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演技
気づいていたけど 気づかないふりをしていた
それが 幸せを守るためだと信じていた
普通を普通として生活するのは難しい
登場人物
姫・・・主人公 35歳 主婦
殿・・・姫の旦那 36歳 自営業
帰り際に占い師がいった。
「仕事中でもなんでも、かまわないから電話をかけて帰ってくるようにだけ言いなさい。
そして、帰ってきたら、絶対に、ヒステリーに責めちゃだめよ。
常に冷静を装いなさい。
でてきた手紙をそっとだして『これは何?』と静かに言いなさい。
そして『一緒に仕事をさせないで』だけ言いなさい」
日中ではあったが 殿に電話をかけ至急帰ってくるようにだけ伝えた。
何も知らない殿は機嫌よく帰ってきた。
「話があって、ちょっと座って。」
キッチンで向か合って座った。
占い師に言われたように そっと手紙をだした。
「これは何?」
ひきつる殿。
その顔をみて わけのわからない感情が言葉とともに口からあふれ出そうだったが
その感情と言葉を飲み込んだ。
「一緒に仕事をさせないで。今すぐきってきて」
私は立ち上がって夕食の準備をし始めた。
これ以上 面と向かって顔を合わせていたら 感情のままに口から言葉が溢れ出しそうだった。
しばらく 殿は 手紙をみつめていたが 静かに家を出て行った。




