その23:日常の終わり
市場へ行って俺が抱いた感想は「熱気」だ……活気、とも言うが、とにかく賑やかだった。それも数分で慣れてしまった自分が恐ろしい。
けど、その品揃えは確かで野菜、魚、肉、果物、香辛料等々、ありとあらゆる食材が揃っていた。
とりあえず、片っ端から「沢山買うから値下げして!」とお決まりのセリフを言った所、ある程度までは下げてくれた……、だがしか〜し!!
そこでOKを出す程俺は甘くはない。
値下がった所で必殺の、潤んだ瞳+上目遣いの波状コンボでさらに下げることに成功したのだ!
それを見ていた凛さんが「悪魔……」とボソッと呟いていたが無視……気にしたら負けだ。
そして買い物カゴに入らなくなると、人目を盗んで亜空間に片っ端から突っ込んでいくーーー、という流れを繰り返した。
帰り際にこの前、チンピラから助けた女の子?らしき人が「エリス〜!!」と連呼しながら走って来たが当然逃げた。
えっ?
呼ばれていたのに、何故逃げたかって?
決まってるだろ、面倒くさい予感がしたからだよ!
お付きの侍?に囲まれてる時点で1アウト。
姫〜!待ってくだされ!……とか言われてるので2アウト。
最後に、女の子自身が豪華な着物を着ている……3アウト。
スリーアウトチェンジ〜!!……ってね。
てか、あの子お姫様だったの?何でそんな人が俺を……あの時の事を怒ってるのか?
確かにキスしましたよ、はい。
でもあの時は非常時だったから仕方ないと俺は思う。
うん、仕方ない。ないったら、ない!
そんなハプニングもあったが、無事に宿へ戻って来た俺。
すると、女将さんが此方に向かって走って来た。
そして、軽く息を整えて俺の方を向くと、話しを切り出してきた。
「お客様。少々お時間をよろしいでしょうか?お客様宛の手紙が届いています」
手紙?一体誰から……。
「はい、分かりました。お姉ちゃん」
「ああ、私は先に部屋へ戻ってるよ」
「はい、私も話しが終わったらすぐ戻ります」
「それではこちらへ」
女将さんの後に続き、サービスカウンター(仮)に来た。
「こちらが、その手紙です」
差し出された手紙は、白一色のシンプルなものだった。
「ありがとうございます」
とりあえず手紙を受け取り、ロビー(仮)に設置された長椅子に
座って開封する。
「……っう?!」
一瞬で頭の血の気が引いていく。
手紙にはこう書かれてあった。
「猫人の少女
お前の大切なペットは貰った。
取り返したいのならば、今から一人で「着物屋 織原」の路地裏に来る事。勿論この事は他言無用である。
なお不審な行動をした場合はペットの命の保証はない」
完全なる脅迫だった。
何故キュウの事を?どうして?目的は?様々な思考が頭を駆け巡りパニック状態になる。
手紙には「今から」と書いてあった。それに他言無用……とも。
すぐさま宿屋を飛び出し、指定された場所に向かって走る。
この時の俺に冷静な判断など出来るはずもなかった---。
◇■◇■◇
路地裏では全身を黒ずくめにした男が待っていた。
口元も黒い布で覆われていて、目元しか出ていない。
まるで時代劇に登場する忍者の様だ。
「しっかり一人で来た様だな……」
「はぁ、はぁ……来ましたよ。だから早くキュウを返して下さい」
「まあまあ、慌てるでない……」
「早く返せって言ってるだろ!!」
苛立ちの余り大声で叫んでしまった……喋り方も元に戻ってしまっている、が気にしていられない。
「チッ……この際仕方あるまい」
「何をゴチャゴチャと!……っ!?」
目の前に立っていた男が消えた……と思ったら、気が付いた時にはもう遅かった。
首筋に手刀を当てられ、あっさりと意識が遠くなっていく。
「かはっ……!?り……凛……さん」
最後、無意識に口から出た言葉は儚く路地裏に消えていったーーー
いつもブクマ、感想、評価をありがとうございます
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まいど、四葉です!
やっと投稿出来ました......
これから、まだしばらく不定期投稿(今更?)が続きますが。
何卒、よろしくお願いします!
さて、荒れてきましたね!(ストーリーが)
ですが、作者の文才及び国語力の無さのせいで、本来の70%しか面白さを引き出せていない様な気がします......
精一杯努力しますので、どうか大目に見て下さい......
では、また。




