メアリーの家族。
メアリーはお手洗いを終えて、部屋へと戻る、そして棚の本を取り出して、本を読み始めるのである。
メアリーの趣味は本を読んで、独り言を呟いて、お風呂に入り、食事して、本を読む、そして寝る。
それを繰り返す事であった。
メアリーの母は買い物から戻る、本来ならば、世話人が同行するが、趣味の買い物ゆえに断る、時刻は夜の19時になろうとしていた。
メアリーが部屋に籠もって以来、母親はメイドと一緒に家に居る事が増えていた、世話人、メイドは慌ただしくなる。
それは豪邸の主が戻る時刻であるからだ、即ち、メアリーの父親である、母は玄関ホールで待機する、冷静そうなメイドの1人がメアリーの母に近寄る。
冷静なメイド「奥様、メアリー様の件なのですが」
母親「何か、変わった事はあったの?」
冷静なメイド「いえ、いつも通りのメアリー様です」
母親「どう心を開いてくれるのかしら」
冷静なメイド「待つしかありません、奥様」
すると、もう1人のメイドが近寄ってくる、数人のメイドが、背後から続く。
優しそうなメイド「奥様、お風呂の準備完了です」
母親「メアリーは、お風呂へと向かった?」
優しそうなメイド「はい、各自、見守ってます」
母親「苦労をかけるわね、あなた達」
冷静なメイド&優しそうなメイド「もったない、お言葉を!」
すると玄関が開き、1人の男性が帰宅するのであった、メアリーの父親であった、妻は夫のカバンを持つ、数人のメイドたちは、頭をさげるのである。
父親は真っ先にメアリーの事を尋ねるのであった、説明する、妻とメイドたち、これは每日の事である、これがテイラー家の日常である。
父親「そうか、今日も普段通りか……うむ」
全員で移動を始める、向かった先は資料部屋であった、父親は帰宅しても、まだ仕事が残っていた、夫婦の会話が始まろうとしていた。
「メアリーは、お風呂に入ったか?」
「えぇ、あなた、今、お風呂に浸かってる頃でしょう」
「私もお風呂に入ろう、食事は後だ」
豪邸ゆえにお風呂は一箇所ではない、客用のお風呂もある。
「実はな、娘に、スマートフォンを持たせようか考えてる」
「あなた!インターネットは危険です!」
「どうして、そう思うのだ?訳を聞こう」
「ふらちな輩がいるからですよ!」
「だがな、あの子の年頃は皆が持ってるそうだ」
「私は反対ですからね!事件とか想像したくありません!」
「では、せめてTVを部屋に設置してやろう」
「TVも……ふらちな番組がありま……」
すると妻の言葉を遮るように夫は怒るのであった。
「ええぃ!制限しては、あの子は世間に置いていかれる!」
するとメイドたちが一斉に顔を交互に見つめる、そして、2人のメイドが物を申すのである。
冷静なメイド「その役割、私たちにお任せを!」
優しそうなメイド「必ず、責任を持ってお守りします!」
父親「おぉ!頼んだぞ!お前たち!」
冷静なメイド&優しそうなメイド「お任せを!!」
次回へと続く。(EP34)




