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健診
幸せを守ることはエゴでしかない
姫・・・主人公 37歳
殿・・・姫の旦那 38歳
数週間経った健診の日。
自分でも珍しく 母についてきてもらった。
健診後のランチでもしようかと思っていた。
診察室に呼ばれ ベッドに横になり お腹をエコーでみてもらった。
「ん?」
医師が何度もお腹の上にエコーを滑らせる。
「心臓とまってる」
「え?」
「この前の健診で心臓動いてた?」
「わかりませんが、みてくださった先生は何もおっしゃってなかったですが・・・」
「そう・・・心臓とまってる」
「あ・・・そうですか・・・」
ショックとか悲しいとか感じなかった。
事実だけを受け止めた。
医師は淡々と仕事をこなした。
「堕胎手術するから、その手続きします。来週のこの日どうですか」
「あ・・・はい。その日で」
診察室を出ると母が椅子に座っていた。
その横に私も座った。
「あのさ・・・心臓とまってるって・・・堕胎手術することになった」
その後の記憶はない。
母とランチしたのか そのまま帰ったのか。
気づいた時には家で天井をながめていた。
仕事から帰ってきた殿に報告した
「あかちゃん。死んでた。」
「あ・・・そうなんや」
殿の態度はそれ以上でもそれ以下でもなかった。




