表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王軍の雑用係  作者: Iori-y-


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/5

残業代

魔王軍の幹部たちが集まる「最高幹部会議」。そこは、魔界の命運を決める殺伐とした場……のはずだった。

「ええい! 人間軍の砦をどう崩すかと言っておるのだ! 貴様、やる気があるのか!」

「うるさい! 脳筋の貴様に言われたくないわ!」

四天王たちが机を叩き、怒号が飛び交う。魔王ルシエラも、深刻な顔で頭を抱えていた。

空腹とストレス。会議はすでに5時間を経過し、空気は最悪だ。

その時、コンコン、と場違いなほど軽いノックの音が響いた。

「夜分に失礼します。夜食を持ってきました」

入ってきたのは、エプロン姿のカイルだ。

四天王の一人、猛将バルカスが立ち上がる。

「貴様、雑用係か! 貴き魔王軍の会議を邪魔するとは、死にたいようだな……ぐ、がっ……!? なんだ、この香りは……っ!」

カイルが盆に載せてきたのは、「黄金色のチャーハン」と、魔石の熱を利用して保温された「特製牛すじスープ」だった。

ただの料理ではない。米の一粒一粒に賢者の魔力で「旨味の結界」を張り、具材は剣聖の精密な刻みにより細胞を壊さず旨味を閉じ込めている。

「……とりあえず、食べてから喧嘩しませんか? 腹が減ると冷静になれませんよ」

ルシエラが最初にスプーンを手にした。

一口食べた瞬間、彼女の瞳からポロリと涙がこぼれ落ちた。

「……美味い。……身体中の魔力が、優しく、かつ強烈に活性化していく。これは、もはや軍事食ではなく、究極の『聖薬』ではないか?」

それを合図に、他の幹部たちも我先にと食らいつく。

「なんだこれは!? 身体の古傷が消えていくぞ!」

「脳の処理速度が通常の三倍に……! この戦略図、こうすれば一瞬で勝てるではないか!」

さっきまで罵り合っていたのが嘘のように、幹部たちは爆速で「最も犠牲の少ない和平案」を練り上げ始めた。カイルの料理で脳が活性化し、全員が賢者モードに入ってしまったのだ。

「カイルよ……貴様、また余を驚かせてくれたな」

ルシエラが、満足げに腹をさすりながら微笑む。

そして、おもむろに自分の隣の席を指差した。

「今決めた。今日から貴様の役職は『雑用係』兼『魔王直属補佐官』とする。毎日、余の隣で食卓を囲め」

「え、嫌です。責任が重くなるのは勘弁してください」

カイルが即答すると、会議室が静まり返った。

魔王の誘いを断る人間など、歴史上初めてだ。だが、ルシエラは怒るどころか、少し悲しそうな顔でカイルの手を握った。

「……ならば、仕事ではない。これは『お願い』だ。余は、貴様の隣にいる時が、一番……魔王ではなく、一人の女でいられる気がするのだ」

その言葉に、四天王たちが驚愕して腰を抜かす。

カイルは空になった皿を見つめ、やれやれと首を振った。

「……残業代、高くつきますよ?」

「ああ、余のすべてを掛けて払おう!」

かつての「剣聖」と「賢者」は、どうやら世界を滅ぼす魔王の、唯一の「安らぎ」になってしまったようだ。


第3話:残業代とは

「....何してるんですか?」

「何って残業代払いにきただけだ」

夜食を渡して部屋に帰ったカイルを待っていたのはベッドでゴロゴロしているルシエラだった。

「残業代は1000ユルでお願いします。」

「は!カイル正気なの?」

「あのー、、、口調崩れてますよー」

「あ、やっちゃったぁ〜カイル秘密にしてくれぇ〜」

どうやら恐怖の象徴魔王様の素は砕けた口調らしい。

「流石に殺されたくは無いですからね。」

「殺すわけないでしょ!貴重な癒し要員を」

どうやら元剣聖であり元賢者である男は正式に癒し要員になったようだ。

「んっ、それはともかくカイルは何をしていたのか?いくらなんでも安すぎるぞ。人間界でも一時間あたり1万ユルが相場だぞ?この場合、10万ユルにするつもりだが」

え、残業代までやすかった訳!

「クソが、国王どもが」

「国王?<見て>みるか。まあそれはともかく何をしていたの?」

流石に前世の事はバレる訳にはいかないので、、、、

「!」

「はい?」

「剣聖、、、賢者、、、」

「え、バレた?マジで?」

「敵じゃん!しかも転生?」

テッテレレレー、魔王モード!

「一つ確認したい、貴様は我らの味方か?」

「味方です」

即答!

「本当らしい、ならまあ良いか」

「でもなんでわかったのですか?」

「ふっふっふそれはなーわたしのサタンスキルだ!」

そうか、俺も4つゴットスキルを持っているがサタンスキルはその対になる物でどちらも数万分の一の確率と言われており希少だ。

因みに俺が4つ持っているのは1度目のゴットスキルが<転生>だったお陰だ。2度目は<剣聖>3度目は<賢者>で4度目は<創造>だ。

全て今も使える。剣聖はどんな剣でも使えるようになり、また神がかった剣閃が放てるようになる。賢者は無限の魔力と総ての魔法を理解し放てるようになる。創造は魔力を対価としてどんな物でも作れるようになる。つまり賢者と組み合わせるとなんでも作れる。またなんでも切れる剣を作り剣聖で扱うこともできるし、即死魔法を作り使う事も出来る。また世界を作ることもできる。まあ最強だ。で、<絶対看破>!

これも創造のお陰だ。

名前:ルシエラ・リラ・シルラー

称号:魔王、猫被り

サタンスキル:魔王

備考、内容は所有者によって違う。ルシエラの場合思考読み取り、反射、魔法の王だ。これは歴代魔王最強だ。

「!」

急遽完全隠蔽を作った。

「みえなくした?創造?反則!私より強いじゃん。よし、カイルは『魔王直属補佐官』として私の護衛をして貰おう、うん」

「その程度であれば....いいですよ」

「やったー、、、、やっぱりこれならいけるとおもった。よし、この調子で認識をづらしてゆくゆくは....」

「聞こえてます」

しまったという顔のルシエラ、かわいい...まあともかく絶対に騙されないようにしようと思うカイルであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ