リンスとコンディショナーの件
「絵美ちゃん、シャンプーの後なにか使ってる?」
私たちは体操着の袋をブラブラさせながら横断歩道を渡る。
「え?リンス……」
「リンス!」
私は力強く頷いた。
「リンスだよね。」
「どうしたんだい?」
何か言いたことがあるね?と言いたそうな絵美ちゃんの顔。
「あれって、正式名称は『コンディショナー』なの?」
絵美ちゃんは首をひねりながら答える。
「正式名称は『コンディショナー』で、普通は言いやすいように『リンス』?」
「カイロがホッカイロみたいな?」
「うーん……」
絵美ちゃんはいよいよ首をひねる。
「そもそもさ、シャンプーの後に使う髪がさらさらになるもののことをさ、
『リンス』って呼んでるの、メリットくらいじゃない?」
「さすが、絵美ちゃん。そうかも。
『リンスのいらないメリット』だもんね。」
「コンディショナーのいらないメリットじゃないもんね。」
「絵美ちゃん、リンスの綴りって何かなぁ。」
「RINSE?」
「LINCE?」
「謎過ぎる。」
別作品も書いています。
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