B’zの稲葉さんは醤油顔とソース顔の分類を超えてくる件
「和佐ちゃん、醤油顔とソース顔って知ってる?」
「薄い顔と濃い顔ってことだよね?」
「たぶん……」
お弁当の時間、教室の中はひどくにぎやかだ。
「和佐ちゃんは、どっち?」
「え、残念ながら醤油だよ。醤油の中の醬油。
醤油として生まれ、醤油として死ぬしかない人間だよ。」
「……ああ!違うよ。」
絵美ちゃんは笑い出す。
「和佐ちゃんの顔じゃなくて、男の人の顔だよ。」
「あ、ええ?なんだ。めっちゃ自分の顔を語っちゃったじゃん。」
私もクツクツ笑うが、首をひねる。
「どうだろうなぁ……目がクリッとした人よりもシュッとした人の方がいいかなぁ。
そうすると、醤油?」
「和佐ちゃん、醤油かあ。」
「B’zの稲葉さんはどっちなんだろ。」
チラリと絵美ちゃんの顔を見ると、案の定、なんとなく照れ笑いを浮かべている。
私は嬉しくなって続ける。
「濃い雰囲気だけど、顔はシュッと醤油っぽいんじゃない?」
「そうなんだよ、そこなんだよ。」
絵美ちゃんは意気込む。
「だから、私は決められないんだよ。」
元公爵令嬢なのに、今は髭と帽子で「宿屋の親父」。
客でもない17歳の町医者が、毎日のようにお茶を飲みに来ます。
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