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平べったいサボテンを両手で挟んだ件

「絵美ちゃんさぁ……」


私はふと植え込みの木を見て話し出す。


「針が身体に入ったら、血管を通って心臓を刺すって聞いたことない?」


「ええ?血流に乗るのォ?」


絵美ちゃんはコワイコワイというように、肩をすくめる。


「昔、公園にさァ、平べったいサボテンが植えてあってね。

ツルツルに見えたんだよ。」


絵美ちゃんはチラリと私を見る。


「パンってこう、両手で挟んだの。そしたら、めっちゃ針が刺さって……」


「エッ、あれ、針いっぱいあるの?」


絵美ちゃんは目を見開く。


「あるんだよ。もう、針が血管を通って、心臓に刺さると思って……

死を覚悟したよ。」


「恐怖過ぎる。」


「手を開いたまま、家に帰るんだよ。いつ死ぬかなって思いながらさァ……」


絵美ちゃんは思いついたように首をかしげる。


「でも、平べったいサボテンってステーキになるんだって。」


「調理で死ぬじゃん!」




高校生BL『線路は続くの?どこまでも―激重片想いの美人後輩に三秒で恋人にされた鈍感先輩が距離ゼロで迫られています(新R18版)』

https://novel18.syosetu.com/n1526mx/

完結しました。

既存作に大幅追加しており、第5話以降はほぼ新作です。

ラスト2話は真正面からR18描写ですが、是非、切ない二人の到達点と今後をご覧ください。

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