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六話目、教会のトップ



「ふむ、来たようじゃな。」


目の前には幼女が立っており、何故か結構お年を召してそうな語尾である。幼女は銀色で穂先だけが赤色の髪だ。


しかし、それは鉄格子の奥。そして、トモノリは完全に牢屋な部屋にぶち込まれている状態だ。


「あの......なんですか?これ.......」


状況が意味不明であるトモノリは鉄格子に近寄り、その幼女に声を掛ける。


「ふむ。貴様はその短剣の呪いを解きたく来たのじゃろう?」

「いいえ」

「そうじゃろう、そうじゃろ——はっ?」


幼女はトモノリの選択に疑問を覚えたが、トモノリがそれに追記する。


「僕は呪いなどに掛けられていません。所でこの子、可愛いと思いませんか!可愛く美しいって最高ですよね!」

「は、ははは......流石、嫉妬の短剣と言ったところじゃ。」


幼女にレヴィの良さを語りかける彼に呆れつつ、小声で呟き、ニタっと笑う。


「周りが解けと言っとるのじゃな?」

「ああ。まあ、はい。」

「ちとこっちへ来い。」

「え?」


幼女はトモノリにヒソヒソと耳打ちをし、囁いた。


「呪いを解かなくても良い方法が有るのじゃが、どうじゃ?」

「あるんですか?」

「そうじゃ、貴様だけ特別じゃよ?」

「でも......」


甘い言葉を吐く幼女。しかし、彼女はどこからいても幼女で説得力は無い。


「疑っておるな。妾は教皇、ここのトップでもある。」


ドンと胸を張って、幼女は宣言する。しかし、如何せん信用出来ない、そうトモノリは思っていると突然幼女が手を手刀の形にした。


ドサリッと音を立て、何かが落ちる音がした。その音に釣られて地面を見ると子供の片腕が落ちていた。まさかと思い、幼女を見ると片腕が無く、余裕そうな顔をしている。


「何を————」


ピチャリ、何かが音を立てた。幼女を見るとすると無いはずの腕が血塗られてはいるが、生えていた。そして、まだ地面には腕があり、新しく作ったとしか考えられない。


「信じてくれたかの?」

「は、はい......」


この人は本物だ。そうとしか思えないような現象でトモノリはようやく目の前に幼女でなく、教皇がいる事を実感した。


「さて、そやつには手を出さずに呪いを解いて見せよう。」

「本当ですか?」

「うむ。」


レヴィを指した教皇は真っ二つに割れた黒い輪っかを取り出した。


「なぁーに、やる事は簡単じゃ。コレを開いて首元に近づけるだけじゃ。」

「これは......」


トモノリは差し出されたモノを貰い、手で触り確認するがなんなのかという事だ。


「まあ、単なる抑制装置じゃ、ほれ。付けてみい」


教皇にそう言われ首に近付けると、磁石のように強く繋がり、輪となる。強く取ろうとしてみるが、ビクともしない。


「これ大丈夫なんですか?取れないんですけど」


トモノリがそういい、教皇の幼女顔を見る。それは狂気の沙汰のように口角が上がった。


「ふむ、『刑罰』。」

「あがっ!?ぐぁあ......!!」


教皇がそう言うとトモノリは輪を抑えて、割ろうとする。しかし輪はビクともしない。


「はっはっはっ!実に愉快じゃっ!」


その様子を見た教皇の笑いは止まらない。


「ぐぁあああああああ!!」

「煩いのう。『声を出すな』。」

「くっ......っ......」


痛みに叫ぶトモノリであったが、教皇の発言により、強制的に口を閉ざす。


「はっはっは!『刑罰、解除』」

「はっ......!はぁ......!」


痛みが無くなり、息を直すトモノリ。これは違う、騙されたのか。嫌な予感がよぎったトモノリは教皇を睨む。


「おお、怖いのう、怖いのう。今日からお主は妾の犬じゃ。」

「......」


反論は出来ない、口が動かせないのだから。ならばと体を動かし、教皇を掴もうとする。


「『動くな』」

「ぐっ......」


教皇に手を伸ばし、もう少しの所で命令され、止まる。


「さて、『短剣を出せ』」

「......」


トモノリは鉄格子の奥にいる教皇へとレヴィを向ける。


「ほほう......ビクともせぬな。」


教皇はベタベタとレヴィを触って、指で刃先、柄をなぞった。トモノリのコメカミが僅かに震えた。


「お主はまだ弱いからのう。もっとこの剣に身を任せよ」


そういい、教皇は舌をベロリと出して短剣に近づいて行く。そして、ペロリと刃を舐めて、唾液を垂らす。

その様子を間近で見たトモノリは手を震わせる。それは教皇に対する怒り、殺意だ。赤い覇気を帯びる。


「っ......この程度かのう。ではお主、に大きな命令を下そう。」


トモノリはもう既に暴走状態で嫉妬の呪い、それによる血の衝動、狂化を発動させていたがこの輪のせいで動くことは無い。ただ教皇を睨み付けるだけだ。


「蟲窟というダンジョンでレベルを上げよ。妾がよいと言うまで戦い続けるとよい」


そう、教皇は言って転移魔法を発動して、トモノリを飛ばすのだった。







「がァ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」


森で叫ぶ声、それは暴走状態のトモノリであった。


森には洞窟があり、それが、蟲窟というダンジョンの入口だが、見張りは立っていない。それは蟲窟は教会独自で見つけたダンジョンであるからだ。しかし公開はせず放置されている。ここの出るモンスターは全てが虫であり巨大であるがゆえ、不人気なダンジョンであった。


トモノリはダンジョン内へと輪に、いいや。これはもう首輪だろう。首輪に強制され、ダンジョン内へと入っていく。


_________


名前:ミツダ トモノリ


職業:狂剣士Lv5、探検者Lv2

称号:大罪に呪われし者、バーサーカー、血の衝動に駆られし者、嫉妬深き者

装備: 嫉妬に呪われ血塗られた短剣


ユニークスキル:大不運

スキル:投擲 Lv3、短剣術Lv4、自動回復Lv3、身体強化Lv3、筋力強化Lv2、吸血Lv2、悪食Lv2、クリティカル率強化Lv1


アーツ:狂化Lv2


_________


開かれたステータスを閉じ、1階を進むとそこは森であった。不思議な事があるとしたら洞窟に入ったのにも関わらず、木漏れ日がある事だろうか。


一階には斑模様で大型犬ほどの芋虫が這っているのだが、トモノリは教皇に向ける怒りしかなく、鬱憤を晴らすように、芋虫を蹴り上げ、それにレヴィで連撃を食らわせる————






__________





一方、こちらはトモノリと別れたヴァルキュリア第三部隊。


セフィーがある事に気付いたのだ。


「あっ......」


セフィーの手に持つのは指輪。


「どうしたんだ?」

「あのモンスターハウスの宝箱ね」

「......戻る。」


セフィーの声でミズキとリルは理解して、渡す為に教会へと向かうのだったが、そこにはトモノリの姿は無かった。受付嬢に聞くとどうやら、本部に行ったという。


「届けなきゃな」

「はい!」

「ええ......」

「......めんどう。」


はい。覚醒編に突入します。さて、人型じゃないから戦闘描写がしづらくなるけど頑張りますよ。


......ダメだ。バーサーカー脳にはボコるぐらいしかねえ!


はっ......!深夜テンションドーピングで書き上げれば......

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