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大騒ぎのクリスマスクッキング ⑥

一寸した事だが……ケーキ作り経験者故の目配りは欠かせない.



信繁には、彼の妹と一緒に散々〜〜 「あーでもない こーでもない」と格闘


過去の時代、一心不乱


トライ アンド エラーの精神で作って来た、苦難と工夫の苦闘の日々の長い長い格闘の歴史があった。



コーチの、教える内容の不公平感が出ないように、彼は丁寧に巡回した。


結局は人と人との信頼、コミュニケーションだからだ


子龍、雅が改めて目をやると信繁は、調理の進行が目立って遅れているある女性職員の側につきっきりで指導に入っていた。



銀色の深めのボールやホイッパーに自ら手を添えながら、優しくケーキのスポンジの泡立て方法をカシャカシャと親身にレクチャーしているところだった。


「そう上手ですよ〜!

力がいって女性には大変ですけど頑張って!」


言いながら安心させる様に、悪戯っぽくーーーーーフッと瞳を見て微笑む。



「「「キャァァァァアーーーーーーッッッツ!」」」

 


フラァ〜……


ガクッとよろめいた、その女性職員はあっという間に耳まで真っ赤に染める。



『いやぁーーん!』

『くっっ いいなぁーーーぁぁぁぁぁぁぁッッッ』


『ずるいっ!!』

『そんなのいやぁ〜信繁さまぁ!!』




声なき声ーーーー

2人をコッソリ盗み見る多くの目、目、目、アァ恐いーーー……ッッッ




「なんか凄いですねぇ……」


「後であの子、ボカスカ虐められやしないか?」


「ぁあ、じゃ僕、そうならないよう話つけておきます。

信繁さんが絶対に悲しまない様に、心配しないよう、全力で何とかしますから」


「頼むなぁ〜 雅」

「全部僕にまかせて!!」



『それにしたってなぁ……』 子龍はフーーーッと深い溜息をついた。


言葉にならない無言の牽制が、四方八方、全方位からキリキリ押しよせる様。



『視覚に見えなくて良かったぜ』 女って怖いよ本当に



「視線が色つきじゃ無くって良かったですね」


圧迫と恐怖でビビリまくり中の雅も、子龍と同意見だった。



ーーーところがである



~子龍と雅は表面的に、男性側の感想としてその様に単純に考えたが、女性職員達側から彼らを見つめる視点は少し~

 

ーーーというか大幅に違っていたのである。



2人がその真相を知ったら、その場にひえ~~っとひっくり返るかも知れない。

 


実は「サプラーーイズーーーーーッッ」 


ーーーだったのだ、そもそも3人プラスワンが補助役として参加する事は。



皆、和気藹々、ガラッと元気よく勢い良く調理室の扉を無防備すぎる気持ちで開けて入って来た。


自分達だけで、これからの時間は自由に楽しんでケーキを作るんだと。




その瞬間ーーーーーーー!!



「今晩は、本日助手役を務めるので、どうぞ宜しくお願いします」


「ようぅ〜 よろしくーーー!!」


「ふつつか者ですが よろしくねっ♡ 」


「ーーーーよろしく」



え?



〜〜〜〜〜〜はぁぁぁぁあっっっつ?!



彼女らは何が起こってるのか暫く考える。

頭の中は真っ白だ



『……嘘でしょ?』


今自分の目の前に


城 勤務地トップ3の 超イケメン3人組が!!

〜それに見知らぬ新顔の白銀髪水色瞳の美青年も一人増えてるし?!


普段恐れ多く、言葉はおろか、近づく事すら睨み付けるオッソロシイ取り巻き達の牽制。


……今まで「好きっ」て たわいなく言うだけでも

 

「生意気にーーーー!」「何様のつもり?!」


気を遣い。はばかられていた超絶美男子君がっっ!



ーーーーどうしようもなく目もくらむ程、圧倒的、壮観な姿で




”ニッコリ”




ーーーーそれも…… きりり 良くお似合いの! うっつくしーー目がパチパチしちゃう ”私服エプロン姿”〜



優しげに 自分に!! ……『特上の微笑み』付きで



「今晩は」



〜ななななななんとなんとなんと 彼等自ら声をかけて来たのである




きやゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ



ーーーーー息も絶え絶えだ



そりゃあーーーー前触れが無しにーーー……


いきなり飛びきりの、別格中の別格クラスの、オーラをまとった圧倒的に格好いい男性がっっ居る!!


無機質な銀色の調理室に……ドドーーーンと尾羽をブワッと全開、賑々しい派手な華麗な印度孔雀のように陣取っていたら普通は驚くだろう。



「声が出ないよ〜〜〜〜〜」



どんな強心臓の女性でも、絶対に心の準備が いるってもの!


ーーーだから女性職員達の「沈黙」を決して責めてはいけない。




「ーーーそんじゃ行くか?俺らも…

瑠架や信繁に聞いた通りすれば、まー間違いないだろう」


「そうですね……」


子龍と雅もブルッと身体を震わせた



男が揃ってボーッとしていても、助手として有り得なく無能すぎるので、本来の講師役〜瑠架や、真面目な信繁との間で取り決められた繊細で細かい打ち合わせ通りに手伝う事にする。


「ヨンは既に、ナスチャに捕獲されてる状態だしなぁ〜」

「ーーーですよね」


「解らん事何かないかい?」

「お手伝いしますよ」



それぞれ、馴れない手順に戸惑う女性職員の手助けをするべく散っていく。


『まーーーなんとかなるさ? きっと』 子龍は心の中で呟く。




信繁、子龍、雅、ヨン、私服にエプロン姿といっても、各自それぞれの全く違う出で立ちだったーーーーー



個性と雰囲気がよく調和し、例えようも無くそれぞれに大変良く似合い、キリリとした雰囲気やスタイル、優しげな甘やかな風貌を巧みに引き立てている。



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