第1章妖怪飛脚 とある男 その9
ボチボチ頑張ってます。第1章『妖怪飛脚』(???)は、これで終わりかな?
吾輩、ドラゴンちび太は、最近は運に見放され、よかれと思った思いやりが、裏目に出て、貧乏くじばかりひいてしまうことになり、いくつかの失敗が続いてしまった。
その結果、吾輩、ドラゴンちび太は、全く、クレーム続きで、クレームは、もう飽き飽きだ。
吾輩、ドラゴンちび太は、宣言したい!
人間が「地上」や「浮世」と呼ぶものと、「あの世」や、様々な「異世界」との間を何度も何度も行き来して仕事を進めていく吾輩、妖怪飛脚の苦労をクライアントは少しでもお察し願いたいと。
結果、このたびの大金鉱というか、空前の金脈発見の一報で、ジパングは、EDOをはじめとして、一時大いに盛り上がったのだが、それは結局は、誤報であったわけだ。
この誤報のせいで、妖怪飛脚の権威はついに地に落ちたと言われてしまったわけだ。
この誤報をジパングというか、EDOのショーグンにもたらしたのは、吾輩、ドラゴンちび太の仕業には間違いないのだが、この真っ暗なニュースばかりのこの世界に少しでも明るいニュースを届けたいという俺の仏心が、この誤報を生んだわけであり、人間たちは、俺を責めるべきではない。
吾輩、妖怪飛脚、ドラゴンちび太は、あちこちで怒られたけれど、いまでは、普通の業務に復帰している。
少し、話題を変えよう。
吾輩、妖怪飛脚、ドラゴンちび太は、トラブルまみれのまみれの人生はもうこりごりで、トラブルと縁を切るために今一度、自分の生き方を見つめ直すことにした。
吾輩、妖怪飛脚、ドラゴンちびは、今、手に巻物を持っている。これは、宇宙の歴史が記されているという古代人が作ったとされる巻物である。これは、天上界の大図書館を荷物を配達に行った際に、この巻物の見事な装飾に見とれ、黙ってケースごと拝借してきた。
とにかくだ、すべての責任を自分に押しつけられてしまって、あちこちで散々怒られてしまった。ドラゴンちび太は納得がいかない。
たいていの場合、吾輩、ドラゴンちび太の仕事ぶりは素晴らしく、妖怪飛脚、ドラゴンちび太の仕事は、絶対という評判を勝ち得ている。多分ね。
さらに、吾輩、ドラゴンちび太は、妖怪飛脚としても一流な上に、妖怪刺客としても一流である。
そんな訳で、大金脈の一報が誤報で、EDO中が、しょんぼりしてしまったあの日、別口の仕事は見事にこなしていた。
つまり、吾輩、ドラゴンちび太は、YOSIWARAの人気花魁、月姫の客、数人を妖怪界の大物の指令に従い、この世から抹殺してしまったのである。




