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脅迫
普通を普通として生活するのは難しい
登場人物
姫・・・主人公 35歳 主婦
殿・・・姫の旦那 36歳 自営業
あきれて言葉もなかった。
どっちもバカ。
「金を払う義務はない。契約書を交わしたわけでもないし。それに、そんなお金ないやん」
「もう少ししたら、退職金が入るから、それで払える。」
「なんにしても、払うことはない」
「でも、払わなと、お前たちに危害くわえてくるかも」
「家に来るなら来たらいい。そうなったら、何度か殴られて、傷害罪で捕まえてもらうしかない。あんた、殺されへんくらいに殴られ。私が警察に電話してあげるから」
殿は真っ青になって それ以上口を開かなかった。
次の日 ないだろうが相手が来た場合 息子たちに危害を加えられるのは困るので
常に 息子たちと一緒に私はいた。
気の張った一日を終えた。
その夜 殿は帰って来なければ電話もでなかった。
そして その日から行方不明になった。
殿は私たちをおいて逃げた。
人生の中のこの数日でどれだけの怒りのエネルギーを私は生産したらいいのだろうか。
量産される負のエネルギーの行き場はどうしたらいいんだろうか。




