八話目、3&4階層
視覚が治り、次の階層への階段に辿り着いた。次の階層は————草原地帯。
曇り空で灰色の空と木の無い、平原エリア。ただ一つ言える事は、草が人の背ほどもある事だろう。
トモノリはレヴィで草を薙ぎ払い進んでいくが一向に敵が現れず、痺れを切らし、『咆哮』を使用した。
「グァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
遮るモノは無く、草原にソレが響き渡ると何やら、音が聞こえてきた。
ジジジーッとなる音がずっと鳴り続け、その方向を見るとそこは空。しかし、少し茶色っぽい色をしていた。と思いきや、それは一つ一つの虫であった......!
それは大きな茶色のバッタであり、それが数千体はいるだろう。
一体一体の大きさは小型犬レベルだが数がおぞましいほどおり、蝗害の嵐が勿論のようにトモノリの元へと襲う。
咄嗟に、トモノリは腕を十字に組み、防御体勢に入った。
ドドドドッと地面に衝突する音と土を巻き上げつつ、トモノリを襲う。
もし嵐で小型犬が顔に吹っ飛んで来たらどうだろうか?一体でも衝撃が恐ろしいのに、それが数千体といるのだ。
気付けば、トモノリは衝撃で少しづつ後ろに下がっていた。辺りにはもう既に草は無く、食われてしまったようだ。
このまま防御してる訳にはいかないと、トモノリは突っ込んでくるバッタを掴み、喰らう。
「グァ......」
しかし、それは大きな隙となる。
ガンガンとこちらに突っ込んでくる者達を横へと逸らし、一体一体を殴り、蹴り殺す。今のトモノリではそう、チビチビと殺していくしかない。
嵐を掻き分けて、進む気配も、一向に止む気配も無い。
トモノリは突然逆走をし、嵐の方へと向かう。嵐を抜けることよりも敵と戦うことを選んだもだろうか?選ぶも何も、そこまでの知能があるかは定かではない。
すると当然的に敵の動きが遅く感じ、狩りやすくなるだろう。
足元にいるバッタを踏み台にし、目の前を飛ぶバッタを切り裂いていき、次の足場へと足を伸ばし、空へと駆け上がる。
只ならぬ反射神経と身体能力が必要となる、ソレはまさに職人芸といえる程のモノだ。見たものは人が空中舞っているようにも見えるだろう。
「がァああああああああああ!!」
余裕が出てきたのか、『咆哮』をお見舞いすると近くにいたバッタがバタバタと落ちておくが、危なげ無く、空中に滞在し、バッタを駆逐していていく。
すると地面に階段らしき通路が見え、そこに合わせ、降りていく。
ドシッと音を立て、地面に落下。階段へと転がり込む。
そして、次の階層、四階層目は.......穴倉であり、綺麗な円形の通路が複雑に絡み合い、続いている。デカさ的には直径三メートル程だろう。
進もうと縦穴を降りようとすると突然、揺れと、ズズズズッと音が鳴り響く。
下を除くと。肌色の何かが通った。それは色の違う節目があり、柔らかそうに移動する。
「がァ゛!!」
それに、何も考えず落下し、レヴィをぶっ刺し、切り裂くものの傷が浅く、致命傷には至らない。
「グァッ!?」
その生命体は暴れるもののトモノリに大したダメージは無い。しかし、ベルトコンベアのように足元が移動し続けているため、足を動かすしかない。チクチクと刺しつつ、移動しているとようやく、終わりが来た。
途中でそれは途切れ、トモノリは地面に落ちるが、綺麗に着地する。
通ったあとのソイツを見ると円形だ。どうやらコイツが通路を作っているのだろうか?
しかし、攻撃が通らない事は痛い。トモノリは不必要にそいつの後ろを切り込むが、大してダメージを負わないため、諦めてトモノリは攻撃を止めて付いていくと、何故かそいつが急に暴れ出し、移動を早めだした。
そして、やっと変化が現れた。小さな部屋にブチ当たったのだ。
しかしそこには......恒例と言わんばかりの巨大化された虫であり、それは蟻であった。
「「「「「ジー!」」」」」
蟻は体を擦り合わせ、不快な音を出して、円形状の通路へと侵入してきた。どうやら、コイツが肌色のデカブツを攻撃していたらしい。
一体目の蟻をレヴィで薙ぎ払うと、案外柔らかいようで甲殻を容易く切り裂く事が出来た。
「ジー!!」
そして、二体目は天井に張り付き、無色透明の酸を吐いてくる。それを後退すると不快な臭いが鼻を刺す。
「がァああああああああああ!!」
こちらに天井から接近してくる蟻を『咆哮』落とし、踏み台にして酸を飛び越える。
その先にはやはり多数の蟻達がおり、蹴りとレヴィを投げ、敵を散らすものの、減ったという実感は無い。チビチビと一体一体を確実に殺していく
が、またあの音が地震と共に聞こえてきた。
背後を見ると、来た方向から肌色のデカブツがやってきており、蟻の死体を飲み込む姿が見えた。
危機感を感じ、トモノリは咄嗟に蟻の部屋の中に突っ込んで行く。すると無数の蟻がまだ部屋にいたので、肌色のデカブツの目の前に二体ほど掴み、投げ込んでいくと、これまた容易に飲み込んだ。
「「「「ジー!!」」」」
蟻達はトモノリに目もくれず、肌色のデカブツに酸を掛けるが意味も無く、そのまま通りすぎていく。
トモノリはその隙だらけの蟻達を薙ぎ払っていく。そして肌色のデカブツが立ち去る頃には部屋には蟻の死体が溢れている。
落ち着いた所で、蟻を手に持ち、食らいつく。がトモノリは不味かったのだろうか、咄嗟にそれを投げる。
そして辺りを見回すと、トモノリが来た道、肌色のデカブツが通って行った道、そして蟻の部屋から続く道といった三つの道が見えた。
トモノリは蟻の部屋から続く道へ向かう事にしたようで進んでいく。
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名前:ミツダ トモノリ
職業:狂剣士Lv9、探検者Lv6
称号:大罪に呪われし者、バーサーカー、血の衝動に駆られし者、嫉妬深き者、
装備: 嫉妬に呪われ血塗られた短剣、呪われた服従の輪
ユニークスキル:大不運
スキル:投擲 Lv4、短剣術Lv5、自動回復Lv6、身体強化Lv7、筋力強化Lv7、吸血Lv2、悪食Lv4、クリティカル率強化Lv1、威圧Lv3、格闘術Lv3、毒耐性Lv4、麻痺耐性Lv4、盲目耐性Lv2、掴みLv5、防御強化Lv4、適応力上昇Lv1
アーツ:狂化Lv3、咆哮Lv3
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っく......あと、あと少しで......




