四つ目と平安の人間(宇宙旅進行中)
少女の親子は遂に睡眠冷凍ポットから目覚めたのであった。この時点で地球時間軸300年である。
その少女の親たちは、まったく恐れる事もなく、平常心であった、なにゆえか?
それは、この物語で分かるのかも知れない……。
幼い少女の父と母は恐れてる生き物に近寄ろうとする、その生き物とは四つ目エイリアンの事である。
四つ目エイリアンは、恐る恐る2人の前に出るのであった、すると2人は顔を見合わせて、伝える。
「妾は、見ておった「夢」の中で……お主をな」
「うぬ、儂らは、最初は「妖魔」と思ったがな」
「妾の昌泰3年から……その後に拉致されたのじゃ」
※昌泰3年。宇多天皇から醍醐天皇に譲位された時代、藤原氏の勢力が台頭していた時代でもあった。
四つ目エイリアンは言葉の理解が出来てない、棒立ちするのであった、無言になる。
〘……〙
「どうした事じゃ……おかしいのぅ……」
「言ったではないか、言葉は通じないのだ!」
若い女性は考え込むのであった、確か夢の中では、「変な舟」に乗せたられて、この生き物に助けてもらった事は覚えていた。
「妾は、お主を触っても良いかのぅ?」
「ならん!ならんぞ!定子よ!」
※藤原定子とは別人の名前である。
幼い少女の母親は定子と呼んだ。
定子は、ゆっくりと四つ目エイリアンに近寄る。
[ Ο∅≤| π∬√| µ∝¢Ω| ιφ♀]!?
「何もせぬ、落ち着くのじゃ……」
定子はゆっくりと右手を出して手の平を四つ目エイリアンの「触手」を触ろうとする。すると微かに電流が流れ込む!
(助けてくれたそうじゃな「娘」を感謝しとる)
『キ、キコエル!?コ……レハ……!?』
(きっと、心が通じたのじゃな、妾たちの)
『コ……コ……ロ……?ワカラヌ……』
(よいのじゃ、よいのじゃ、妾も分からぬ)
(一つ言える事はのぅ、妾は会えて嬉しい)
『ニンゲン……タスケラレナカッタ……』
(よいよい、後で、弔ってやろうかのぅ)
『ワレガ、コワクナイノカ?』
(では、逆に聞こう、妾たちが怖いのか?)
『……』
(この方舟に乗せてくれて感謝しとる、我が君)
『ワガキミ?ヨク、ワカラナイ……』
(ほほ「偉い」生き物て事じゃな、お主はな)
(本当に……妾の殿と娘を救ってくれて感謝じゃ)
※殿。平安時代では女性は「旦那」の事を「殿」と呼んでいた。
『シカシ……アニ?をタスケ……』
(くどいぞ?言ったじゃろ……感謝しとるとな)
四つ目エイリアンと定子は心の中で会話をしていた、一種の「テレパシー」に近いのかも知れない。
こうして平安時代で生き残った「人類」がいた!
そして、まだまだ四つ目エイリアンと2人の物語は続こうとしていた!
さらに続く。(EP118)




