タイトル未定2026/08/17 04:18
中学一年生に、進級した大門。
学校生活にも、少しずつ慣れてきた。
昼休み大門は廊下に出ると、隣の教室から同じマンションに住んでいて、小学校からの友人游太が出て来た。
大門と游太は、中学校で初めて別々のクラスになった。
大門と游太は、廊下で立ち話を始めた。
「大門君、部活決まった?」
少し緊張気味に、游太が聞いてきた。
「迷ったけど、陸上部に入ることにした」
「やっぱ、陸上部かぁ」
「游太君は、サッカー部だよね」
「うん。大門君も、サッカー部に入ると思っていたのに」
「小学生の頃から、ずっと走っていたから、陸上部に入ることにしたよ」
「そしたら、長距離ランナー?」
「うん」
「凄いなぁ。僕は、長距離なんて無理だよ」
游太がため息交じりに言った後、小学六年の時同じクラスだった、りさが大門と游太の二人に声をかけてきた。
「二人とも、何しているの?」
「部活、何に決めた?って話をしていた」
大門が答えるとりさは、大門と游太の目の前に立った。
「ふ〜ん。で、部活何にしたの?」
「僕は、陸上部。游太君は、サッカー部」
大門が言うと、游太がりさに聞いてきた。
「りさっちは、部活何にした?」
「部活なんて、入りたくないよ」
りさの言葉に、游太が言った。
「じゃあ、帰宅部?」
三人は、声を上げて笑った。
笑っている中、通りかかったまひろに大門は気がついた。
小学生六年生の時に、まひろも同じく大門たちと同じクラスだった女生徒だ。
「まひろちゃん!」
「大門君。皆、何をしているの?」
通りかかったまひろは大門に近づき、大門に聞いてきた。
「部活の話。まひろちゃんは、何部希望?」
「私は、コーラス部」
まひろの言葉に、游太は声を上げた。
「まひろちゃん声が綺麗だし、ピアノが弾けるし、コーラス部にはうってつけだよね!」
大門は、隣にいたりさに言った。
「りさっちも、コーラス部に入れば良いじゃん」
「カラオケは好きだけど、私なんて無理無理」
「カラオケ!良いね。部活が始まる前に、皆でカラオケに行こうよ」
游太の提案に、りさが速攻同意した。
「カラオケ、行きた〜い!」
「じゃあ、決まり。今日の放課後、グループラインを、作ろうよ。皆携帯持っているよね」
游太が声を潜めて言うと、皆はそっと頷いた。
放課後、ショッピングモールのフードコートで、グループラインを作ることに決めた。
「あっ、もう昼休み終わっちゃう。大門君行こう!」
りさは大門の腕を取って、教室に向かった。
大門とりさの後ろ姿を見つめながら、まひろは游太に言った。
「りさっち中学生になって、益々可愛くなった」
小学生の頃から、茶髪でうっすらメイクをしていたりさは、中学生で更に垢抜けた。
「りさっち、大門君が好きだから。二人がうまくいくと良いな」
嬉しそうに言うまひろの横顔を見ながら、游太はそっとつぶやいた。
……大門君が好きなのは、まひろちゃんだよ。気付いてよ。




