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第8話 朧月ナミダ

 アイはツルギに声をかけた。


「ツルギくん」


「? どうしました?」


「実はエクセリクシのパイロット、もう1人いてさ。結構前に別のところへ任務に行ってたんだけど、帰ってきたみたいだから、会いに行かない?」


「もう1人、ですか?」


「そっ。ヒカリくんは知ってる相手だけど、最近入隊した君は知らないでしょ? だから紹介も兼ねて私とヒカリくんとツルギくんの3人で会いに行かない?」


「分かりました、行きます」


 3人は歩いて数分、おしゃれな雰囲気のカフェへ行った。


「ここで待ち合わせですか?」


「そっ。来ると思うんだけど……あっ、来た」


 カフェの入口へ走ってくる少女。

 左右に三つ編みと、眼鏡が特徴的な小柄な女の子であった。


 3人は彼女と席に座り、コーヒーや紅茶を飲みながら話した。


「紹介するね。エクセリクシ・セオジェンのパイロット、朧月ナミダちゃんです」


「あっ、よ、よろしくお願いします」


 緊張してるのか、肩を張らせながら焦ったようにお辞儀をするナミダ。

 少し臆病な性格のようだ。


「よろしく。夏野ツルギと」


「海月ヒカリ」



 それぞれ自己紹介を済ませると、軽い昼食とともに雑談した。

 話に花を咲かせて、少し緊張がほどけかかったとき、ガタガタと建物が揺れ始めた。


「なんだ……地震?」


「いやこの気配は……ghoskeletonだ……!」


『超常攻撃情報! 超常攻撃情報! 速やかに防災シェルターへ避難してください』


 街中へサイレンが鳴り響く。

 ツルギが急いで外に出ると、ghoskeletonが住宅街を攻撃していた。

 ツルギたちは急いでSword施設に戻る。

 Sword施設でも既にghoskeletonが街に来ていることを察知して、警報が鳴っていた。


「システムオールグリーン!」


「発射台スタンバイ、どうぞ!」


「メスカ、夏野ツルギ! 出ます!」


「μストマ、海月ヒカリ、出る」


「エクセリクシ・セオジェン、朧月ナミダ、出ますっ!」


 カタパルトから出撃するツルギたち3人。

 ghoskeletonを捕捉すると、それぞれ武器を構えた。

 ナミダは実弾式ライフルを構え、スコープからghoskeletonを覗く。

 引き金を引くと銃声が鳴り響き、ライフリングを通った弾が回転しながらghoskeletonの身体を弾き飛ばした。


 ツルギはビームソードでghoskeletonを斬り、ヒカリはビームライフルで撃ち倒していく。


 ナミダの後ろからghoskeletonが襲いかかる。


「危ない!」


 ツルギは咄嗟にナミダの方へ向かう。

 だが間に合わない。


「ひっ……!」


 ナミダの恐怖心にパイロットスーツが反応し、セオジェンの装甲が変化する。

 セオジェンの身体からトゲのようなものが現れ、ghoskeletonの攻撃を食い止める。


 ツルギはghoskeletonを斬り、ナミダを助けた。


「大丈夫か!?」


「は……はいっ……」


 ナミダは震えながら頷き、その後3人はSwordへ帰還した。



今回出てきた機体


エクセリクシ・セオジェン

建造コードExE-Cino051


機体情報

ghoskeletonに対抗するために開発された巨大な有人人型戦術兵器。

ghoskeletonを視認、察知できる特殊体質の人間がパイロットとなることでその力を発揮する。

銃火器を装備している遠距離攻撃機体。同じ攻撃手法のエクセリクシ・エピフィラムを開発する際の貴重なデータになった。



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