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一般生徒Aの俺が学園のお嬢様達から好かれている。何で?  作者:
第二章

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第64話 再びの事件

「うちが勝ってもうたけど良かったんかな」


「えっ、普通負けた人が買い出しなんじゃないの」


 俺と桑原さんで二人並びながら近くのスーパーに向かっている途中、話しながら歩く。


「二人は戸松君と一緒に買い物行きたかったみたい。モテる男は辛いなぁ」


「……」


 桑原さんはニコニコ笑いながら俺をイジってくる。くっ、これが関西のノリか(?)。


「そこでまさかウチが勝ってもうて」


「そんなに言うんだったら二人に譲れば良かったんじゃ?」


 俺はお返しとばかりに反論して桑原さんの話を待つ。


「ふふっ、ウチも戸松君の事が好きって言うたらどないすん?」


「ハ、ハア?」


 俺は思いがけない返事に慌ててしまう。桑原さんは俺の顔を見てニヤニヤ笑っている。その様子を見て俺をからかっているだけだと気付く。


「ふふ、ドキドキした?」


「ぐぬぬぬ」


 俺の純情を弄びやがった。俺が本気にしちゃったらどうするんだ。


「からかってごめんな。でも、戸松君に感謝してるんや」


「え?」


「ナンパから助けてくれたし、おもろい子達を紹介してお友達になってこうやって旅行にまで来させてもろてる」


「いや、ナンパは兎も角、桑原さんが明るいからみんなと仲良くなれたんだし俺は関係ないよ」


 俺達のグループのムードメーカーとしてみんなを楽しませてくれている。俺があまり面白い事を言えないので助かっている。


「戸松君は優しいなぁ」


「そんな事無いと思うけど……」


 自分が優しい人間かと言われてもあんまりそんな感じしないんだよな。ナンパだって流れで助けただけだし。


「まあ、そうやってひけらかさない所とか、みんなが君に惹かれるんやろうね」


 俺はそんな人気者ではない。クラスでは今日のメンバー以外話をする人いないし。なんなら薄っすら嫌わてるし。


「まあ、こないな美少女ばかり侍らせてたら、そら反感かうよ」


「侍らせてるつもりは無いんだけど……」


 でも二人が俺のことを好きだっていうのは本当なんだよな。流石に二人の覚悟は俺にも伝わっている。二人の事、もっと真剣に考えないとな。


「あっ、あれ竹之内さんが言うてたスーパーやない?」


「本当だ」


 気付いたら少し先に大きな看板が見えてきた。目的のスーパーだった。俺達はその後、スーパーに入って目当ての食材を探す。


「こうやって二人並んで買い物してると新婚さんみたいやね」


 カートを押している俺に対してまた桑原さんがイジってきた。ふん、俺だって上手く返してやる。


「そうだね。由香里は何食べたい?」


「ゆ、由香里って……、下の名前……」


 何か茶化されると思っていたら、桑原さんは顔を赤くして照れている。もしかしてイジるのは得意でもイジられるのは慣れていないな?


「と、戸松君の好きな物、食べさせたる……」


 え、まだこの流れ続くの。しかもなんか桑原さんノリノリじゃん。


「いや、今日はみんなでバーベキューだって決まってるから」


「ハッ、ウチは一体何を……」


 何か記憶飛んでるみたいなんだけど大丈夫そうか?我に返った桑原さんを連れて再びスーパーの中を周り食材や飲み物など買った。

 結構な値段になったから後でみんなから集金しないとな〜と考えていてふと桑原さんを見ると先程から少し恥ずかしそうに照れている感じである。どうしたんだろう。

 そして魔が悪いことに事件は買い出しから帰ろうとした時に起きた。


「ねえ、そこの美人のお姉さん。俺達とバーベキューしない?」


 見ると、大学生だろうか。男三人で桑原さんに声をかけた。おい、隣に俺がいるのが見えていないのか。


「……」


 俺はこないだのように桑原さんが大丈夫かと様子を伺うと桑原さんは男達を無視して早歩きで通り過ぎようとする。俺は慌ててそれについていこうとする。


「無視なんて酷いな〜。そこの冴えない野郎なんかより俺達と一緒の方が楽しいよ」


 先程から一人でナンパをしていて、残りの二人はそれを見てニヤニヤ笑っている。不快な連中だ。まあ、俺が冴えないのは事実だけども。


「……、すいません。他の友達を待たせてるんで」


 俺は桑原さんの代わりに前に出て抗議する。強引に来るようなら先に桑原さん帰らせて俺が相手すればいいか。

 勿論、俺が喧嘩で勝てるとかそういう訳では無い。ただ俺が盾になってボコられれば良いだけだ。そんな事になったら、傷害事件で警察に通報するだけだ。


「うるせえな。お前になんか用はねえよ。お前、この子と全く釣り合ってないぞ」


 そりゃそうだろうよ。桑原さんはモデルさんで俺はそこら辺のいち高校生に過ぎん。当然だと言わんばかりに何も言わずに相手を見つめる。


「馬鹿にすんなや……」


 その声は桑原さんの口から出ていた。

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