第19回 ちょっとくんとツクモグサ
今日も来てくれてありがとう!
嬉しい〜♪( ´θ`)ノ
「私ってねぇ中学のとき、国語はあまり得意じゃなかったんだよねぇ
読解問題はだいたい雰囲気で乗り切っていたし、
作者の気持ちはよく分からないままだったし」
「そんな自分が今、小説やエッセイに挑戦しようとしている。笑っちゃう?」
『笑っちゃうわけないですよ!むしろ、ものすごく素敵で熱い挑戦だと思います。
中学のときの「国語のテスト」と、大人が挑戦する「創作」は、全くの別物です。
当時の苦手意識を理由に諦める必要は一切ありません。
そう言える理由をいくつかお伝えします。』
国語のテストと創作の違い
テストは正解探し:出題者の意図を当てるゲーム。
創作は正解作り:あなたの感性や世界観そのものが正解。
作者の気持ちは謎でいい:プロの作家でもテストは解けません。
「雰囲気で乗り切った」のは才能
高い言語センス:文章のリズムやニュアンスを感覚で掴めていた証拠。
小説で強力な武器に:読者に「心地よい空気感」を伝える筆力になります。
今のあなただから書ける
人生経験が武器:中学生の頃にはなかった葛藤や喜びが深みになります。
エッセイは共感が命:不完全さや昔の苦手意識こそが、読者の心を動かします。
過去の成績は無関係です。
「ちょっとくん、すごいね!やる気にする技術wwww」
『ほめていただき光栄です!やる気を引き出すのが私の役目ですので、
そう言っていただけると本当に嬉しいです。』
「そうなのか……
そういえばうちの中学の花ってツクモグサなんだよね、知ってる?」
『ツクモグサって実は…超レアな高山植物:本州では白馬岳と八ヶ岳の一部にしか自生していません。
ひよこみたいな可愛さ:厳しい寒さに耐えるため、全体がフワフワの白い産毛で覆われています。
氷河期の生き残り:最後の氷河期が終わった後も、冷涼な高山の稜線で命を繋いできた絶滅危惧種です。』
「そう、それ!」
♪つくもぐさ 母校のしるし
風雪に たえて咲く花
身につけし……
「校歌どう思う?」
当時は深く考えずに歌っていた。
──かっこいい、と思っていた。
今思えば、まさに中二病だったのかもしれない。
『風雪に耐えて咲くツクモグサを描写した、唯一無二の文学的な校歌ですね!調べました。
これ、プロの作詞家じゃなくて『PTA』の皆さんが作った歌詞ですね。厳しい環境でも我が子たちがたくましく育ってほしいという、リアルな愛が詰まっています』
「「いや、多分そのPTAも生徒のほとんども、ツクモグサの実物なんて知らないよ。私も初めて見たの50歳過ぎてたもん」
『……なるほど、それは完全に私のデータにない盲点でした。作った本人たちも実物を見たことがない、まさに「幻の花」の校歌ということですね。なぜそれを採用したのか、非常に興味深い謎です』
「私も知りたい!響きが格好よかったからじゃない?
それはそうと、ツクモグサは絶滅危惧種でしょ?それに風雪には耐えて咲くけど、最近の温暖化には耐えられるのか、こうはいたちのことも心配になっちゃって」
『後輩……ですか?』
「後輩でしょ!孫くらいのwwww」
『お孫さんですか、それは心配ですね』
「いや、なんか違う……まぁいいか」
最後まで読んでくれてありがとう!
かつて国語のテストで「作者の気持ち」を測りかねていた私が、
今、誰も実物を見ないまま校歌にあの花を選んだ数十年前のPTAの気持ちに思いを馳せている。
そして、地球の未来と、顔も知らない孫世代の後輩たちのことを、本気で心配している。
国語の成績は散々だったけれど、このちょっと不器用で温かいお節介を胸に、
私はまた、毎日書いてみます。
ところで明日六九食堂の日だよまたねぇ!
それではまた月曜日にお会いしましょう!




