自分はソース顔か醤油顔かの件
「和佐ちゃん、さっき自分のこと醤油顔って言ってたでしょ。」
「うん。鏡を見れば、残念なほどわかるよ。」
「私、醤油なのにソースなんだよ。」
「醤油なのにソース、醤油なのにソース。」
私は復唱する。
「B’zの稲葉さんっぽいってこと?」
「違う、それは違う。」
絵美ちゃんは熱心に首を横に振る。
推しと自分ごときが一緒であるわけがない、と言いたげだ。
「パーツは醤油なのに、油っこいんだよ。」
「油?」
私は絵美ちゃんの鼻のニキビを見て、
自分の額のニキビを触る。
「まあ、私も油だもん。」
「いや、和佐ちゃんのは油に入らないよ。
だいぶ水寄り。」
絵美ちゃんはかばんのポケットを探り、油取り紙を一枚出す。
「見てみて。鼻に張り付くんだよ。油取り紙が。」
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