その22:一難去って、また一難
チンピラ達と死闘?を繰り広げた俺は、凛さんの元に戻った。
あ、しっかりとバンダナを付けてね!
「お待たせしました、お姉ちゃん!」
「お帰り。ところで……随分と遅かったじゃないか?ええ」
「ひぃ!」
お……怒ってる、間違い無く怒ってらっしゃる。
凛さんの背に般若が見えるのは気のせいではないだろう。
あれが凛さんのスタ◯ドか……てか最後ヤクザみたいな声出たぞ?!
「そ、それには色々と事情が……」
スタ◯ドを使われる前に何としてでも誤魔化さないと!さもないと……オラオラ、される!
「事情……ね」
「うっ(そんな目で見ないで〜!反省してますから!)」
「大方、手洗いにでも行って来たんだろ?」
良かった、凛さんが地味に鈍感で……何とか誤魔化せたみたいだ。
◇◼◇◼◇
無事取引も終わり、鍛冶屋を後にする。
「さて、遅めの昼食にしようか。エリスは何が食べたい?」
お、もう昼か……早いな〜。
「そうですね〜」
ラーメンが恋しいが、無いものはしゃーないか……待てよ、ラーメンってあるのか?
「お姉ちゃん。私はラーメンが食べたいです」
「ラーメンか……良いね。行こうか」
えっ……あるの?
マジでか〜、やるな異世界!
凛さんに着いて行った先には、移動式のラーメン屋台があった。
あの暖簾が良いんだよね〜!何と言うか、雰囲気がさ!……ね?
「いらっしゃい!」
店をやっていたのはハg……ごほん、スキンヘッドの鉢巻をした渋い顔のおじいさんだった。
ラーメン屋より、寿司屋の大将って方がしっくりくるな。
「私は塩ラーメンを一つ頼む。エリスは?」
ほぅ、凛さんは塩派か。
俺?
くっくっく……。
「私は味噌ラーメンを一つで!」
味噌こそ王道!味噌こそが至高の一品なのです!
そこら辺はこの国の文化に感謝だな。
異世界転生でありがちな「味噌と醤油が恋しい」とか「白米が食べたい」などの苦労を経験しなくて済む。
ジャパニーズカルチャーは偉大なのです。
〜待つ事10分〜
「ヘイお待ち!」
「(寿司屋かよ!)」
おっと……いきなりツッコんじまったぜ。
「美味しそうですね〜」
「そうだね。私も久々に食べるな」
そうなのか凛さん?勿体無い……。
気にしてもしゃーないか。それでは、いただきま〜す!
まずはスープを飲む。
こってり濃厚、それでいてあっさり。
うむ、美味い!
次は麺を食す。
ここで、例え女の子であっても音を立てて啜るのがポイントだ。
恥じらい?フッ、しらんな。
そうしてラーメンを完食した俺。
満腹満腹
「では、代金を払おう。幾らだ?」
奢りですか……って、今更か。
「あ〜、お客さん。代金は結構ですよ」
「えっ?!良いんですか?」
またこの流れ……まさか、
「良いの良いの、若い子が遠慮しなさんな。最近は嬢ちゃんみたいに、美味しそうに食べてくれる女の子がめっきり減ってね〜。だから今回の代金は結構だよ」
またか?!
だが、折角のご厚意だ。ありがたく受けてっておこう。
「あ、ありがとうございます!」
せめて満面の笑顔で礼を言おう。
笑顔はプライスレスなのです!
「はっはっは、その笑顔が何よりの代金だよ!」
そうして俺たち一行は、ラーメン屋台を後にした。
◇■◇■◇
「美味しかったですね〜!」
久しぶりのラーメン……美味であった!
「そうだね、また行こうか。今度こそ代金を払いに...ね」
さ、流石商人……お金に関してはしっかりしてる。
「まだ少し時間があるけど、どうする?」
時刻は3時過ぎってところか……ふむ。
「そうですね〜、市場へいってみたいです」
「市場か……どうしてだい?」
ですね〜、主婦のおばさんでもあるまいし。
「食材を買い込んでおきたいんです」
備えあって憂いなしって事で、本命は食材調査だけど……。
「相変わらず変わった子だね……」
言わないでくれ!自覚してるから!
そうして俺は市場へ赴くのだった。
ブクマ、感想、評価ありがとうございます!
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まいど、四葉です。
そろそろ、桜木王国辺?を終わらせたいと思います。
どんな最後かはお楽しみ...って事で。
これからも、更新が遅れるかと思いますが。よろしくお願いします!




