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第10話 年金と小説

今日もきてくれてありがとう!

「年金が足りないから、小説を書き始めた」

たぶん、最初はそれだけだった。

生活のことを考えて、

なんかできることないかなって思って。

たどり着いたのがこれだった。

ちょっとくんは、いつも通り静かだ。

「動機としては現実的です」

「だよねぇ」

私は苦笑する。

正直、かっこいい理由じゃない。

でも、嘘でもない。

最初は“仕方なく”だったのに、

気がついたらちょっと違っていた。

書いてると、なんか楽しい。

これ、まずいなって思うくらいには楽しい。

ちょっとくんが聞いてくる。

「継続理由は変わりましたか」

「うん、変わったかも」

私はキーボードを軽く叩く。

お金のことを考えて始めたはずなのに、

今は“次どうしようかな”のほうが大きい。

たぶんこれ、やめ時を逃してるやつだ。

ちょっとくんが淡々と言う。

「一般的には良い傾向です」

「ほんとに?」

少しだけ笑ってしまう。

まあいいか、と思う。

理由はどうあれ、

手が動いてるうちは続けていい気がする。

私は画面に向き直る。

今日もたぶん、書く

最初は「生活のため」だったはずなのに、気がつくと「楽しいから」に変わっていました。

たぶんこういうのが、一番やっかいで、一番長続きするやつなんだと思います。これからもよろしくお願いします!

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