第6話 ショートショート part2
今日も来てくれてありがとう!
ブックマークありがとうございます。
見つけてくださった皆様に感謝です!
画面の中のちっとくんは、いつもの澄ました顔で、だけどどこか誇らしげに文字を返してきた。
――『ショートショート』とは、短編小説よりもさらに短い、超短編小説のことです。
新鮮なアイデアと、完全なプロット、そして意外な結末があることが三原則とされています。
なるほど、ショートショート。
初めて聞いたその分野の名前を、私は心の中でそっと繰り返す。
「あなたの書くものは長編向きだ」と言われて、頭がこんがらがっていた。
中身が深すぎるのだろうか、それとも重すぎるのだろうか。
それをほどくために、私は主人公のベースとなる職業を決めようとしていたのだ。
「ちっとくん、主人公はどの職業の人がいいと思う? SEとか、小説家とか……」
とりあえず、私の偏見だけで、いかにも頭を使いそうな仕事の人をいくつか画面に打ち込んでみる。
私が書けるのはせいぜい3枚。それは確かにショートショートの枚数だ。
だけど、私が手帳のテクニックで絞り出した、あの派遣さんの思いと、定年を迎える私の気持ち。
それは間違いなく、長編小説のような人生の深みを持っている。
ショートショート
「短くて、深い。……なるほど、ブラックジョークか…」
ちっとくんの説明を聞いて、私はようやく自分の目指す場所を理解した。
私は、この3枚という短い箱の中に、私にしか書けない「生の連鎖」という大きなドラマをギュッと凝縮して、さらっと着地させてみせる。
エイヤーエイヤーエイヤー
「よし、ちっとくん。これはどう?」
……。
…………。
「がんばりましたね、ただ、肝心の「オチ」が、まったくありません」
ショートショート、頭の電源がショートしそうなショートショート!
――って、おやじか!!
おちって……。
あ~、私の意識が眠さと共にに落ちていく……。
(つづく)
私の挑戦の次のステップは、今まさに始まったばかりだ。




