Method44:エピローグ・数日後
タイトルバックイラスト:西山りょう
その昔、かにがRPGツクール2000で制作したゲームの小説化!
ゲーム版のメッセージや内容を抽出したものを再構成し、西山さんが小説化を担当しました。
エンドレス・ロード関連作品。
https://ncode.syosetu.com/n7077gj/
神崎と円は丘の上に建つ教会の墓地に佇んでいた。
人工の夕暮れが美しい。
円は真新しい十字架を模した墓標に目を落とす。
神崎の銀白色の髪が風になびいた。
「……因果なものだな。かつて地上を滅ぼした兵器が地上を元に戻すとはな」
「砂嵐が止まっただけだ。防護服なしで地上に出れないんじゃ、人類のこれから先が思いやられる」
「ユニオンはクリスを失ったことにより上層部が瓦解、かねてから様子を伺っていた二階堂派のグループと都市管理機構が踏み込んでユニオンは都市再生機構に組み込まれたそうだ。しかし、人手不足のせいで俺まで席を用意される始末だ。世界が広がったはずなのに、以前よりむしろ窮屈に感じている」
「笑えない皮肉だ」
神崎は自身に問うように訊く。
「円……。お前は何を糧に生きる? 明日から何をする気だ……?」
「さあな」
円は手にした小さな薄ピンク色の花を一輪、墓前に置いた。
「……だが、私にも信じるものができた。神のいない、寂寞な世に……祝福を」
THE END




