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20.準備完了です!

在庫数え始めて二日目といっても俺はまだ帰ってないんだよな。


「コガネさん大丈夫っスか?無理そうなら帰ってもらって大丈夫っス」

「あぁいや問題ないですよ今日は帰るつもりですから」

「ホントっスかねさすがにもうエラさんには許可下りないっス」

「ですよね。俺も嫁さんに怒られるので早めに切り上げます」


さすがに二日ともなると多少の疲労感はあるがまだまだ動けるので問題ない。

昨日の変な音に関しても気になるし早く数え終えておかないと。


「そういえばミミさん昨日の夜中なんですけど誰か来る予定とかありました?」

「え?いや無いっスけど誰か来たんスか?」

「いやなんか誰か来たような音がしたんですけど逃げられてしまったみたいで」

「それは困るっスね。ただでさえ在庫が合わない時があって困ってるっス。もしかして夜中に誰かこっそり盗んでるっスかね」

「でも警備の人も交代で見張ってるみたいですし、人が入りにくいとは思いますけどね」

「そうなんスよねぇ……まぁ考えても仕方ないっス!今日もよろしく頼むっス!」


とりあえず昨日からずっと作業できたからある程度目途が立ってきた。

今日の夕方には終えることができるだろう。

数える数える数える記入する…………


「---い、おーいコガネ!気づけ!」

「は!?なんだ!」

「コガネさん昨日もこんなやりとりあったっスよね?お昼っス休憩っス」

「もうそんな時間ですか?」

「どんだけっスか……作業員からも怖いって苦情が来てるっスよ」

「すみません。もう多分あと少しで終わりますんで」

「終わる?何がっスか?」

「え?この倉庫のすべての数を数え終えますよ」

「…………???」


ミミさんが何とも言えない表情になっていた。


「ちょっと待って。ここ全部って え?どんだけの量があると思ってんの?王都全体の税が集められる食糧庫なんだよ?全部の数えるのにどれだけの人員を集めてやる大掛かりな一大イベントを一人で?こいつまじで頭おかしいんじゃないの?馬鹿なの?」

「おーい~っスが抜けてるぞ?しかもめっちゃ口悪くね」

「は!?いやいやいやコガネさんあり得ないっス。冗談でも笑えんっス」

「いやでも在庫の数多分あとは目算でもこんなもんじゃないですか?」


昨日から集めてきた情報をもとに大体の在庫数を書き出す。

それを見てミミさんが青ざめていた。


「あってる。は?ありえないんだけど何この人?」

「おいっスが抜けてるぞってかそれが素なの?」

「……うるさいっスね。ちょっと黙ってるっス」

「あっはいそのまま行くんですね」

「正直異常っスがほぼほぼあってるっス。コガネさん何者っスか?」

「何者なんだろうねぇ……普通のサラリーマンだったかなぁ」

「何意味わからないこと言ってるっスか!とりあえずこれは今日中に終わるってことっスね?」

「終わると思います。これが終われば明日くらいには面白いことが起こるかもしれないですね」

「?」


今は打ち明けるべきでもないだろう。

来る時が来ればわかる。

とりあえず今のすべてが把握できれば何がなくなっているのかもわかるし。

新しく入っているものに関してはミミさんに頼んで数えた物と混ざらないところに新たに保存してもらうようにした。

あと少しで終わる。

終わりが見えるって素晴らしい……以前のところは終わりなんてものが存在しなかったからな。


「よし!!!終わった!!!」


すべての保存されているもののリストを作成し終えて束ごとになるようにきれいにまとめ上げた。

二徹の覚悟だったが我ながら仕事が早いね。


「ミミさん!終わりました」

「え?マジっス?」

「とりあえず説明しますのでこの後時間ありますか?」

「もうこっちも帰るだけなんで大丈夫っス」


このあとミミさんと現在の状況と俺がやってきたことに関して説明をした。

今後の倉庫の保管方法であったり在庫の管理方法であったりと向こうでの知識で使えそうなものはミミさんに伝えた。


「なるほどっス。コガネさん何者っスか……」

「こういう事は死ぬほどやってきたし在庫が合わないとか地獄だからね」


少し遠い目をしてしまった。

ほんとこの仕事は地獄だから少しでも将来の自分のために数字は合わせておくべきだ。


「今回でミミさんと付け合わせもして数字があっていますので明日また数字が変わってしまっていないか確認してみましょう」

「了解っス。昨日コガネさんが聞いた音と最近の在庫の減り具合がおかしいのもあるっスからね」

「傾向が分かれば対策も立てられるかもしれませんからあとは追加でくるものもさっき伝えたやり方で整理しましょう」

「そうっスね!とりあえずもういい時間っスから今日は帰るっス!」

「そうですね。帰りましょう」


今日の仕事を終えて自宅に帰る。

また明日どうなっていることやら。


「ただいま」

「「おかえりなさいコガネ・旦那様!!!」」


扉を開けると待っていましたと言わんばかりにアリスとシールが飛び込んできた。

あまりの勢いに倒れそうになったが後ろのドアにぶつかって転ぶのは避けられた。


「あぶね。ごめん昨日は帰ってこれなくて二人とも大丈夫だったか」

「大丈夫ってこっちのセリフだよ。また無理しなかったよね?」

「昨日アリス様から聞いたのですが旦那様は働きすぎです。身体をご自愛ください」

「いやごめんごめん。今日は早めに寝るようにするよ」


二人の頭を撫でながら謝る。

やっぱり帰ってきたって感じがするな。

ドッと疲れが出てきた。


「お腹が空いたなとりあえずご飯食べようか二人とも」

「今日はね私とシールの二人で作ったの。ねっシール」

「はい。私は魚料理しかできないのですがアリス様に手伝っていただきました」

「シールも普通に上手だったわよ!クルコンで料理教えてもらってるんでしょ?」

「アリス様それは内緒のお約束では!!!」


珍しくシールが顔を真っ赤にしながらアリスをポコポコ叩いている。


「ごめんってシールでもコガネ絶対喜んでくれるって」

「ほんとですか旦那様?」


上目遣いでそんなこと言われるとか「めっちゃかわいいじゃんかよ」


「ふぇ」

「は?口に出ていたか。ありがとなシール俺めっちゃうれしいよ」

「うぅありがとうございます旦那様」

「コガネ私だって毎日料理作ってるんだけどなー」

「もちろんアリスには感謝してもしきれないさいつもありがとう」

「言葉だけじゃなくて形でも示してほしいなぁ」


手を手をばっと開いて…………これは

ギューーーー!!!

アリスのやわらかさを存分に感じる。


「うん。合格かな」

「旦那様旦那様私もお願いします」

「わかったわかった」


シールにも同じように抱きしめる。

あぁ仕事の疲れが吹き飛ぶようだ。

なんて完璧な俺の嫁なんだろうか。


「!?大変ご飯が冷めちゃう。行くわよシール!」

「かしこまりましたアリス様!」


…………ぬくもりが一気になくなってしまった。

まぁ仕方ないよな。

俺も早く手を洗って飯にしよう。


今日は二日ぶりではあるが三人一緒のベットでお休み。

また明日も仕事頑張らないとな!!!


祝20話目

お読みいただきありがとうございます。


いろいろとキャラを登場させるものの皆さんはどのキャラが好みなんでしょうね?


良ければまた明日投稿するのでお読みいただけると嬉しいです。

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