七話目、1&2階層
「ガァああああああああ!!」
トモノリの目の前には巨大な芋虫が三匹、こちらに突っ込んで行く様子だ。
「キュェー!!」
一番最初に近付いた一匹を蹴り転ばし、二匹目が近付き、三匹目がトモノリに向けて、粘液を発射する。
「ああ゛!」
それをトモノリは本能的に危険と察知し、二匹目の頭上を側転で移動。そのままレヴィで大きく傷を付け、そこを蹴って、また飛んできた粘液を回避する。
すると、目の前の粘液により、地面の落ち葉がジュッと溶けていく。どうやら溶解液であり、触れてしまうと一溜りもないだろう。
そばにあった電柱程の木をローキックし、へし折り、バキバキと音を立てて倒れる木。それにより最初の一匹目の芋虫が潰され、ブチュリと体液を撒き散らす。
「っが......!あああああああ!!」
有効な打撃のないトモノリは折れた木を無理矢理持ち上げて、二匹目の動けない芋虫を突き、潰す。すると体液が木に染み込み、緑となる。
そして三匹目は他の木が邪魔して、潰す事が出来ない。
「キュェエエエエエエ!!」
すると三匹目がこっちに猛突進してきた。トモノリは体を上に跳ね上げ、横たわる木を持ち上げて、全体を乗せる。
ブチュリ......!芋虫の頭部は木の重さとトモノリの体重で潰れる。
「くぁ......!ああ゛!!」
トモノリはまた一本、邪魔であった木をへし折る。するとドシンッと音を立てて倒れたあと、ドスッドスッと何かが複数、落下する音が聞こえ、そちらを向くと、またしても芋虫が現れた。
トモノリは近寄ってくる前に、邪魔であった木を全てへし折り、暴れる為の準備をする。
しかし、それが仇となり、次々と木の上にいた芋虫がボロボロと落ちてきたのだ。その数は十数匹にも上る。
「ガァ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
いつの間にか、追加されていたアーツ『咆哮』を発動させ、芋虫の動きを止める。
そして、倒した木を芋虫に向けてぶん投げる。
ブチュリ......ブチュリ......芋虫の体を潰し、茶色い落ち葉の地面を緑に染め上げる。
すると、他の芋虫がさせぬとばかりに、粘液を飛ばす。
「らぁああ!!」
それをトモノリは足元にある木を二つにへし折り、一つを縦に持ち上げて、飛ぶ粘液の方向に蹴り、もう一つを軸に使い、体を跳ね飛ばす。
そして、まだ倒れていない木を掴み、着地。木に沿って下に降り、その木をへし折る。
そして倒れた木をまた、丁度いいサイズにぶった斬り、担いだ。
「キョウコウ......コロスッ!!」
その状態で芋虫に駆け寄り、容易く棒切れを振り回すように芋虫を次々と潰す。
「「「「キュェエエエ!!」」」」
またしても、粘液を発射しトモノリを溶かしに掛かるも、その手は喰らうことは無い。
木の先端で次々とこちらに飛んでくる粘液を突き、無力化する。木の先端はデロデロに溶けるが気にせず、それで、芋虫をブチブチと潰す。
「ハラ......減ッタ......」
ジロリと芋虫の死体を見た。そして力任せに肉を掴み、ブチ切り、口へと運んだ。
「マズイ......」
そう言って、芋虫の死体を蹴る。その後、空腹を忘れ、トモノリの頭の中は恨みの事しかなく、無心で木を倒しては芋虫を潰す。
すると何やら、下へと続く、洞穴が見えた。二階目の階段だ。
丸太を適当にぶん投げ、階層を進んでいく。
★
☆
★
次の階層にはデカい蛾のような虫。それと無数の蛹が木や葉にくっ付いている。
前回の階層で経験したようにドンドンと木を薙ぎ倒す。
「キョウコウ......!キョウコウ......!」
教皇に恨みをぶつけるように蹴り殴りで木を折り、蛾のような虫は芋虫のように大きくないのでレヴィで羽を投擲で撃ち落とし、踏み潰していく。
飛び散るのは芋虫同じく、緑の体液で芋虫の成体ぽさそうだが、サクサクと芋虫よりも早く殺していく。
しかし、そんなにサクサクと殺されてたまるかとばかりに死に際に鱗粉をトモノリに吹きかける。
「キュァアアアアアア!!」
「ガァああああああああぁぁぁ!?」
その影響で咆哮の反射発動。しかし、目を潰されてしまい、何も視界に移ることは無い。
五感の内、頼り切っていた視覚を失う事により、トモノリは暴れ回る。
信じるのは己の他の五感とばかりに、体を研ぎ澄ませ、辺りを把握する。
羽音。右後ろ斜め。咄嗟にそちらを向き、繋げるように攻撃のコンボをする。そして、何かが当たった触覚に頼り、殺していく。しかし、鱗粉をさらに受け、皮膚がピリピリとした。
殺意が積もる。それは勿論、教皇だ。全てがアイツのせいだと、思い、ここにいない教皇への殺意をレヴィへと込める。
ザッと音を立てた後に何かが落下する音。
咄嗟に踏み潰し、ぐちゃぐちゃと体液が飛び散り、折れた羽の破片と混ざっていく。そこには小石のようなものが混ざっていたが、トモノリは気にすることはない。
またしても羽音。上からだ。咄嗟に上へと体をはね上げ、蹴り上げるが、高度が違った。もっと上にいるようだ。
適当に蹴っていると、蛾のような虫が移動したようで、羽音の方角へ移動すると、固く太い円柱状の物体にあたり、それが瞬時に木であることを、理解し、へし折る。
そしてへし折った木を適当に振り回すとバシュと、当たる音がした。
その後、バキッと木に当たり、木が止まる。どうやらどこかに引っかかったようで、無理矢理取ろうとしているとまた羽音が鳴った。
木を捨て、聴覚での空間把握能力の容量が掴めたようでレヴィを投擲し、的確に相手の羽に直撃させ撃ち落とす。
ザッと音を立て、相手が地に落ちる音が聞こえそこに歩み寄っていく。
ぐちゃりと踏み潰し、また次の相手を探しつつ、歩く。
するとどこからか矢がトモノリ目掛けて、撃ち出された。
風切り音で飛んでくるモノを察知し、体に当たる前に掴み取る。掴み取ると、矢は折れてしまった。この手の罠はアズサが解除していたのだが、解除役がいないため、トモノリはマトモに受けた。
基本的にダンジョン攻略はパーティかクランで集まり、行くモノであり、大抵はシーフなどの解除役がいる。しかし、トモノリはソロであるため、これからあるトラップも全部、受けることとなるだろう。
そして、自動回復で視覚が回復するまで、二階を彷徨い続けるのであった......
本人がステータスを開いていないため、ここで公開。
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名前:ミツダ トモノリ
職業:狂剣士Lv7、探検者Lv4
称号:大罪に呪われし者、バーサーカー、血の衝動に駆られし者、嫉妬深き者
装備: 嫉妬に呪われ血塗られた短剣、呪われた服従の輪
ユニークスキル:大不運
スキル:投擲 Lv4、短剣術Lv4、自動回復Lv5、身体強化Lv6、筋力強化Lv5、吸血Lv2、悪食Lv2、クリティカル率強化Lv1、威圧Lv1、格闘術Lv2、毒耐性Lv4、麻痺耐性Lv4、盲目耐性Lv2、掴みLv3、
アーツ:狂化Lv2、咆哮Lv1
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眠いです。まだ、まだ行ける!(カフェインドーピング)




