焼きそばソースとして焼きそばソースを使っている件
「絵美ちゃんちってさ、焼きそばのソースってさ……どう、どうしてる?」
今はお弁当。
絵美ちゃんはソースがたっぷり沁みたとんかつを食べようとしている。
「え?焼きそば?」
「そう。焼きそば。」
私はチラリと絵美ちゃんの表情を見る。
絵美ちゃんは八重歯を覗かせて、いつもの笑いをこらえたような表情だ。
「焼きそばの麺に付いてるソースを……」
「そこ。」
「ここ?」
「それ……もしかしてさァ、粉?」
「え?粉だけど。」
「え?粉!?それ、絵美ちゃんの中で普通?ストンと来てる話?」
絵美ちゃんはいよいよ八重歯を見せている。
「和佐ちゃんは違うのかい?」
「焼きそばソースってさ、焼きそばソースを使わないの?」
「うん。その粉のソースを使ってる。」
「うおお。」
私は頭を抱えた。
「うちは少数民族かもしれない。うちさ、焼きそばソースを使ってるんだよ。」
「お……おお。」
「粉末があるって、昨日まで知らなかった。」
「え!?それは、すごいね。てか、和佐ちゃんは何をかけてるの?そのまま?」
「そのままって、黄色い麵のまま?」
「そうそう。」
私は吹き出した。
「だからね、焼きそばソースを使ってるんだって。」
絵美ちゃんもとうとう吹き出し、うまく話せなくなる。
「だから、その、その焼き、そば、ソースが何かって、いう……」
「焼きそばソース!!!」
令嬢、冒険、現代恋愛など色々と執筆しています。
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