格闘大会!優勝金を狙え!(後編)
イザベラは格闘大会へと参加する為にエントリーする。イザベラはいつか大会に出たいと思っていた。
己の技がどこまで上へと行けるのかを……。
イザベラの心は踊っていた。
次々と参加エントリーの選手が脱落していく、イザベラと格闘友は唯一、あの「鉄仮面」の男の観戦を見ていた。
「あの鉄仮面は、常に冷静だ、まるで……」
「まるで、修羅場を経験してきた。て事かい?」
「あぁ、軍人関係者なのかも知れないな」
「あたしらの艦に居なかったよな?」
「きっと、どこかの国かも……来たぞ!」
リングアナウンサーはマイクを握り絞めて、大声で張る。
「さぁー!次の試合は……あの鉄仮面だぁぁー!」
「そして鉄仮面に挑戦するのは……大男だー!」
「鉄仮面と大男の勝負だぁー!」
2人はリングへと上がる、鉄仮面の男性よりも大男の身長が遥かにある。
大男は雄に2メートルぐらいあるだろう、対して鉄仮面の男性は180と言ったところである。
大男は鉄仮面に向かってデ◯ズるのであった。
「俺様のパワーを受けとめられるものか!」
「ふむ、君はパワー型と言いたいのだな」
それを見てた、イザベラと格闘友は……。
「あの鉄仮面、確かに冷静だね、余裕の構えかい」
「強敵になりそうか?イザベラ?」
「そうだねぇ〜……どうかな?」
するとゴングが鳴るのであった、リングアナウンサーが開始を切る!
大男は鉄仮面に対抗する為に、分厚いアーマーを着ていた。
「ふっははー!俺様のパンチをくらいやがれ!」
大男は大きくパンチをする、右ストレート!
それを華麗に避ける、鉄仮面の男であった。
次に大男は左ストレート!右ストレート!左ストレート!右ストレート!左ストレート!
しかし、鉄仮面の男は余裕で避ける。
「ぜぇ……ぜぇ……てめぇ!せこいぞ!」
「いいだろう、ならば私は動かない」
「な、なめやがってー!俺様のフルパンチを喰らえ!」
大男は、もの凄い力を込めて鉄仮面の顔面を狙う、すると鉄仮面の男は「いなせ!」と呟く。
大男は一瞬、何が起きたのか、理解出来ないでいた、大男の顔面が……地面に着いていた。
あまりのスピードで顔面を強打し脳震盪で気絶する。
それを見てたリングアナウンサーの口が、ポカリと開く、観客も何が起きたのか唖然としている。
イザベラは腕を組んで呟く「なるほど、テコの原理か」
「あれだな、小さな力で大きな力を動かす」
「そうだよ、よく力のない護身用にも使うからね」
※いなせ。相手の力を利用して、小さな力で動かして打ち負かす事。
少しの角度を軽い力で変えるとズレでバランスを崩れる。
実はこれは、プロの格闘家、カンフー経験者ならば誰もが知ってる事であろう。
これは、どんな防具を着ようが、原理さえ知っていれば、簡単に勝てる方法である。
「あの鉄仮面は顔を隠してるだろうな」
「みたいだねぇ、あたしは趣味かと思ったぜ!」
いよいよ、決勝戦である、鉄仮面とイザベラの闘いが始まる!
リングアナウンサーは今以上に大きな声を張る。
「さぁー!いよいよ、決勝戦だぁー!!」
決勝戦は「鉄仮面」と「猫ちゃんちゃん」だー!
それの名を聞いたイザベラの格闘友は……。
「猫が、好きだったのか……メモしとこう」
2人はリングへと上がる。お互い冷静である。
「あんた、強いだな!誰かを思いだすぜ!」
「ふむ、女性かね、手加減してやろう」
「なっ……!へん!挑発には乗れえちゅーの!」
リングアナウンサーは右手をあげ……すると、いきなり、イザベラがゴング鳴る前に突撃した!
イザベラは軽く右ストレートでパンチする、それを避ける、鉄仮面。
そして次は左ストレート……と見せかけて右ストレート!鉄仮面は余裕で避けるのであった。
「フェイクが通用すると思ったかね?」
「だろうなぁ〜通用しないよなぁ!」
「本気で、やるぜ、おっさん」
イザベラの表情が変わる、右足を軽く上げる、それを見てた観客は理解出来ないでいた、何故?足を上げてるだ?と。
「しゃー!!」
イザベラは威嚇して右足で技を繰り出すのであった!そして、すかさず左足に切り替えて連続攻撃を浴びさせる。
左足蹴り!右足蹴り!左ストレート!右足蹴り!左ストレート!
手と足の連続攻撃である、足はリーチを活かし、パンチで相手の隙を狙う、スタイルであった。
すると、鉄仮面が右足の靴に軽く当たる「コッン!」と鳴る、観客は一斉に立ち上がる、初めて鉄仮面の男にヒットさせたからだ。
拍手喝采である!パチパチパチパチパチパチパチ!
「なるほど「カポエイラ」も使うか……ふむ」
「へ……?今……な、な、な!?」
「それは元々、「奴隷」たちが編み出した技でね」
イザベラの表情がみるみる変わる、汗がほとばしる、もの凄くほとばしる。
「ブラジル……私の「故郷」でもある」
「いいだろう、私も本気になろう」
鉄仮面の男は左足を高く上げ、妙な「く」を構えて、左足をクイクイと動かす。
その動きを見た……イザベラは……。
「すみませんでしたー!「私」の負けですー!!」
イザベラは大ジャンプして急に土下座するのであった。
観客とリングアナウンサーは「へ?」の口になるのであった。
それを見てた、格闘友は呟く。
「珍しい!あのイザベラが「私」と言うのは!」
イザベラは猛ダッシュでリングアナウンサーに近寄り、負けを確定させようと頼む。
「い、いいから!早く終われ!早くー!!」
意味が分からないまま、優勝は「鉄仮面の男」に決まった。
こうして優勝金は謎の鉄仮面が貰ったのであった!
格闘大会が終わり、選手たちは解散する、会場を後にする観客と選手たち。
すると先程の鉄仮面の男がイザベラに耳打ちする。
「いいな?「娘」には秘密だぞ?」
「わ、分かったデス!!」
こうして大会は終えたのであった!
次回へと続く。(EP77)




