九話目、4&5階層
「ああ゛!!」
蟻の部屋の先へと向かったトモノリであったがそこはやはり、蟻の住処。何処かしこも蟻まみれだったがあるモノがあった。
宝箱だ。トモノリにとってレヴィとの出会いでもあるモノなのだが、トモノリは雑に蹴って開けた。
中には......おぞましいと感じる装飾のされた黒い鎧。髑髏も書かれて、呪われてます感を出していた。
「......」
トモノリはそれを触ると、操られたように装備する。すると体に吸着するように離れなくなった。
「あ゛あ゛あ゛あ゛!?」
無理矢理引っペがそうとするが、それはビクともしない。
腹いせに宝箱を壊し、蟻と戦闘をするとその効果が現れた。近くに居るだけで蟻から緑のオーラが鎧に吸い込まれていく。
避けても、追尾して鎧に吸い込まれていく為、トモノリは気にしない事にして、蟻を蹴り殺す。
すると近ければ近いほどその緑のオーラは多く吸収される事に気付き、生きた蟻を掴み続けると勝手に死んで、グタリと重力に従う。
新しい装備を得て、戦いやすくはなった。辺りの蟻は近くに来るだけで弱り、それを潰すだけだ。
そう戦っているとある変化が訪れていた。短剣、レヴィの刃に半透明の紫の刃が付いて、刃先が長くなっている事だ。とは言っても1センチ程であるが。
ひたすら蟻を倒していると、足元から光が漏れ、魔法陣状に広がる。トモノリはすぐさま回避するものの巻き込まれてしまった。
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気が付くと、円形の通路に立っていた。どうやら転移の罠に引っかかり、飛ばされてしまったようだ。
ズズズズズッと肌色のデカブツが地を這う音と揺れを感じた。
トモノリは、つくづく運が悪い。
「ガァああああああああぁぁぁ!?」
目の前にはなんとあの肌色のデカブツがおり、逃げようとしたら、飲み込まれてしまった。
ピチャリピチャリ、水滴が垂れる音。内側も中側も分厚い皮で。足元がベトベト。デカブツの中は暗い。
そんな中、このデカブツから緑のオーラをガンガン吸い込んでいく。
「ガァああああああああぁぁぁ!!」
ココを出せと言わんばかりに『咆哮』をお見舞いすると中では、声が反響しやすく『咆哮』がよく通る。
「ジー!!」
するとデカブツの体内から聞き覚えがある音が聞こえた。蟻だ。しかし蟻は黒く、この状態では見えずらい。
声で察知して、蟻を見つけた。そして掴みかかろうとした時だ。クニャリと上下が逆転し、転がる。蟻は表面にくっ付いていたようで、天井にくっ付いている状態になったが、レヴィで容易く切り裂く。すると、今度はクニャリと左折する。
咄嗟に地面にレヴィを突き刺し、体をレヴィへと委ねる。
なんとかバランスを保つとまたしても、ジジジーと体を擦り合わせて音を出す蟻共がトモノリの元へと来ている。
「ギギー!!」
「がァ!?」
その状態でなんと床が90度傾き、トモノリは落下していく。
トモノリは近くの壁を蹴り、レヴィで壁に突き立て、失速を試みるが、落下途中にバシバシと蟻が当たって、デカブツの皮からレヴィが離れかけた。
「がはぁ!?うぁああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
その瞬間、床が元に戻り、背中を思いっきり叩き付けられる。
床は柔くても、かなりの衝撃が走った事だろう。痛みで藻掻いていると、蟻がやってきてトモノリを攻撃しようとするが、乱暴にレヴィに切り裂かれる。
「ガァああああああああぁぁぁ!!」
その痛みを抱え、ココを出るために全力で走り出す。
その道中の蟻は蹴り殺し、斬り殺し、ひたすらにデカブツの中を走り回ると、一筋の光が見えた。
そしてそこへと、タックルをすると簡単に出ることができ、そこは円形の通路だった。
「がァ......」
やっと出れたという安心のような声を出し、通路を歩いていくとあの蟻の部屋へと着くが、そこには蟻はおらず紫の石、魔石が転がっていた。そして、そのまま奥へと進むと、あの転移の罠の場所が見えたため、避けて通る。するとそこには階段があった。
次の階層に進むとまたしても、蟻の部屋らしきモノが見えた。下るボコボコの通路があり、そこを下ると、大部屋があり、飽き飽きするほど見たあいつらが壁中にくっ付いている。その中で一際目立つ存在がいた。
その蟻達の五倍のサイズ、そう。女王蟻だ。その女王蟻は部屋の中央に陣取っていた。
「「「「「ギギー!!」」」」」
トモノリの侵入に気付いた蟻は体を擦り合わせて、異音を出す。さらにその音を感知した蟻共も音を出し、どんどんと音が大きくなる。
そして長い戦いが幕を開ける。
「がァ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
開幕に『咆哮』を放ち、威嚇をすると恐れも知らない数十もの蟻がトモノリへと進撃してくる。射程内に蟻が入り、大量の緑のオーラが鎧へと集まる。
大振りにレヴィを振り、数を意識するように蟻を切り裂いていくが、大振り故に腕へと噛み付かれるも、噛み付き返して砕いた甲殻と体液を口から吐き出す。
しかし、それでは彼らの猛攻は防げなく、足にも噛み付かれる。
狂化を使用し、赤い覇気を帯び、反応速度を上げてその蟻の首を掻っ攫ったものの、全身に蟻が引っ付いているような状態であったがしかし、それはちょうど良かった。
狂剣士からベルセルクへと変わった職業のアーツ————『肉体活性』。
『肉体活性』を使用し、体を膨張させた!ベルセルクの名に相応しき筋肉、強固な骨に変更され、まるで別人のようにトモノリは変貌をする。
そして、徐々に伸び始めている短剣の半透明で紫の刃は1.5倍まで達していた。
一振りで腕に噛み付く複数の蟻共を弾き飛ばし、その紫の刃で腹を抉り、足元の蟻は踏み殺される。
いつしか、トモノリの周りには蟻はおらず、残骸だけが並ぶ。
「ギギギィ!!」
「ガァああああああああぁぁぁ!!」
その様子に気付いた、女王蟻はトモノリに向けて、無数の酸を飛ばすものの、足元の残骸を蹴飛ばした無力化した。すると天井に張っていた蟻共がトモノリに酸を撃ち出し、それは酸の雨のようだった。
すぐさま、女王蟻の元へと滑り込み、下からレヴィによる斬撃を数回食らわせる。しかしそれは硬い甲殻により遮られ、ダメージはほぼない。
「ギギギギギィ!!」
女王蟻はすぐさま退避し、まだ蟻のうじゃうじゃ居る壁へと逃げ始める。それをさせぬとばかりにトモノリは女王蟻の足を握った。
「ガァああああああああぁぁぁ!!」
「ギギギィ!?」
そして力任せに千切り、足を投げ捨てる。そしてバランスを崩し、女王蟻は倒れるがトモノリは攻撃を止めない。
その千切り取った足の断面にレヴィをぶっ刺して断つ。
「ギィイイイイ!!」
「ガァ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
その女王蟻の悲鳴のような音に駆け付け、蟻共はトモノリを襲い、噛み付くがトモノリは攻撃を止めず、女王蟻を真っ二つに切断し、片方をぶん投げる。
「ガァああああああああ!!」
トモノリは勝ち取った。女王蟻を断ち、勝利し、勝利の雄叫びをする。
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名前:ミツダ トモノリ
職業:ベルセルクLv3、探検者Lv9
称号:大罪に呪われし者、バーサーカー、血の衝動に駆られし者、嫉妬深き者、暴虐者
装備: 嫉妬に呪われ血塗られた短剣、呪われた服従の輪、武器外しの生命奪いの鎧
ユニークスキル:大不運、適応力ex
スキル:投擲 Lv5、短剣術Lv5、自動回復Lv7、身体強化Lv8、筋力強化Lv8、吸血Lv2、悪食Lv5、クリティカル率強化Lv4、威圧Lv5、格闘術Lv5、毒耐性Lv4、麻痺耐性Lv6、盲目耐性Lv2、掴みLv6、防御強化Lv6、
アーツ:狂化Lv3、咆哮Lv3、肉体活性Lv2
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うへへ......計画通りだぜ......(通過点)




