16.お休みらしいです!
目が覚める。
今日も会社で泊まってしまったみたいだ。
周りの人も椅子で寝たりしている。
パソコンはつけっぱなしだし、変な寝方をしたからだろう首もいたい。
「はぁ今日までにやらないと支払ができないそうなったら給料カットされるからやらないと」
カタカタカタカタ
いつもと同じ作業同じ音を無限に繰り返す。
俺はこうして仕事をしてそのまま死ぬのだろう。
もっと楽しいことをしたかったし彼女も欲しいしアニメをたくさん見たい。
この職に就くまではあんなに希望にあふれていたはずなのにどうして………
「…………様……那様…………旦那様朝ですよ起きていただけますか?」
「ん?んん~!」
ふと目が覚めるそこにはとてもかわいい女の子が……ってそうだ。
「シール!?おはよう」
「おはようございます旦那様。アリス様がご飯を作ってくださいましたので一緒に食べましょう」
そうかさっきのは夢だったのか。
ソファーで寝たからだろう首もいたい。
「ありがとう。食べよっか」
「コガネおはよう。いつもはコガネのほうが早く起きるのに昨日は疲れていたのね」
「そうみたいだ。っと今日は昨日の件で報告に行かないといけないんだった」
「そう……今日は私はお休みだったから一緒にどうかと思ったんだけど仕方ないかな」
「私は旦那様にお付き合いします」
「いや別に来なくても」
「いえ私も行きます。私も被害者ですから必要なはずです」
「まぁ確かに」
「今日もご飯おいしかったよありがとうアリス。いってくるね」
「うん。いってらっしゃい」
~ギルド~
「おはようございます!」
「おはようございますコガネさん」
今日はエラさんが朝からいるみたいだ。
「報告に関してはエブリンから大体聞いております。こちらに記録してありますのでコガネさんのほうで追記をて………失礼ですがあなたは誰ですか?」
「私はシールと申します。旦那様の妻です」
ガタッバサバサッ
「…………」
音のしたほうを見るとソフィーさんが書類をバラまいてしまっていた。
素早く集めると何事もなかったように仕事に戻っている。
「えーっとシールさんですかあなたが店主にとらえられていたというシルキー族の方ですね」
「はい。お助けいただきありがとうございました。」
「なるほど。ではコガネさんシールさんと一緒に追記していただけますか?それが終わったら上がってください」
「上がってください?どういう意味ですか?」
「昨日はあんなことがありましたし、コガネさんもお休みが必要だと思います。今日はゆっくり休んでください」
エラさんからお休み命令が下ってしまった。
確か今日はアリスも休みで残念がっていたし、ここはありがたく休ませてもらおう。
「わかりました。すぐに追記してきます」
そこからシールと昨日の状況について話をしながら記録を追記していった。
「終わりました」
「はい。…………なるほどわかりました。問題ないようですので帰っていただいて大丈夫ですよ」
「ありがとうございます。お疲れ様でした」
「失礼いたします」
シールも暴走さえしなければめちゃくちゃ言葉も丁寧だし礼儀作法も完璧なんだよな。
宿屋に戻るとアリスが掃除をしていた。
「お帰りコガネ。今日は早いね何かあった?」
まだ出社してから二時間もたっていないだろう。
「昨日の報告が終わったら今日はお休みでいいってエラさんが言ってくれてさ」
「そうなの!じゃあコガネも一緒いかない?」
「そうだな。一緒に行くよ」
「そうだよね三人で生活する宿屋を探さないとね」
「そうですね。私としてはここでも旦那様と一緒にいられれば幸せなのですが」
ん?なんか話がかみ合って無くないか?
「えっごめんアリス行くってどこへ行くんだっけ?」
「あれ昨日言ってなかったっけ?三人で生活できる宿屋を探しに行くんだよ」
「」
昨日俺が寝ている間にそんな話になっていたのか。
アリスとシールが夜遅くまで話をしていたのは何となくわかってはいたがそんなことになっているとは。
話が進みすぎていて……でもこれってある意味ハーレムなのでは?
えっ冷静に考えて何を悩む必要があるんだ?こんなかわいい女の子二人の嫁さんと生活できるなんでそれなんてエロゲ?
よし異世界最高!俺は考えるのを辞めた。
「旦那様はどんな家がよろしいでしょうか?私はベッドが大きくて三人一緒に寝るタイプがいいです」
「確かにそれはいいかも!早く行こうコガネ」
「はいはいでもあんまり値段が高いところは住めないからな」
~物件屋~
「ふーむ三人で住まれる家をお探しとのことですね?」
「…………ん?コガネ様あなた様はギルドの書記をやられているのですか?」
「え?はいそうですが」
「そうだったんですか。失礼いたしました。さきに言ってくださればよかったのに」
なぜか物件屋の店主が突然そう言って奥から鍵を持ってきた。
「書記様にはいつもお世話になっていますのでこちらの物件を格安で提供いたしますよ」
案内された家に行くと2階建ての普通に一軒家に案内された。
「こちらです。少し古いですが掃除は行き届いておりますのでお使いください」
金額としても宿屋を借りていた金額と大差ない金額で案内してもらえたのであまりにも破格で驚いた。
「本当にいいんですか?その他にも何か諸費用が大幅にかかったりとか更新時期ごとに手数料が発生したりとか?」
「いえいえそんなことは先程お伝えした料金に変更はございませんしその他費用も掛かりません」
「そんなうまい話があっていいのか………」
「書記様にうそをついても逆に取り締まられてしまいますからできませんよ!」
「ありがとうございます。中を見せていただいてもいいでしょうか?」
「はい。それでは私は店に戻りますので終わりましたらお話をしましょう」
アリスとシールと一緒に中に入ってみる。
三人で住むには広すぎるくらいだ。
寝室にはシールが「感動です」と言っていたキングサイズのベッドが鎮座していた。
アリスとしてもキッチンがとても広くて使いやすいとのことでとても気に入ったらしい。
部屋も一人一部屋使っても余るくらいだしこれほどの物件はほかにないだろう……めちゃくちゃ安いし。
できるだけお金は貯めておきたいので係る費用は少なくしておきたい。
「どうだい二人とも俺はここでいいと思っているけど」
「私もこんなに広いキッチンがあるし庭も広いから洗濯物もしやすいし最高だと思う」
「旦那様がお決めになっているのであれば言うことはございません。ベットも最高でした」
よし、じゃあここに決定だ。
お店に戻り即契約をしてきた。
敷金とか礼金とかあるのかと思ったが全く何もなく月額の賃料のみでいいらしい。
さすがに悪いと思ったので二ヶ月分お渡ししてきた。
なるほど礼金ってこういうことを言うんだろうな。ありがとうの気持ちだもん。
まさかその日のうちに引越が可能とのことで宿屋で荷物をまとめて新たな新居に引っ越した。
「コガネやったね新居だよ新居!」
「旦那様これからも末永くよろしくお願いします」
新居になって二人ともテンションが高いらしい。
俺としてもこの際だし伝えることはしっかりしとかないとな。
「二人とも聞いてほしい。俺としてもまだ全然実感がないんだけど伝えておきたいことがある。」
「アリス。まだ二ヶ月も経ってないくらいだけど君と過ごしたコボルト村での時間も王都で過ごした
時間も幸せでいっぱいだったしこれからも一緒にいてほしい」
「そしてシール、正直出会いは衝撃だったし今でもほんとにいいのかって思う。でもアリスという女性がいながらも君にも惹かれているのも事実だ。こんな俺でよければこれからも一緒にいてほしい」
「二人の女性に対してこんなことをいうのは最低な男かもしれないでも言わせてくれ」
「アリス好きだ結婚してほしい」
「シール好きだ結婚してほしい」
一人ひとりちゃんと伝わるように目を見て伝える。
「これだけ伝えておきたかったんだ。いやなら嫌で…………」
ポロポロっと突然泣き出す二人。
「いやごめん最低だよな俺!」
「………違う違うよコガネ。うれしくても涙が出るんだよ?」
「私はコガネと出会えてほんとに幸せ。これからも一緒にいてください。」
「私もコガネが好きですお嫁さんにしてください」
コガネが泣きながら微笑んで言った。
「旦那様。出会ってすぐに旦那様に惚れましたこれは一目ぼれというものでしょう。これは運命だと心が言っております」
「確かに第一夫人の座は逃しましたが旦那様に対する想いは本物です」
「これからも一緒にいてください」
「愛しています旦那様」
シールはそういって丁寧にお辞儀をした。
「ありがとう。これからもよろしくな二人とも」
これで自分自身にもけじめがついたし幸せな気持ちでいっぱいだ。
これからは全力で彼女たちを幸せにしよう。
ここから新たな俺達の物語がはじまるぜ!!!
お読みいただきありがとうございました。
投稿ペース等ばらばらですみません。
1日1回を目標にこれからも頑張っていきます!
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