地下鉄の匂いはいい匂いの件
「絵美ちゃん、昨日さ、地下鉄乗ったんだよ。」
「地下鉄。うん。」
「ブワって風来るときあるでしょ。
あの匂い、めっちゃ好きなんだけど……
変かな?」
「地下……いや、どうだろう……
ちょっと匂いの記憶が鼻にないかも……」
「なんか、インクのような、
ほこりのような、
セメントのような……
匂いなんだけど……」
説明したものの、私も自信がない。
「紙の新聞っぽいの?」
絵美ちゃんが掘ってくれる。
「なんだろう……その要素はありげ……
風が来たときに、深呼吸しちゃうんだよ。」
「ああ……靴箱の匂いもそうかも……」
「絵美ちゃんは靴箱かぁ……」
別作品も書いています。
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