流星 ②
宇宙空港は安全の為隔離、施設内でも最もトーキョー湾外に回廊で大きく突出した、突き出す格好になっている。
その特殊な構造の為、ナラシノシティは殆ど目と鼻の先の 対岸といってもいい直線距離である。
信繁は厳重なレーダー網をかいくぐる為、トーキョー湾を海面すれすれの超低空飛行で飛んだ。
様々な「眼」ーーーー
高性能のレーダーが航空関係以外にも民間にも現代ではワンサカある以上 やむを得ない事だった。
パイロットの彼は海面を行く航行中の船舶に細心の注意をし、深く暗い夜の底を高速で飛行してゆく。
「何か来ます!」雅が叫んだ。
ほぼ湾の〜中央部という位置で、未確認飛行物体 の追尾が確認されたのだ。
機中の最新式人工知能搭載 防衛装置モニターをじっと監視していた彼は続けて答える。
「熱源反応有りです。」
「国籍は?」
「ーーーわかりません。
しかしジャパン国防でもネオアメリカでも無い事は確かです!
先程両基地・指令本部に 城より〜我々の連絡を済ましていますから。
その証拠に両軍より 実験機に返答もありました!」
「機種は?」 すぐさま信繁は雅に問いただす。
「熱源の移動スピードから言って〜明らかに船舶では無く航空機ーーー
固定翼機ーーー!
戦闘機です!!」
「ティルトローター機か?」
「スピードの加速具合からいって 違うでしょう」
「映像出るか?」
「ちょっと待って下さいーーーー」 雅は忙しく機器を操作する。
「そりゃあーー 卵を1つの籠に全部盛る馬鹿はいないもんな。
暗殺の第2弾目ってところだろ、雅、信繁」
「数は?」
「1機です!」
「しょぼくねーーー?」
「それは何機もジャパンに持ち込めないからだろ?
ーーー子龍、無駄口叩いてないで ナビしっかりしろよ!」
「りょーーかい 『機長さん』」
ヘリの中は一気に張り詰めた緊張感に包まれる。
フレイヤには惑星フレイ空軍での経験からーーー今がどれ程危機的状況なのか直ぐにわかった。
ヘリ対戦闘機。
ーーー考えたくも無い、吐きそうな程最悪の取り合わせだ。
『戦わずして、結果は見えているわ!!』




