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Season 3 - Episode 1: The Road to New York

登場人物


 アラン・ゼンズバーグ/詩人、シンディの叔父

 ※アレン・ギンズバーグではありません

 ジェイク・ケンドリック/作家、詩人、アランの親友

 ※ジャック・ケルアックではありません

 田所トシキ/東大休学中、シンディの恋人、マザコン好青年

 シンディ・ゴールドバーグ/アランの姪、カヨの弟子


☆なんちゃって参考文献

 アレン・ギンズバーグ「HOWL」

 ジャック・ケルアック 「路上」

 ※読んでなくても大丈夫!

シーン1: Dharma Beans、ジェイクの計画

Dharma Beans、昼間

ジェイク、カウンターに座っている。

ノートを開いている。

地図も広げている。

アラン、コーヒーを淹れながら。


「So? What’s the plan?(それで?どうするんだ?)」

「I’m going.(もちろん行くつもりだ)」

「When?(いつから?)」

「As soon as I’m ready.(準備ができ次第)」

「2,800 miles, LA to New York. You sure about this?(LAからニューヨークまで2800マイル、大丈夫なのか?)」

「Should be fine. Four, five days if we drive straight. So… you in?(大丈夫だろ、ノンストップなら4、5日ってとこだろ、どうする?)」

アランは地図を眺めた。

「Wait — are you saying I’m coming too?(もしかして、俺もこいってか?)」

「We’re not getting any younger. When’s the next time we do something this crazy?(この先もうこんな無茶な旅できないんだからよ、もう年だからな。で、どうする?)」

「…Fine. I’m in.(わかったよ、つきあうよ)」

「Good. I need someone to keep me sane.(よかったよ、1人じゃ正気を保つの、しんどいからな)」

「And you’re gonna write about it, aren’t you?(また書くのか?)」

ジェイク、コーヒーカップを置いた。

「Yeah. Last road trip of our lives.(そうだな、人生最後のロードトリップだ)」


シーン2: シンディとルイーズの会話

ゴールドバーグ家、リビング

シンディ、ソファに座っている。

ルイーズ、ラップトップでデータ入力している。

シンディが、言った。

「Mom. Alan’s going to New York with Jake.(ママ、アラン叔父さん、ジェイクとニューヨークに行くみたい)」

ルイーズ、顔を上げた。

「With Jake? What for?(ジェイクと?何をするため?)」

「To see Jake’s ex-wife. Stella, I think.(ジェイクの昔の奥さんに会いに行くみたい。ステラさんだっけ?)」

「Confronting the past. Interesting. When people reach a certain stage in life, they tend to look back. He fits the pattern perfectly.(過去に向き合う、という事ね、興味深い。人生晩年を迎えると過去を振り返るの。彼もその典型的なパターンよ)」

「That’s kind of an awful way to put it.(なんだかイヤな言い回しね)」

「It’s just fact. He’s a poet — that tendency is especially strong in his type. How long is the trip?(事実よ。彼は詩人だから、特にその傾向が強いわ。旅はどのくらい?)」

「About a week one way. They’re driving.(片道1週間くらいみたい。車で行くから、って)」

「Cross-country trip. Interpersonal dynamics, emotional processing — this is going to be a fascinating psychological situation.(大陸横断トリップね、対人力学、感情処理、興味深い心理状況になりそう」


シンディは母に言った。

「I’m thinking about going with them.(一緒に行こうかなって思ってるの)」

ルイーズ、顔を上げた。

「You want to go to New York?(ニューヨークに行きたいの?)」

「Yeah. I’d worry leaving Uncle Alan and Jake on their own. And I’ve never done a road trip before.(ええ、アラン叔父さん達だけだと心配じゃない?それに、ロードトリップなんてした事ないし)」

少し間を置いて。

「That’s reassuring. If you’re going, I feel better. And if Toshiki comes too, even better.(いいわね、貴方がついていくなら心強いわ、トシキもいたら、もっと心強い)」

「I’ll ask him. But it depends on his schedule — I can’t promise anything.(聞いてみるわ、だけど彼にも都合があるから、どうなるかは分からないけど)」

ルイーズ、ラップトップを開いた。

「Wonderful. I’ll create a data collection format. Three updates a day. I know you’ll organize it properly.(素晴らしいわ!データ収集用のフォーマットを作るわ、1日3回分。あなたならキチンとデータを纏められる)」

「Hold on — Mom, what are you talking about? This is a road trip with Uncle Alan.(ちょっと待って、ママ、何の話をしてるの?叔父さん達とのロードトリップの話よね?)」

「Of course it is. Don’t let this valuable research opportunity go to waste. Psychology needs all kinds of data.(もちろんそう。この大切な実験旅行、無駄にしないで。心理学は色々なデータが必要なの)」

「Mom… are you also thinking about Toshiki…?(ママ、もしかしてトシキの事も…)」


シーン3: シンディとトシキ

Bakery Karamazova、閉店後

トシキ、掃除している。

シンディが、入ってきた。

「Hey. Still working?(ねぇ、まだ働いてる?)」

トシキ、笑った。

「Almost done. What’s up?(もうすぐ終わるよ。どうしたの?)」

シンディ、座った。

「I need to talk to you about something.(ちょっと話したいことがあるの)」

「OK. What is it?(いいよ。何?)」

「My uncle Alan is going to New York with Jake. They’re driving.(アラン叔父さんがジェイクとニューヨークに行くの。車で行くみたい)」

「Oh. How long do you think it’ll take?(そうなんだ。どのくらいかかるんだろう?)」

「About a week one way, so maybe a month all together.(片道1週間くらいだから、1か月くらいになるかも)」

「Wow. Cross-country road trip.(すごいね、大陸横断ロードトリップだ)」

「I’m thinking about going with them.(一緒に行こうかなって考えてるの)」

トシキ、少し驚いた。

「Wait, to New York? Are you sure?(えっ、ニューヨークに?大丈夫なの?)」

「Yeah. It’s not every day you get to do a road trip like that. And I love them both — plus I’d worry about them on their own.(ええ、ロードトリップなんてなかなか経験できないでしょ?叔父さん達の事、大好きだし、それにやっぱり心配)」

「I get it.(なるほどね)」

シンディ、トシキを見た。

「Actually, there’s something I wanted to ask you. Do you want to come too?(聞きたいことっていうのはね、あなたも、行きたい?)」

「Me?(俺も?)」

トシキ、聞き返す。少し嬉しそう。

「Yeah. If you’re okay with it.(ええ、もし大丈夫なようなら)」

「I’d love to. But I’d have to talk to my parents first. And Vic — it’s a long time off.(もちろん行きたい。だけどまず、両親に話さなきゃ。それとヴィック、長期休暇だからね)」

シンディ、安堵の表情。

「I know. It won’t be easy — are you sure you’re okay with that?(そうよね、だけどきっと大変よ、大丈夫?)」

「Are you kidding? You’ll be there. And when’s the next time I get to do something like this? It’s going to be amazing.(だって君もいるんだろ?こんな経験、まずできない、最高じゃん)」

シンディは、微笑んだ。


シーン4: Dharma Beans、旅の詳細

Dharma Beans、翌日の昼

トシキとシンディ、入ってくる。

アランとジェイク、カウンターに座っている。

地図を広げている。

シンディが、声をかけた。

「Uncle Allan.(アラン叔父さん)」

アラン、振り返った。

「Cindy! Toshiki! What brings you here?(シンディ!トシキ!どうした?)」

シンディが、前に出た。

「I heard you’re going to New York with Jake.(ジェイクとニューヨークに行くって聞いたから)」

「Yeah. Next week. Road trip.(ああ。来週。ロードトリップだ)」

トシキが、地図を見た。

「That’s… far.(すごく…遠い)」

ジェイク、頷いた。

「2,800 miles. Four or five days if we drive straight.(2,800マイル。ノンストップで4、5日)」

「What car?(何の車?)」

ジェイクが、親指で外を指した。

「My Mustang. 1972. It’s out back.(俺のマスタング。1972年。裏にある)」

トシキとシンディ、顔を見合わせた。

「Can we see it?(見ていい?)」

「Sure.(もちろん)」


シーン5: 裏の駐車場、ボロいマスタング

Dharma Beans裏の駐車場

古い1972年フォード・マスタング。

青い塗装が剥げている。

錆びている。

でも、形はかっこいい。

トシキ、車を見た。

「…It’s old.(古い)」

ジェイク「Yeah. But it runs.(ああ。でも走る)」

シンディ、ボンネットを軽く叩いた。

「Does the AC work?(エアコン動く?)」

「No.(動かない)」

「Radio?(ラジオは?)」

「Sometimes.(時々)」

トシキが、運転席のドアを開けた。

シートが破れている。

「This is… rough.(これは…ボロいね)」

アラン、笑った。

「That’s the spirit of the road, Toshiki. Roughness. Authenticity.(トシキ、お前が感じてるものこそ、本当の路上の精神なんだ)」

シンディが、アランを見た。


「Uncle Alan. I want to come with you. Can I?(アラン叔父さん、私も行きたいの、ついていっていい?)」

アランが、振り返った。

「You want to come?(一緒に来たいのか?)」

「Yeah. And Toshiki too, if he can get time off.(そう、それからトシキも。休みを取れたら、という事だけど)」

ジェイクが、トシキを見た。

「You work at the bakery, right?(ベーカリーで働いてるんだろ?)」

「Yeah. Bakery Karamazova.(そう、ベーカリー・カラマゾヴァで)」

「That’s Vic’s place. Don’t push it — I don’t want to cause him any trouble.(ヴィックのところだよな、ムリすんなよ、アイツに迷惑かけたくないからな)」

「I know. But I really want to go.(わかってます。だけど僕も行きたいから)」

「Well. We’d be happy to have you both.(まあ俺たちは一緒にいけるなら嬉しいよ)」

「Thanks. I’ll ask him.(ありがとう、聞いてみるよ)」

ジェイク、笑いながら。

「I bet Louise is gonna want daily reports from you.(ところでルイーズは毎日データ送ってくれって言ってきそうだな)」

シンディ、ため息を吐きながら。

「Daily? Try three times a day. She already made a format for me.(分かってるわね、だけど毎日どころか1日3回よ、もうフォーマットもある)」

「Come on, how messed up is that? And she calls herself a psychologist — treating people like lab rats.(おいおい、どんだけイカれてんだ、心理学やってるヤツが1番人をモルモット扱いしてやがる)」

アラン「Well… it’s Louise.(まあ、ルイーズだからな)」

「That says it all.(そういうこと)」

全員、笑った。


シーン6: 田所家、トシキの報告

田所家、夕方

トシキ、リビングに入ってくる。

カヨと健一、ソファに座っている。

トシキ「ただいま」

カヨ「おかえり。夕飯まだよ」

トシキ、二人の前に座った。

「ちょっと話があるんだ」

健一、顔を上げた。

「どうした?」

「来週、ニューヨークに行こうと思ってる」

数秒の沈黙

カヨ「…ニューヨーク?」

「うん。アランさんとジェイクさんが行く。ロードトリップ。シンディも一緒」

健一、少し驚いた。

「ニューヨークって…大陸の反対側じゃないか」

「うん。2,800マイルだって。車で片道1週間くらい」

カヨ、少し考えた。

「何しに行くの?」

「ジェイクさんが昔の奥さんに会いに行く。アランさんが一緒に行く。シンディが叔父さんについていく。それで俺も」

健一「車で?」

「うん。ジェイクさんの古いマスタング」

「古い?」

「1972年。ボロい。エアコン壊れてる」

健一、溜息をついた。

「大丈夫なのか、それ」

トシキ、少し笑った。

「多分」

カヨが、トシキを見た。

「バイトは?」

「明日ヴィクターさんに休みをもらえるか聞く」

「もし休みがもらえなかったら?」

「…行けない」

カヨ、少し考えた。

そして、健一を見た。

健一、肩をすくめた。

「俺はカヨが許可すれば文句ない」

カヨ、トシキに向き直った。

「本当に大丈夫なの?」

「もちろん」

「ちゃんと連絡して、毎日」

「わかった」

「アランさんとジェイクさんに迷惑かけないようにね」

「わかってる」

カヨ、少し笑った。

「分かったわ。でも、ヴィクターさん、大丈夫なの?」

「明日話してみる。ムリなようならしょうがないけど。」

健一が、言った。

「アランとジェイクによろしく伝えてくれ。」

「分かった」

カヨ「それと、シンディのこともちゃんと気をつけてあげなさい」

「だから大丈夫だよ!」

健一、笑った。

「ニューヨークか。いいな」

「来る?」

「いや、俺はいい。お前が楽しんでこい」

トシキ、笑った。

「うん」


シーン7: 出発当日、朝

田所家、早朝。

トシキ、リュックサックを背負っている。

カヨと健一、玄関に立っている。

健一が、トシキの肩を叩いた。

「楽しんでこい。いい経験になる」

「ありがとう」

「アランとジェイクによろしく」

「伝える」

「ヴィクターはどうだった?」

「あっさり許可してくれた。バーボン買ってこいって」

健一、笑った。

「さすがだな」

カヨが、トシキに念を押すように言った。

「毎日連絡はちゃんとしなさい」

「する」

「無茶はしないこと」

「しない」

「シンディがいれば大丈夫だろ?」

トシキ、苦笑いした。

「俺が頼りないみたいな言い方」

「そうじゃないわ。でも彼女はしっかりしてるから」

健一「俺もバーボン、よろしく頼む」

カヨが、横から。

「あなた、いつ飲むつもり?」

健一、少し焦った。

「週末だけだよ。それにウイスキーってエンプティカロリーって聞いたぞ。血圧には関係ないんじゃない?」

カヨ、溜息をついた。

「エンプティカロリーっていうのは、栄養素がないっていう意味よ。カロリーはゼロじゃないし、血圧への影響もあるの。飲み過ぎなきゃいいけど」

「…週末だけにする」

「約束よ」

「約束する」

トシキ、笑った。

「分かった。ヴィクターさんの分と合わせて2本買ってくる」


シーン8: Dharma Beans裏の駐車場、集合

Dharma Beans裏の駐車場、午前8時

1972年フォード・マスタング。

ボロいけど、準備万端。

トランクが開いている。

ジェイク、荷物を積んでいる。

アラン、地図を確認している。

シンディ、ラップトップバッグを持って到着した。

「Morning, Uncle Allan.(おはよう、アラン叔父さん)」

アラン、振り返った。

「Cindy! Ready?(シンディ!準備できた?)」

「Yes. Toshiki should be here soon.(ええ。トシキももうすぐ来る)」

ジェイクが、シンディのバッグを見た。

「You brought your laptop?(ラップトップ持ってきた?)」

「Of course. I have work. And… my mom’s data collection.(もちろん。仕事がある。それと…ママのデータ収集)」

アラン、笑った。

「Three times a day, right?(1日3回だろ?)」

「Don’t remind me.(思い出させないで)」

その時。

トシキが、走ってきた。

リュックサック背負っている。

「Sorry! Am I late?(ごめん!遅れた?)」

ジェイク「No. Perfect timing.(いや。完璧なタイミングだ)」

トシキ、車を見た。

「…It looks worse in daylight.(日中ともっとひどいね)」

アラン「That’s the beauty of it.(それが美しいんだよ)」

「If you say so.(そう言うなら)」

ジェイクが、トランクを閉めた。

「Alright. Everyone ready?(よし。みんな準備できた?)」

全員、頷いた。

「Good. Let’s go.(いいだろう。行こう)」


シーン9: 座席決め

車の周り

アランが、運転席のドアを開けた。

「I’ll drive first.(最初は俺が運転する)」

ジェイク「I’ll take shotgun.(助手席に乗る)」

シンディとトシキ、後部座席を見た。

シートが破れている。

でも、座れる。

トシキ「…This is gonna be a long trip.(長い旅になりそうだな)」

シンディ、笑った。

「We'll survive.(生きて還るわ)」

二人、後部座席に座った。 

アランが、エンジンをかけた。

**ブルルルル…**

エンジン音、うるさい。

「She’s alive!(エンジン生きてるな)」

「Barely.(なんとかな)」

シンディが、窓を開けようとした。

動かない。

「The window won’t open.(窓が開かないわ)」

「I know. Driver side works though, so we’re good.(分かってる、運転席側は開くから問題ない)」

アランが、運転席の窓を開けた。

風が入ってくる。

「See? Nice breeze.(ほら、いい風だろ?)」

「Hold on — can this thing actually make it to the other side of the country?(ちょっと待って、これで大陸の反対側まで行けるの?)」

「Relax. This car has survived half a century. Trust the life force.(大丈夫だ、この車は半世紀生きてきたんだ。生命力を信じろ)」

「That just means it’s already outlived its warranty.(既に寿命全うしたって事じゃないの?)」

アラン、笑った。

「YEAH! GHOST RIDER! LET’S GO!(イエー!ゴーストライダー!レッツゴー!)」


シーン10: 出発

Dharma Beans裏の駐車場

マスタング、ゆっくり動き出す。

ジェイクが、後ろを振り返った。

「Everyone good?(みんな大丈夫?)」

シンディとトシキ、頷いた。

「Good.(大丈夫)」

アランが、アクセルを踏んだ。

マスタング、駐車場を出る。

道路へ

ジェイク、地図を広げた。

「First stop: Arizona. About 6 hours.(最初の目的地:アリゾナ。約6時間)」

アラン「Then New Mexico. Colorado. Kansas. And finally… New York.(それからニューメキシコ。コロラド。カンザス。そして最後に…ニューヨーク)」

「I can’t even picture that many states.(そんなに言われてもイメージできないよ)」

「That’s America, kid.(それがアメリカだ、日本の若者よ)」

シンディが、ラップトップを開いた。

「I should start my first report.(最初のレポートやっちゃうわ)」

「Already? We just left.(もう?まだ出発したばかりだよ?)」

「Yeah. Data from the start of the journey. She’s probably waiting.(そう、旅の始まりのデータ。きっと待ってる)」

ジェイク「She’s gonna chase you down if you don’t send it.(データ送らないと催促されそうだな)」

「I know. She already emailed me. Not ‘have a safe trip’ — ‘send me the noon data’.(分かってるわね、さっきメール届いたわ。気をつけてね、とかじゃなくて、正午のデータを送ってって)」

ジェイク、笑った。


シーン11: ハイウェイ、最初の1時間

ハイウェイ、快晴

マスタング、走っている。

エンジン音、うるさい。

でも、風は気持ちいい。

アランが、ラジオをつけようとした。

ジジジ…

雑音だけ。

「Radio’s dead.(ラジオも死んでる)」

ジェイク「We’ll sing.(歌えばいいさ)」

「That’s the solution?(そういう事なのか?)」

「Music is part of the journey. What kind of question is that?(旅に音楽は付きものだろ?何普通のヤツみたいな事言ってんだ)」

「Fine.(わかったよ)」

声が潰れてる。

でも、楽しそう。

アランも続いた。

トシキとシンディ、顔を見合わせた。

トシキ「They’re… really into this.(彼ら…ノリノリだね)」

シンディ、笑った。

「This is going to be a long trip.(長い旅になるわね)」

「Yeah. But… it’s kind of fun.(うん。でも…ちょっと楽しい)」

シンディ、頷いた。

「Yeah. It is.(ええ。そうね)」


シーン12: シンディ、最初のレポート送信

後部座席

シンディ、ラップトップでタイピングしている。

トシキ、窓の外を見ている。

砂漠が広がっている。

シンディが、送信ボタンを押した。

「Done. First report sent.(終わり。最初のレポート送信)」

トシキ「What did you write?(何書いた?)」

「Departure time. Participants. Vehicle condition. Initial group dynamics.(出発時刻。参加者。車の状態。初期のグループの空気ね)」

「That’s… very scientific.(それは…すごく科学的だな)」

シンディ、笑った。

「That’s my mom.(それがママだからね)」

トシキ「What did you say about the car?(車について何か書いた?)」

「‘Vehicle is in poor condition but functional. AC non-operational. Windows stuck. High probability of mechanical failure.’(『車両の状態は悪いが機能的。エアコン動作不可。窓固定。機械が故障する確率高い』)」

トシキ、笑った。

「Accurate.(正確だね)」

その時。

シンディの携帯が鳴った。

ルイーズからメッセージ。

「Good report. Next one at 2pm. Include emotional states.」

(良いレポートね。次は午後2時。感情状態も含めて)

シンディ、溜息をついた。

「She replied already.(もう返信が来た)」

トシキ「What did she say?(何て?)」

「‘Include emotional states.’(『感情状態も含めて』)」

「Your mom is getting scarier by the minute.(君のママ、どんどんヤバくなってるな)」

「Maybe.(そうかもね)」


シーン13: 最初の休憩、ガソリンスタンド

アリゾナ、ガソリンスタンド

マスタング、給油中。

ジェイク、ガソリンを入れている。

アラン、トイレに行った。

トシキとシンディ、車から降りた。

伸びをしている。

トシキ「My back hurts.(背中が痛い)」

シンディ「Mine too. Those seats are terrible.(私も。あの座席ひどい)」

「How many more hours?(あと何時間?)」

「To New York? About 40.(ニューヨークまで?約40時間)」

トシキ、溜息をついた。

「We’re gonna die.(死ぬ)」

シンディ、笑った。

「Probably. But it’ll be an adventure.(多分ね。でも冒険よ)」

ジェイクが、給油を終えた。

「Alright. Next stop: New Mexico. About 3 hours.(よし。次の目的地:ニューメキシコ。約3時間)」

トシキ「Can I drive?(運転していい?)」

ジェイク、少し驚いた。

「You know how to drive a manual?(マニュアル運転できるのか?)」

「…No.(いや)」

「Then no.(じゃあダメだ)」

「Worth a shot.(まあそうだよね)」

アランが、トイレから戻ってきた。

「Alright! Let’s go!(よし!行こう!)」

全員、車に戻った。

マスタング、再び走り出す。


砂漠の真ん中。

青い空。

古い車。

4人。

冒険の始まり。

木曜日8時更新です。

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