落ち葉を踏んだときの快感の件
今日は相当な寒さで、寒風が吹きつけるたび、
絵美ちゃんも私も、周りの生徒も悲鳴を上げながら坂道を上っている。
「おお。やったよ、和佐ちゃん。」
「ええ?何が?」
「落ち葉を踏んだら、パリッていったんだよ。」
「ええ!いいなぁ!」
私は一歩先の落ち葉を踏む。
「あ!ダメだ!いかにもパリッていいそうな雰囲気だったのに……」
「あ、次のは微妙だったよ……」
私たちはうつむいて、踏んだらパリッと音がしそうな落ち葉を狙う。
「絵美ちゃん、あれ、次のは絶対パリッだよ。」
「あ、いいなぁ……」
「あれ?ふにゃっとした。」
私たちは植え込みの下に集まっている落ち葉を狙う。
「和佐ちゃん、これ、いかにもダメそうなのに、パリッとしたよ。」
「え?ていうか、粉砕されて葉脈出てる。」
私たちは寒風の中で落ち葉を追う。
「――和佐ちゃん、今さらだけどさ。」
「うん。」
「犬のおしっこがかかってないかなぁ。」
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