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〜絶世の双子美女姉妹タレイア&アグライア編〜 第1章 ロームルス


「お呼びでしょうか?」


盗聴・ハッキング防止最新機能付きホログラム通信の新型立体映像で鮮明に浮かび上がっていたのは驚きの人物


信繁が軽いノック後に、城主執務室に丁寧に入室すると、中空には思いもかけないホログラムの像が見えたのである。


本日、午後イチの定例会議では確か何もなかったのだけは確かで、元々は雲を掴むような城主からの命令ーーー


一体全体何があったのか見当もつかない状態だった。



しかし、どうして自分がこの場に呼ばれたのか? 扉を開けた瞬時に悟る。


と同時に、この部屋に居る限り〜言動に一瞬たりとも気が抜けない事も。



「お初にお目にかかります……ロームルス閣下」



流石に信繁も内心ギョッとしたが、そんな動揺をおくびにも出さずに、涼やかな顔で慇懃に会釈をする。



こうした態度を取ることは得意だった。


未就学時代から会社社長の父のお供〜可愛らしく優秀な後継者〜長男として。


幼い頃から父の仕事関係の仲間、グループ関連会社の社長や重役達、ライバル企業のオーナー等々。 


一癖も二癖もある人物達に対し、失礼がないように付き合ってきた優等生の信繁だった。


好むとか好まざるをえず半ば強制的に付き合わされ、様々な公的な場所に、きちんとした格好で正装させられて引っ張り出されてきた為、流石にこうした場の振る舞いについては免疫があり、そして年季がいっていた。



「城」ーーーー城主の元へ、軍事惑星トールの、大王の懐刀と言われる男


軍事参謀長官・ロームルスがーーーー直々に信繁に会いたいと。

ホログラム通信で城主に直接連絡を取ってきたのである。



一応規約的に、トール・最高権力者「大王」を形だけ経由しているが、前代未聞の有り得ないことだ。



銀河でトップシークレット 〜極秘収容施設にアクセス権限を持つ者


皇帝、国王、大統領、国家元首〜でなければ この世で神に最も近い高貴な立場の尊き人物。


ーーーつまり例外中の例外、ロームルスには 本来権限すらないのだ。



もしルールを飛び越えて、アクセス及び侵入を行った場合はどうなるか?


即 容赦の無い罰則規定が適応されて来た。


つまり 城からの攻撃である。



闇のものは 必ず人知れず闇に還る。

信繁達〜特殊部隊はその為の人員なのである。



『ただ事でないーーーという事か?』



信繁の頭脳を 様々な可能性が駆け巡る。





「こちらこそ『初めまして』だねーーー信繁君」

 



ホログラム映像の人物の、信繁が抱いた第1印象



特徴的な美しい まるで宝石のように輝く〜碧い瞳


肉体は見るからにな厳しい日々の鍛錬で鍛え上げられた精悍でガッシリした体躯であり、スラリと背の高い紳士。


生気の宿る、眼の光の鋭い閃きと、仮想現実である立体映像ですら隙の無い 見事な身のこなしぶり。


乱れのない着衣の着こなし方から、相当のインテリジェンスの持ち主ーーーー




信繁の丁寧な態度、気品ある様子に満足げな様子で、ロームルスは、とある有名な微笑みを浮かべる。



耳まで裂けそうな 大きな口でーーーー会心の笑みを。



『これがあの ウルフの笑いーーーか』 信繁は心の中だけで暗く呟く。



彼と敵対した、相対した人間達は皆そう言う

 

ガッシリとした身体の彼を畏怖し恐れと皮肉を込め 密やかにこう囁きかわす


「狼の笑い」 「リュコスの微笑み」「ヴォールクの笑み」


 

いずれも総て 同じ巨大な無敵の獣、昏い森にひっそりと住むという野生の王者である誇り高き 威厳ある美しい動物を指す。



潜在的恐怖に、誰しもが同意した笑い方だった。



ーーーーもうすぐクリスマス


確かに「奇妙な奇跡」が起きても不思議でない、今年も特別なシーズンがもうすぐやって来る。


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