表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/22

21.緊急事態です!

在庫の把握できた次の日


「おはようございます!」

「おはようございますっス!」

「今日も朝の確認始めましょうか」

「そうっスね。数えたところは動いてないっスから軽く見て回るっス!」


昨日までで在庫を確認しきっているので束になっているところに変化が無いか確認出来ればオッケーだ。

追加分に関しては別の作業員の人たちが確認してくれるので任せて問題ない。


「確認出来たっス!問題なさそうっスね」

「そうみたいですね。これならなくなってもすぐわかりますし大丈夫そうですね」

「そうっスね。コガネさんが整理してくれたんで確認も楽になったっス」

「それならよかった。あとはどんどん入ってくる追加分もルールに従ってまとめていくのを続けていきましょう」


すでにあるものは固まったので出るものと入るものの数字さえ間違えなければ絶対にずれることが無い。

ここまでできてしまえばあとは減った場合に原因の追究が楽になる。

今日は問題ないようだが明日明後日としっかり見て何も出ないといいのだが。

念のためエブリンさんとエラさんには手紙を一通送っておいた。


「今日もお疲れっス!また明日も頼むっス!」

「お疲れ様でした。また明日よろしくお願いします」


今日の業務も滞りなくむしろ早く作業が出来ていつもより早く帰ることができた。


~一週間後~

一週間が経ったが在庫がずれるようなことは起きずに平凡な日常を送っていた。

これなら懸念していたことはちゃんと数字が確認出来てなかっただけということになりそうだ。


「今日も問題なしっスね」

「そうですね。ここまで何もないなら問題ないのかもしれないですね」

「そうっスねコガネさんが来てくれてほんと助かったっス。作業員も早く帰れるようになって感謝してるっス」


今日も何事もない仕事で終わるそう俺は思っていたんだ。


「危ない!!!」


ふと振り返ると箱に詰めていたものが崩れて落ちてきていた。

やばっと思った時にはもう間に合わない状態だった。


「あとは頼みますよ」


そう一言残して崩落に巻き込まれた

ドンガラガッシャーン


「コガネさんしっかりするっス!コガネさーん」


意識が遠のく中ミミさんの顔がゆがんでいるように見えた。


~?~

今日も仕事が始まった。

また今日も膨大な量の仕事があるのだろう帰れるのかもわからないでも仕事をしなければ生活はできない。

俺は経理をやりたくて終活をして今経理の仕事ができている。

仕事に不満はないが量が多すぎる。

周りの動機はみな体調を崩すかやめて行ってしまった。

先輩社員も死んだ目をしながら毎日仕事をしている。

仕事仕事仕事心を閉ざせば何も考えなければ乗り越えられる。

ある種洗脳のようなものだっただろう。

周りがやっているから、自分がいなくなれば周りに迷惑がかかる、これが当たり前なんだ普通なんだ。

働き続けていてこれが普通これが当たり前と刷り込まれていった。

今日もいつもと変わらない日常が始まるんだ。


「は!?知らない天井だ」

「コガネ!?起きたの?」

「旦那様!?」


目が覚めるとアリスとシールがいた。

包帯がぐるぐる巻きで動くと身体が痛い。

どうやら病院のようだ。


「おはよう。状況がわからないんだけども」

「もう、心配ばっかりかけるんだから………死んじゃうところだったんだよ?」

「そうですよ旦那様。よくぞご無事で」


二人とも泣きながら手を握ってきた。

話を聞いてみると食品を詰めた箱が落ちてきたらしく一週間目を覚まさなかったようだ。

積み方が雑だったらしく運悪く崩れってしまったらしい。

倉庫の整理等はミミさん主導で行われほかの作業員の人たちには被害はなかったようだ。


「そうだったのか。みんな無事でよかった」

「そういえばエラさんとエブリンさんが起きたらコガネと話したいことがあるんだって」

「二人とも毎日旦那様のお見舞いに来てくださっていましたから本日もお見えになると思います」


エラさんとエブリンさんにも心配をかけてしまったみたいだ。


「失礼します」

「邪魔するぜ」

「コガネさん起きたですか!?」

「僕はコガネは死なないって信じてたけどな」


アリスとシールに話をしたいことがあるから二人とも席を外してほしいとお願いした。

すごく不満そうだったが納得して部屋を後にしてくれた。


「ご心配をおかけしました。お願いしたことに関してはどうでしたか?」


俺が事故を起こす前に二人に手紙を送っておいた。

もし俺が倒れた場合のことを記載しておいた。


「はい。コガネさんの言う通りギルドのエンブレムを通じて倉庫の確認をしていました」

「僕も一緒に見張っていたんだけどやっぱり盗まれてたぜ」


俺は最初の在庫整理の時にエラさんに頼み込んで大量のギルドエンブレムを借りた。

在庫整理にかこつけていろんな箇所にエンブレムを配置し監視カメラの役割、そして食料をまとめる際にエンブレムを仕込んでおき、盗まれた際のGPSの役割とすることを考えた。

どうやら俺が倒れてから盗みが再開されたようだ。


「犯人はわかりましたか?」

「…………はい。私も信じたくはないんですけど」

「ミミだ」


でも状況から考えると信じたくはないがその可能性が高いと思っていた。

在庫の管理している数字と管理方法及び確認は俺とミミさんしか知らない。

それなのに俺が勝手に在庫を数え始めた次の日からぱたりと盗みがなくなったのだ。


「…………そうですか」

「お前の指示通り僕たちはミミをまだ泳がせて保管先を特定した。どうもミミは闇オークションとつながりがあるみたいでそこに商品を流しているみたいだ」

「闇オークションですか」


闇オークションといえばアクセサリー屋で行われていた非公式オークション。

エブリンさんとともに店主を逮捕したのだがそれがまた出てくるとは。


「盗まれているものも特産品や国外での販売が禁止されているもので他国に売れば高額で取引されてます」

「ミミのやつ何でこんなことを!」

「すみません一週間も待たせてしまって。王都の倉庫で盗みなんて個人の規模だとは思えませんでした。ですから一網打尽にするにはミミさんを泳がせるのが一番だと思ったんです」

「あと俺が回復したことはミミさんには内密にお願いします」

「わかってるぜ。それじゃ決行は今日の夜でいいんだな?」


あまり先延ばしにすれば事を仕損じる可能性が高い。

ミミさんが何でこんなことをしているのかも知りたいところだ。


「はい。お願いします。あと私もついていきます」

「は?お前戦えないんだし僕たちに任せとけばいいんだよ」

「いえ私もミミさんと一緒に仕事をして何でこんなことをしたのか会って直接聞きたいんです」

「おいどうするんだよエラ。お前の部下がこう言ってるぜ?」

「コガネさんさすがに無理でしょう。今回はあきらめてください」

「いやです。這ってでも行きます」


…………しばらくエラさんとにらみ合いのように視線をぶつけ合った。


「はぁ。コガネさんはこうと決めたら頑固ですし私の言いつけはいつも守りませんからね。ほんとに這ってでもいってしまうんでしょう。」

「じゃあ!」

「ですがエブリンから離れないことそれは守ってください。本当に危ないんですから。あとアリスさんとシールさんには私からうまくいっておきますから」

「すみません。いつもご迷惑をおかけします」

「迷惑だと思うなら今後しないでくださいね」

「それは………はい」

「なんですかその間は?もういいです」

「ははっエラにしては優しいじゃねぇか。よしコガネ僕がついていれば百人力だ。だが無理は絶対するなよ。その時は僕が担いででも送り返すからな」

「了解です!よろしくお願いします」

「じゃあまた夜に迎えに来るからそれまで休んどけよ。じゃな」

「それでは失礼します」


エラさんとエブリンさんが出て行った。

決行は夜!

身体は痛いけど動けないほどじゃない。

ミミさんを絶対に止めないと!!!

お読みいただきありがとうございました


すみません投稿は金曜日になりそうです


次回投稿をお待ちください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ