帝国軍総司令部
セヴィオ帝国。帝都の宮殿内、総司令室。
薄らと紅い光が部屋の中央に置かれた七角形の石造テーブルの真ん中で灯り、七つの椅子に懸ける者たちの顔を照らす。
火が無ければ互いの顔すら見えない真っ暗な部屋。外部からの視線を遠ざけ中の情報を洩らさない。まさに完璧な密室。
ここで催される会議はそれ程迄に重要で外部に知られてはいけない機密事項の類が飛び交う場だった。
「では、エドゥアルド。報告を」
深紅の髪に深紅の瞳。その姿は火焔竜を擬人化させたと比喩しても誰も大袈裟とは言えないほど紅く燃える存在だ。
その名も――アスク・セヴィオ。言うまでもなくセヴィオ帝国の帝王である。
自国の利益だけを考える愛国者。だが、裏に残虐さと冷酷さを兼ね備えた完璧主義者が潜む。そんな人格者だった。
エドゥアルドはその自分の王と呼べる人に報告を促され慌てて立ち上がる。
「は、はい。魔剣の試験運用は成功。ですが......」
「なんだ。言ってみろ」
脳裏を過るあの出来事を話すかどうか迷うが、アスクの言葉の圧に押し負けられ閉ざした唇を開いた。
「はい......。実は魔剣を使用した実験対象のうちの一人が捕縛されました。また、もう一人が生きる怨霊化、王都で暴れました」
「ほう。一人捕まったか、まあ良い。そこまで情報は洩れていないだろう。して、その人間を辞めた者はどうした」
アスクが甘んじ、軽く見るようにそう言って頬杖した状態から腕を組んだ。
「はい。ある、一人の少年に撃破されました」
「ほほう」
アスクの眼が興味に満ちり顎が上がる。
「その者の名はレン・ジェラルド。センテルズ王国の貴族間で噂の的になっていた例の魔術士です」
「あの生きる怨霊を単独で倒したか......。さて、エドゥアルド、何故君はその帝国の壁となる者を抹殺せずに帰って来たのだ?」
場が一瞬にして凍り付く。ザワザワとしていた空気が静寂を生み出した。
エドゥアルドの額に一雫の汗が流れる。これは雰囲気的な重圧によるものでは無い。認識する度に嗚咽を洩らし吐きそうになる禍々しさとその強大的なアスクの魔力によるものだった。
(何て魔力量だ......!? そんな力を何処から手に入れた!!)
「――まあ、いい。どうせ、もう少しで魔剣の製造は滞りなく進む。さすれば兵力を拡大出来るのだ。最早彼奴らに勝ち目は無い」
「はい......。仰る通りでございます」
アスクに促されエドゥアルドは腰を椅子に戻す。
「他に用件のある者はいるか?」
すると、緑髪の女性が手を上げた。
瞳は蒼く、肌は白い。容姿端麗で、エルフェイムに住む妖精人を彷彿させる美しさだ。
「なんだ、アンダー」
緑髪は「はい」と言って椅子を引き立ち上がる。
「杞憂かもしれませんが魔剣の製造は敵国に漏れているのではないでしょうか」
「気にするな。魔剣の製造方法は漏れていない」
納得した表情で椅子に腰を戻す緑髪。
彼女の名はアンダー・ルーン。五帝士の中で最も強く、また魔剣士だ。その実力はセンテルズ王国魔剣士部隊――グラムウォルフ隊隊長エイナ・ヴィデーンに匹敵する。
「もうないな」
低く威厳のある声でそう言ってギロリと眼光を回し全体を見やる。手を挙げる者がいないと確認してからアスクはギィィと椅子から立ち上がった。
「では引き続き魔剣の製造を進めろ。そして――センテルズ王国に三ヶ月に戦争を始めると宣戦布告をしておけ。あの国は我々が帝国の為に使う」
そう、述べてから皇帝アスクは魔力による重圧を残して部屋に背を向けた。
数分経ち、その場全員が緊張の鎖から解き放たれたようにハッと、息を吐き出すと各々席を立ち踵を返して行く。
未だ、冷汗が止まらぬエドゥアルドも帰ろうと立ち上がるが肩をポンポンと叩かれ思わず脚を止めた。
「大丈夫ですか、エドゥアルド」
名前を呼ばれ振り向くとアンダーが居た。
「あ、はい。どうにか……」
「そうですか……。やはりいつ見ても馬鹿げた力ですね。あの方は」
アスクが通り去った扉を見やる。
確かに彼女の言う通りアスクは化け物じみた魔力を有していた。エドゥアルドからすればアンダーも十分に化け物だが、アスクはその抑えきれない魔力量の威圧が違った。
「はい、でも一応魔剣持ちですからね。魔力が倍増されているのでしょう」
「そうですね……。だとしてもあの身の毛の弥立つ程の魔力量は恐ろしいことに変わりありませんがね」
「そうですね」と同情し破顔するアンダー。彼女の通り名に相応しくないぐらいの可愛くクールな笑顔にエドゥアルドも釣られ笑みを浮かべる。
「さて、数ヵ月後に決戦です。訓練もさらに過酷にしませんとね」
「はあ、そうですね。……またあの戦争が、か……」
誰もが互いの国を憎み恨み、しかし、死者だけが増え続け泥沼化が進んだあの戦争。記憶に刻まれた光景が偲んだ。
エドゥアルドはその事を思い出し億劫な気持ちに耽ける。
「大丈夫です。私たちなら勝てますよ。この国の皆の為なら何でもしますからね!」
「……凄いですね。アンダーさんは」
「何がですか?」
大きな目をキョトンとさせ首を傾げる。
「貴方にはまだ守ろうとするものがあるんです。僕と違って。……あ、では僕はそろそろ行きますね。またリリーに給料を取られてしまうので」
用事を思い出したのか急ぎ気味に別れを告げる。
「あ、はい。また今度」
不自然に急ぐエドゥアルドを、咎める様子も見せずアンダーは優しい笑顔でそう言い、背を向ける彼が見えなくなるまで見送った。
〇 〇 〇
センテルズ王国王都セドウェル。グラムウォルフ隊宿舎にて。
エイナに二日間叩きのめされ満身創痍で帰って来た俺は皆から熱い視線を向けられた。体温調整の魔法陣が施された制服を着用しているにも拘わらず暑苦しく感じる程の、その視線に疑問を抱きながらも当日の夜、眠りに就こうとふかふかベッドに横たわった。
やっと眠れる。体を癒せる。そう思った。
――だが、俺は忘れていた。あの事を――
「あら、レン君。もう寝るんですか? 今日の夜は長いですよ」
ベッドに敷かれた薄く白いブランケットの中から出てきたのは肌の大半を露出した寝間着姿のウィクトリアだった。
窓から差す月光がウィクトリアのボディラインを明瞭に映し出しその扇情的な肢体をより色っぽく魅せていた。
これは見ていたら駄目な奴だ!! 男としての生物的本能が暴走してしまう!!
「な、な、な、何やってるのウィク!?」
十五歳にしては早すぎる程の刺激に本能を翻弄されながらも言葉を紡ぎ出す。
「規則を忘れたんですか?」
「規則――ってあれは冗談じゃないのかよ!?」
「勿論冗談です」
不敵な笑みを浮かべ悪い大人のように言う。
「……だったらもう服着て部屋に戻ってよおお」
「身体は正直なようですが?」
「それは実際に観てから言うやつ!!」
まったく同類だからこそボケツッコミが綺麗なまでに成功するが、この場合は不発でも良い。寧ろ反応してしまう俺がやだ!!
「さて、今夜は長いですよ」
「脱ぐな脱ぐな脱ぐなああああああああ!! それ以上脱いだら俺も脱ぐぞ!!」
「随分積極的ですね。うふふ、そういうのも悪くないです」
「そこは頬を赤らめて『え、流石にそれは困ります』って羞恥心に駆られるところだろうがあああああああああ!!」
やばい。実にやばい。本当にやばい。語彙力と思考力が低下しかけている。ウィクトリア相手だとどうしてもツッコミオンリーになり調子が狂う。
うう……。この女は処女接吻だけでは飽き足らずついに我が童貞にも手を伸ばすとは……。ナンテヤツダ。
「一度は許しかけたが次をあげる気は――無い!!」
「では、何が何でも頂きますよ。アイス・ピラー!!」
足先から胴体、胸までが氷の牢獄に閉じ込められる。
「え、ちょ、ちょ、ちょっとお待ち下さい美人なお姉さん。冷静に考えて見てくれませんか? 僕はつい数週間前に十五歳になったばかりの若輩者ですよ?」
言い逃れを試みようと言葉を並べながら策を練る。
「そうね。でもそれが何ですか? あの日会った時からこの人で良いと決めてしまったんです。なら直感に任せるまでです」
駄目だこれ!? 最早、暴走は止められない。何ならあそこの興奮も止められない!! やばいやばいやばいやばい!!
開けた寝間着姿のウィクトリアが四つん這いで徐々に距離を縮めてくる。
「――わ、分かりました。でもまだ十五歳はその……責任とかも取れる気がしないのでもう少し歳が経ってからで、良い……ですか?」
「……はあ、そうね。一方的な愛も迷惑を掛けるだけですからね。ズコズコは、実るまで待つことにします」
「ズコズコって言うな!! エッチぃわ!!」
将来の俺へ先回しにしただけだが、取り敢えず一時的な安全確保は出来そうだ。
頑張れフューチャー我氏……。
それより、まず服を着て頂き誰にも見られず部屋から脱出させないと誤解が生じる。
文字通り凍った身体を炎の渦で包み溶かす。
「それはさておき、服を着て出てよウィク」
「自分の部屋に置いてきました」
「なん……ダト……!? え、つまり裸でこの部屋まで来たってこと……?」
「はいそうですよ」と言わんばかりに大きく頷くウィクトリアを見て絶句した。いや、最早感心すら抱いてしまった。
「そ、そうですかー……。じゃあ俺がウィクの部屋まで服を取りに行くから鍵を貸して」
「いえ、その必要はありません。そろそろ彼が来るので」
「彼」と言うのが身に覚えにない俺はポカンと突っ立ったままその存在を待った。
暫くすると彼は来た。
コンコンっと人では無い何かが、ノックをする音が部屋に鳴り響く。未だその存在が判らない俺は好奇心からか、恐る恐る扉をゆっくりと開けた。すると、目の前に居たのは――
「ハトリーお務めご苦労様です」
そう、ハトリーこと大人気キャラクターハエトリグモさんであった。
久しぶりの登場だが、飼い慣らされていたとは。誠に遺憾だ。自立して、森に帰ったのかと思っていた。
「わお……。凄いな、ちゃんと服持ってきてるし」
「では、レン君これで戻りますね。お休みなさい」
「あ、はい。おやすみなさーい」
何を何事も無かったかのようにすかした顔で退場しているのか、問い詰めたい所だが流石に睡魔が襲って来ている。
扉の内鍵をガチャリと閉めてから俺はベッドにダイブ、疲労困憊の為かすぐに意識は闇へと沈んでいった。
〇 〇 〇
その訃報がグラムウォルフ隊宿舎に伝達されたのは空が灰色に覆われた日の早朝だった。
いつも通り軽く魔法の訓練をしようと、日の出前に起床した俺は寝間着から制服に着替え、階段を降りると重たげな雰囲気を醸し出して玄関で話しているベイセルとシグルスを見掛けた。
「あ、おはようございます。シグルスさん、ベイセルさん」
「やあ、おはよう。レン君」
「よく眠れたか、レン」
軽く挨拶をすると、シグルスが右手に掴んでいた紙に目が留まった。
覗くと紙の右端には三日月印章が押され「エグラス・クラーク」と筆で署名されていた。
「それは……? 見たところ王宮の方から届いたようですが」
「あ、ああ……。実は今王宮の兵士から届いてね。内容は……」
今ここで話すべきか戸惑いの表情を浮かべるシグルス。
その顔を見たベイセルが呆れたように口を開く。
「どっちみち、隊長に教えてもらうんだ。遅いか早いかだけの問題だろ」
「そうだね。レン君」
「はい……?」
返事をしてから目を開き首を傾げる。
「帝国から三ヶ月後に開戦すると宣戦布告された」
重苦しい空気が蔓延り無言の時が流れる。
戦争が迫っていると耳にしていたが寸前まで逼迫していたとは思いもしなかった。
「三ヶ月後、ですか……」
目が宙に泳いだ俺を呼び戻すようにシグルスが声を掛ける。
「戦争は初めてかい?」
「はい」
シグルスの問い掛けに短く返答する。
「帝国との戦争は過激で犠牲も多い」
彼が一間置いて目を瞑った。
「でも、例え誰かか死んでも自分の宿命だけは忘れないようにね」
「それは――?」
「それより、何でこんな時間から起きてるんだい?」
レンの言葉を遮るように質問を投げるシグルス。その顔には経験者としての智見が見えた。
「は、はい。今から闘技場を借りようかと思いまして」
「生真面目だな。だが、訓練は大事だ。一心不乱に鍛錬を繰り返せ」
激励の言葉を受けたところで俺は一礼して円形闘技場へと足を運んだ。
通常、レンは早朝に円形闘技場へ通っている。日が昇ると王国軍兵が集団訓練をする為、占領してしまうからだ。そうなると大規模な魔法の影響が周囲の兵士にまで及ぶ。
だから、こんな夜明け前から起きて通っているのだが、生憎この日は違ったようだ。
「剣戟音……。もう使われてるのかな」
左腰に携えた漆黒の魔剣を縦に揺らしながら中央の入り口まで歩く。
すると、見覚えのある赤髪と茶髪の女子が覗き込めた。
「あれは……。パトリシアと赤髪無礼女か」
二人が衝突する度にちらりと見える素顔で詳細が掴めた。
こんな所で何をしているのだろうかと疑問に思い、試しに気配を消して近寄ってみる。
状況的に訓練だと見て取れるが円形闘技場は軍の関係者でない限り立ち入りが禁止されている筈だ。
そろりそろりと、一歩一歩距離を詰める――尚、その一歩一歩は大きく跳躍しての一歩の為、彼女らまでは十歩も及ばずに着いた。
「――誰だ!!」
「おっとっと〜。急に短剣を投げるのは良くないと思うのだが? 仮に死んだらどうするんだ」
「何だ貴様か。お前が死んだところで気にはしない」
相変わらず嫌悪感を隠す気のない態度で喋る女だ。
その親友をパトリシアは窘めるように言った。
「ちょっと、ミユナ。言い過ぎよ」
「ま、言い過ぎかもしれない」
掌返しも確実に上達している。何か怪訝な事が起きたら取り敢えずコイツを疑った方が良さそうだ。
「それは、さておき。何……してるの? 二人は非戦闘員でまだアリスのところの魔法学校の生徒だったよね?」
ずっとモヤモヤしていた疑問を直球して訊く。
「つい一週間程前に軍の選抜試験がありまして、受けたら合格したんです!!」
「ほへぇ……。なんか……凄いな」
感心した自分にも驚きだが、二人が揃って合格したのは意表を突かれた。以前――最初に会った時――は魔法の組み立てに失敗し魔力暴走による爆破で危なっかしいと記憶していたのだが、今では彼女らの体内魔力が精錬された動きで循環している所から見るに制御技術が向上しているようだ。
「レンさんは何故こちらへ?」
「軽く魔法をぶっぱなしに」
「は?」
明瞭且つ簡勁に説明したのだが、赤髪の古き筋肉脳では理解力が乏し過ぎたようだ。
という訳で、実際に放ってみる事にした。
「ちょっと退ってて」
「あ、はい……?」
そう言って二人を背中に正面へ魔法を発動する。
発動域は闘技場の中心から半径五メートル。
左手で魔剣の柄を掴み魔力の循環範囲を、魔力量を増やす。
次に右手を発動方向に向けて伸ばし、掲げる。
そして、視界を暗闇に閉ざし一言。
「――《破滅》」
指先数センチと言う近距離で現れた巨大な暗黒球体。そこに存在ようで無い。まるで空気のように兆候も無く現れたそれは、瞬く暇もなく刹那にして現れ、消えた。
――そこにあった物全てをも消して。
「なん……ですか……!? 今の……」
怯えたように顔を真っ青に染め上手く回らぬ口でそう言った。
これは、憂虞するのも当然なのかもしれない。
「《破滅》。範囲は狭く限定的だけど当たれば強力な魔法だ……」
「そういう事じゃない!! パトリシアが言ってるのはそんな魔法は無かったという事だ」
分かってはいるが説明するのも一苦労だ。何せ俺自身この魔法を知ったのはつい最近のことなのだから。
レイさんと脳内会話を繰り返していると古代の魔法知識を伝授して頂き、その中の一つがこの物質破壊魔法にして、禁忌とされた魔法――《破滅》だった。
「……グラムウォルフ隊に入ると色んな魔法書を読ませていただけるんだよ……」
勝手に泳ぐ目を必死に留めながら囁くように説明する。
無論、虚飾に満ちているが致し方ない。
そもそも、この魔法を見せるなと言うだけの問題だが、練習に来たのだ。
ちょっとぐらい見られても仕方ないでしょ?
《ダメです。ご主人様》
ですよね。自分が馬鹿でした。すいません……。
脳内謝罪をしているとパトリシアが震える口を開いてこう言った。
「……そうですか。そうですよね。グラムウォルフ隊ですからね。殺す魔法を持つのも当たり前ですよね」
この言葉を聴いた時、心に棘が刺さったような気がした。
「殺す魔法」。今まで魔法を人を傷付けるために使ったことの無い俺からしたら酷く刺さり、現実へと抉り出すような言葉だった。
「す、すいません!! 私もいつかは同じになるのに……こんなこと言って」
「いや、別にいいよ。確かに君の言うことは――あってる」
ただ興味本位で使った魔法。一瞬にして向けられた恐怖や忌避の視線。
少しは外の人を観ないと自分が傷付く。
心の中に残る沈殿物を俺は、拭わず黙殺した。
◆ ◆ ◆
ミユナとパトリシアが去った後、あいにくの空模様となり身体を冷やす雨滴がレンを帰れと言わんばかりに降り続けた。
そして、魔法の練習も何故かやる気になれず雨に流されるように俺は自然と帰路に着いていた。
「『殺す魔法』……」
パトリシアの言葉が、その時の映像が、頭の中で無限に再生される。
彼女の言っていることは何ら可笑しくない。寧ろ事実を述べただけだ。
何も間違えていない。そう、何も。
「戦争……」
許されるのなら人は殺したくない。
別にレンに人殺しの経験や身内が殺された経験なんて微塵も無い。
ただ心情的に殺しが嫌なのだ。
しかし、自分はその舞台に立ってしまった。今まで国王に言われるが儘に翻弄されて来た。
そして今回も命令されるが儘に帝国軍兵士を殺すのだろう。
グラムウォルフを辞めれば良い。それが最善策だ。
だが案外この部隊も、日常も気に入っている。
訓練に追われる忙しない日常だが、居心地の良さを感じていた。
今の生活は平和。だが、今の部隊は戦争へと前進している。
「平和ってなんだっけ……」
棘の刺さった心の隙間から生じた『矛盾』。
その抱いた疑問を誰もいない灰色の虚空に投げ掛けた。
読者の皆さん。
ただいま!!
申し訳ございません。
いや、別に失踪していた訳では無いのですよ?
何なら投稿ペースが遅いのもご存知でしょうしまた遅くなってるよアイツ程度に思っているでしょう。
しかし、今回は違うんですよ!!
その色々と忙しくて遅くなったんです。
さてさて、懺悔(言い訳)はここまでにして
最後まで読んで頂きありがとうございました!
今回は三分の一が帝国関係です。
そして戦争開幕の火蓋へと少しづつ進んで行きます。
後半に描いたレンの心情。
矛盾への葛藤を中心に描いたのですが、纏めきれているでしょうか?
私としては曖昧です。描くならもっと長文で描きたかったです。そして延々と書いて書いて書いて書いて書いて……。
お巫山戯はここまでにして、
次回は少し時を進めていこうと思います。
そちらも読んで頂けると幸いです。
最後に、
読者の皆さん、最後まで読んで頂きありがとうございます。
宜しければ評価等付けて頂けると有難いです!!
では皆さん、また次回お会いしましょう!




