↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

248/329

第2章 大騒ぎのクリスマスクッキング ①


惑星トール軍事参謀長官……

ロームルスからの極秘アクセスがあったその日の業務終了後の夕刻


ーーー城 恒例 クッキング教室の日である。



計画発案、実行役、クッキング教室リーダー……は、「不夜城主任」、名前を瑠架と言う。



身長ーーー170cm前半。


天才肌のハーフ、ミニスカ大好きバリバリのマッドサイエンティスト系なレディ


と言うよりも

マッドサイエンティスト系〜悪魔みたいな研究者である。



ーーーー陰のあだ名を 「ヌシ」 「天才瑠架様」


又の名を ”ブラックバス” 〜でなければ ”雪女” とも呼ばれる。

 


趣味は登山、ただし海外だ。

ーーーーエベレストを愛して止まない。



今回は近々に迫る、楽しい楽しいクリスマスに向けての、ハッピーでビューティフル〜!!


苺たっぷりのスペシャルデコレーションケーキ


ーーーーー製作予定日である。




薪の形のチョコレートケーキ〜

ブッシュ ドゥ ノエル(ショコラタイプ)、昨年製作し大好評!


今年は気分を変えて〜定番中の定番♡

誰もが大好き好き好き生クリーム「アンケートトップ」


「ホワイトデコレーション」に決まったのだ。

 

つまり、昨年の ”色違い”


ーーーーそういう訳なのだ




”ホール状のデコレーションケーキ”は、シーズンになればいくらでも手に入る為


折角だから〜!と、講師役のリーダー、瑠架が気を利かせたのだ。


それに要は、今回の計画ではクルクル巻いたロールケーキに、美味しい美味しい初雪の如く〜


ふんわりと蕩ける、軽い優しい口当たりの生クリームを美々しくロマンティックにコーティングしている訳なので、もしも「万が一」

 

”スポンジ生地を失敗しても何とかなるだろう” そう考えた為。



勿論、ロールケーキの中には、イチゴ、洋梨、黄桃&白桃ダイスカット


林檎プレサーブに、マスカットにブルーベリー!


ラズベリー、クランベリー等々、フルーツどっさり!!


そして手間のかかる、手作りならでは〜の、ある一計を、サプライズを今回も図ったのだ。



「夢が叶った!!」

昨年これのために、多くの参加者が泣いて喜んだのだ。


 

そう……!

今回の主役とも言える生フルーツの〜他 「高温の熱処理を行ったフルーツ」


これらをあらかじめ多数用意したのである。


どういうものか?と言うと単純に言えばパーティーに出される「コンポート」の具材である。


それはどうして?ーーー何故か?


〜好きな「食べられる」フルーツだけ入れれば良い、”だから” である。


ベリー類、桃類は軽度のアレルギーの持ち主がチラホラおり、例を挙げていうと白樺・ハンノキ アレルギーの方々は桃系、梨、林檎が駄目なのだ。


それはどうしてか? と言うと、これらに共通するのは「バラ科」の果物群である事。


口に入れたら最後、気の毒で大変な事になってしまう。

 

そして人気が高く高価で美味と言われる南方系フルーツ〜

マンゴーやキウイ、バナナも、駄目な人は徹底的に駄目。



クリームや粉類、卵も、駄目かどうか?が クッキリ別れる食品群だ。


天才瑠架様は この問い合わせも重ねて実施。



その上でーーーー豆乳〜ソイを使用の豆乳クリーム

米粉のスポンジ生地レシピ


卵を使用しない系等々〜を、希望者には様々選択出来る様にした。



安全確認のために、”自身が開発した特殊機器”により、果実類は どれも総て


「タンパク質が変異している事」を、確認チェック済み。


総てが安全な食品であるようにーーーー!!


何て言ったって「皆が幸せであるべきクリスマス」、食品による事故があってはならない。


「これでよし! 仕上げは上々〜〜!」


よって今回、準備が非常に繁雑さを極めたのである。


複数人の有志スタッフ、全員フル稼働〜〜!!


でもって、さぁ総てが終了、準備万端

 

ーーーー後は皆でキヤイキャイ楽しむだけ!!


ところが本番直前、ここでとんでもない出来事が突如勃発、思わぬ落とし穴に バスッと、ものの見事にはまることになる。


スーーーッと関係者全員 立ちくらみがした程に。



「どうすんのーーーーーっっっつ!!」



瑠架ですら思いも寄らぬ事態、最悪ーーーと頭を抱える。


そう前夜〜

理由は定かでは無いが、クッキング教室有志スタッフ&助手役全員、あろう事か急性の悪性胃腸系ウィルスに罹患した。


ーーー扱うのが食品である以上 もはや参加は不可能。


毎年ーーー多くの職員が楽しみにしている伝統のクッキング教室〜クリスマスケーキ製作なのである。


伝統ある行事を毎年連綿と引き継ぎ……瑠架は3代目である


ジンクス的に3代目がしっかりしていれば、その後も組織は暫くは安泰と言われている。


それだけに、彼女なりに一生懸命頑張って来たのだ。


「困ったーーー!」


そうだ、特に今年は、ワクワクする期待の熱気で充ち満ちていた。


なのにーーーどうだろうか?!

急転直下、教室開催すら危ぶまれた状態なのである。



「アァ何と言う事なの〜〜〜!」


瑠架は必死に対策を練り、頭脳が一気に活性化する。

 

熱反応のモニターで計測したらきっと、どこもかしこも真っ赤っかだろう。


まるでーーーヒュンヒュンぶんぶん高速回転の遠心分離機の様!!


もう、本気で時間が無い、何かいい手はないか?!


それも一気に、この事態が一度にひっくり返る様な上手い手がっっ!


「アーもうッッ〜〜〜なりふりなんか構ってらんないぃ〜っっっ!」



瑠架は、城きっての優秀なエンジニアの1人、不夜城と呼ばれる特殊研究施設の主任、でもってちょっと変わった人種である。



「あーもぅどうすりゃいいの!」 頭をガシガシ掻く。



普段難しい科学的作戦を堂々指揮する立場とは言え〜


今回程の、大所帯の参加希望メンバーが行う大イベントを回すのは不可能、それが流石に解っていた。



とーーーーーー…… 正にその時である。




「ーーーーあのぅ…… お久しぶりです瑠架さん」



クリスマスには奇跡がつきもの☆




「ちょっと僕 小耳に挟んだんですけどぅ?


ひょっとして……瑠架さんお困りですか?」




ーーーーー天使が降臨。







「お願いっ 信繁!!」


「良いのか?俺で??」



ワイワイ満席の食堂でーーーズズーーッと、濃いめの設定で煎れた甘いミルクティーを飲みながら。


キュッと形の良い眉をひそめ、信繁は同期の友人である瑠架に聞き直す。


 

「もう誰でも良い!! 頭数が揃えばいいんだし〜〜〜!

それにアンタ、調理得意でしょ?」


「ーーーーー」


瑠架は目の前のさも嫌そうに顔をしかめる精悍な男に、ニマッと明るく悪びれも無く笑うのだ。

 

彼女の考えはこうだーーーー

 

直前、助っ人として緊急に、特殊部隊「信繁班」班長・信繁に救援要請をする事だった。



つまり欠番のメンバー補充の為に、スパーン! 信繁に白羽の矢を立てたのだ。



声が響き渡るや否や、それまで騒つく食堂はいきなりシンーーー

静まりかえる。


誰が聞いても、そんなの無茶に決まっている依頼内容だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。