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Season 3, Episode 2: Rokkinsei (六金星)

登場人物

 

 レイチェル・ジマーマン/お人好し、幸薄弁護士

 サーシャ(アレクサンドラ・カラマゾヴァ)/ベーカリー三姉妹三女、心優しいカトリック、神様憑

 グレッチェン/大学院生、悪魔憑、サーシャの恋人


 神様/その昔フォーストを導くためメフィストフェレスと対決した神様

 メフィー/メフィストフェレス、昔フォーストを悪の道に引き込もうとした悪魔


 万城目 星/謎の金魚占い師


☆なんちゃって参考文献 


 ゲーテ 「ファウスト」

 細木数子 「六星占術」シリーズ

 takaki//cw 「個性なき幸福」(TALES掲載、現在休載中)

シーン1: レイチェル、事務所の外で

レイチェルの事務所、外

昼間。

レイチェル、事務所から出てくる。

コーヒーを買いに行こうとしている。

その時

道路の反対側。

派手なショッピングカート。

キラキラに装飾されている。

フェイクファーがかかっている。

6つの小さな金魚鉢が積まれている。

それぞれに1匹ずつ金魚。

その横に座っている女性

50歳くらい。

化粧が濃い。

紫のアイライン。

真紅の唇。

白いフェイクファーを肩に。

爪がギラギラ。

看板:「六金星占術 - Rokkinsei Fortune Telling - $20」

レイチェル、少し興味を持った。

(占い師…?)


シーン2: 星との出会い

道路の反対側

レイチェル、近づいた。

星、レイチェルを見た。

「Oh! Customer!(あら!お客さん!)」

大きな声。

レイチェル、少し驚いた。

「Um… you do fortune telling here?(あの…ここで占いを?)」

「YES! Rokkinsei! Goldfish fortune!(そう!六金星!金魚占い!)」

6つの金魚鉢を指差す。

レイチェル、金魚を見た。

全部同じに見える。

「Goldfish… fortune telling?(金魚で…占い?)」

「Yes! Six goldfish! Suikin, Kinkin, Kakin, Mokukin, Dokin, Tenkin!(そう!6匹金魚!水金、金金、火金、木金、土金、天金!)」

「Sui… kin?(すい…きん?)」

「Planet! Mercury, Venus, Mars, Jupiter, Saturn, Uranus! Goldfish know everything!(惑星!水星、金星、火星、木星、土星、天王星!金魚、全部知ってる!)」

大きな声。

胸を張っている。

レイチェル、少し笑った。

「That’s… unique.(それは…ユニークですね)」

「Not unique! REAL! Sit! Now!(ユニークじゃない!本物!座る!今!)」

星、椅子を指差す。

レイチェル、少し驚いた。

でも、座った。

「Twenty dollar.(20ドル)」

レイチェル、財布から20ドル出した。

星、受け取った。

「Good! Now… goldfish tell me about you.(いい!さあ…金魚があんたのこと教える)」


シーン3: 占い開始

テーブル

6つの金魚鉢。

星、しばらく金魚を見ている。

静かに。

レイチェル、少し緊張している。

星「…Hmm.(ふむ)」

数秒。

「You… lawyer?(あんた…弁護士?)」

レイチェル、少し驚いた。

「Yes… how did you know?(はい…どうして分かったんですか?)」

「Kakin move! Fire goldfish! Fire is… fight, court, that thing.(火金、動いた!火の金魚!火は…戦い、裁判、そういうの)」

レイチェル「…That’s impressive.(すごいですね)」

星、また金魚を見た。

「But you… cannot say no.(でもあんた…ノー言えない)」

レイチェル、少し固まった。

「…What?(何ですって?)」

「Suikin, Dokin… weak. Water flow away. Earth get stepped. You… people ask, you say yes.(水金、土金…弱い。水、流される。土、踏まれる。あんた…人が頼む、イエス言う)」

レイチェル、完全に驚いた。

(全部当たってる…)

星「And now… you work strange job. Not normal job.(それで今…変な仕事してる。普通の仕事じゃない)」

「What do you mean?(どういう意味ですか?)」

「Mokukin noisy! Wood goldfish! Wood grow… but twisted. You… involve in strange thing.(木金、うるさい!木の金魚!木、成長する…でも歪んでる。あんた…変なものに関わってる)」

レイチェル、少し笑った。

「Strange things… yes, I suppose so.(変なもの…ええ、そうかもしれません)」

星、レイチェルをじっと見た。

「You… interesting person. Come again!(あんた…面白い人。また来る!)」

大きな声。

「…Thank you.(ありがとうございます)」

レイチェル、立ち上がった。

でも、心の中で。

(全部当たってる…どうやって?)


シーン4: 事務所に戻る、グレッチェンとサーシャ

レイチェルの事務所

レイチェル、戻ってくる。

コーヒーを忘れている。

グレッチェンとサーシャ、事務所にいる。

グレッチェン「Rachel! How are you?(レイチェル!元気?)」

レイチェル、少し上の空。

「I’m… fine. Just… something weird happened.(元気よ。ただ…変なことがあった)」

サーシャ「What happened?(何があったの?)」

「There’s a fortune teller outside. With goldfish. Six goldfish.(外に占い師がいる。金魚と一緒に。6匹の金魚)」

グレッチェン「Goldfish?(金魚?)」

「Yes. She uses them to tell fortunes. And… she was right. About everything.(ええ。それで占う。それで…全部当たった。全て)」

サーシャ、興味を持った。

「Everything?(全部?)」

「Yes. She knew I’m a lawyer. She knew I can’t say no to people. She even knew I’m working on strange cases.(ええ。私が弁護士だって知ってた。人に断れないって知ってた。それに変な事件に関わってるって)」

グレッチェン、顔を見合わせた。

「That’s… unusual.(それは…変ね)」

サーシャ(Godが反応)「…I want to see her.(会ってみたい)」

グレッチェン(Mephiも反応)「Me too.(私も)」

レイチェル「She’s right outside. Across the street.(すぐ外よ。道の向かい)」


シーン5: グレッチェン&サーシャ、星に会う

道路の反対側

グレッチェンとサーシャ、近づく。

星、二人を見た。

「Oh! More customer!(あら!もっとお客さん!)」

レイチェル「No, these are my friends.(いえ、友人たちです)」

星、二人を見た。

そして。

少し笑った。

「…Interesting. Very interesting.(面白い。とても面白い)」

グレッチェン「What do you mean?(どういう意味?)」

「Sit! Both! Now!(座る!二人!今!)」

大きな声。

グレッチェンとサーシャ、少し驚いた。

でも、座った。

星、金魚鉢を見た。

数秒。

そして。

「You two… something there.(あんた達…何かいる)」

グレッチェンとサーシャ、顔を見合わせた

レイチェル、驚いた。

「Something…?(何か…?)」

星「Yes. Tenkin, Kakin… very noisy! Heaven goldfish, fire goldfish. High thing and low thing. You two… not normal.(そう。天金、火金…とてもうるさい!天の金魚、火の金魚。高いものと低いもの。あんた達…普通じゃない)」

Mephi(グレッチェンの中)、心の中で

「…バレた?いや、違う。こいつ、何も見えてない。でも何か…感じてやがる」

God(サーシャの中)、心の中で

「…この女。普通の人間のはずだが…」

グレッチェン「What do you mean by ‘high’ and ‘low’?(『高い』と『低い』ってどういう意味?)」

星「Sky and ground! Heaven look down, fire crawl up. One high, one low. Both with you!(空と地面!天、下を見る、火、這い上がる。一つ高い、一つ低い。両方、あんた達と!)」

大きな声。

ジェスチャー。

サーシャ「How… how can you tell?(どうして…どうして分かるの?)」

星「Goldfish! Always goldfish! They see everything!(金魚!いつも金魚!全部見る!)」

二人の目を見る。

自信満々。

Mephi、心の中でボヤく

「ちっ…なんかよくわかんねぇけど、なんか不快だな、でかい声出してズバズバ言い当てやがる…」

God、心の中で。

「…珍しく同意だ」

グレッチェン「We’re just… normal people.(私たちはただ…普通の人よ)」

星、笑った。

「Liar! But okay. Your secret, your secret.(嘘つき!でもいい。あんたの秘密、あんたの秘密)」

サーシャ「What… what do the goldfish say about us?(金魚は…私たちについて何て言ってるの?)」

星、また金魚を見た。

「Tenkin stop. Heaven goldfish stop. Very rare. Big change coming.(天金、止まる。天の金魚、止まる。とても珍しい。大きな変化、来る)」

「Change?(変化?)」

「Yes. Good change, bad change… goldfish not say. You decide.(そう。良い変化、悪い変化…金魚、言わない。あんた達、決める)」

グレッチェン、立ち上がった。

「…Thank you.(ありがとう)」

サーシャも立ち上がった。

「We’ll… think about it.(考えます)」

星「Good! Come again! You interesting!(いい!また来る!あんた達、面白い!)」

大きな声で手を振る。


シーン6: 事務所に戻る

レイチェルの事務所

三人、戻ってくる。

レイチェル「What… was that?(あれは…何だったの?)」

グレッチェン「I don’t know. But she sensed something. About Mephi. About God.(分からない。でも彼女は何かを感じた。メフィーについて。神様について)」

サーシャ(Godの声、小さく)「No human should be able to do that.(人間にそれができるはずがない)」

Mephi(グレッチェンの声、小さく)「She didn’t see us. But she felt… something.(俺たちは見えてない。でも何か…感じてた)」

God「How?(どうやって?)」

Mephi「The goldfish. She said the goldfish told her.(金魚だ。金魚が教えたって言ってた)」

God「…Goldfish cannot detect divine or demonic presence.(金魚が神聖や悪魔の存在を感知できるはずがない)」

Mephi「Then how?(じゃあどうやって?)」

God「…I don’t know.(分からない)」

レイチェル、溜息をついた。

「So… a fortune teller with goldfish just sensed a demon and a god. And we have no idea how.(つまり…金魚を持った占い師が悪魔と神様を感じ取った。どうやってかは分からない)」

グレッチェン、頷いた。

「Yes. Basically.(ええ。そうみたい)」

サーシャ「Should we… investigate her?(彼女を…調査すべき?)」

Mephi(ボヤく)「Hell no. That woman is weird. And loud.(絶対嫌だ。あの女は変だ。それにうるさい)」

God「Agreed.(同意だ)」

Mephi「…Did we just agree on something?(俺たち…意見があった?)」

God「…Unfortunately.(残念ながら)」

レイチェル、笑った。


シーン7: 星、一人

**道路の反対側、夕方**

星、一人で座っている。

金魚鉢を見ている。

「面白い子達だったわね。とても面白い」

金魚が泳いでいる。

「悪魔と神様。一緒に人助け。珍しいわ」

金魚が、六芒星の配置になった。

星、少し笑った。

「六芒星!いい兆候ね。あの子達、何か大きなことをするわ」

金魚鉢を片付け始めた。

ショッピングカートに積む。

「さて、次はどこに行こうかしら」

カートを押して歩き出す。


派手なショッピングカート。

6つの金魚鉢。

金魚が静かに泳いでいる。

星夕日の中に消えていく。


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