よぉく考えよう?お金は大事だよ!
「現実に打ちのめされてるフエゴは置いといて「放置かよ…」自分で良く考えなよ。
ユズリハ、良い機会だ、ちゃんとお金を覚えるんだ。タチバナさん、今のお金を教えて貰えるかい?」
ばぁちゃんが僕の頭を撫でながら、タチバナさんにお願いする。
「承知いたしました。
現物もお見せしながらの方が良いでしょう。あ、カヤ。ユズリハぼっちゃんのジュースのお代わりもお願いするよ。では、少々お待ち下さい」
タチバナさんとカヤさんは部屋を出ていき、すぐに戻ってきた。
「では、ユズリハぼっちゃんにお金の講義を致しましょう。
一番価値が小さいお金が鉄貨ですが、これはもうほぼ使われていません。
一応、鉄貨が10枚で銅貨1枚と同じ価値です。
今、ダンジョンが出来て一番弱い角ウサギの肉が価格崩壊しています。屋台の角ウサギ肉の串焼き3本で銅貨1枚でしょうか。鉄貨なら4枚で1本買えたはずです」
タチバナさんは鈍色のコインと茶色のコインを見せてくれた。
「こちらの銅貨5枚が下級ポーションの販売価格になりますね。
そして、10枚で銀貨1枚と同じ価値です」
茶色のコイン10枚の隣に銀色のコイン1枚を置いてくれた。
「そして、この銀貨10枚で大銀貨1枚と交換できます。
先ほどのポーションをお売り頂けるのでしたら、銀貨5枚と大銀貨7枚をココに出してもよろしいですか?」
タチバナさんがばぁちゃんに聞きながら、1回り大きくてピッカピッカの銀色のコインを1枚置く。
「ああ、ユズリハに見せてやっておくれ。ポーションがこのお金に変わるんだ。で、このお金で別の自分に必要なものを買うのさ。実際に取引を見ると実感がわくだろう?」
ウンウンと頷きながらばぁちゃんが、僕の頭を撫でる。
「では、こちら大銀貨7枚と、銀貨5枚です」「確かに受け取ったよ」
「が」
「「が?」」
タチバナさんの「が」に、僕とばぁちゃんが首を捻り、ばぁちゃんがコインに伸ばそうとした手を下ろす。
「ユズリハぼっちゃんも、もうわかったと思いますが、10枚づつで上の貨幣に単位が上がっていきます。
そしてココで先ほどのポーションです。
中級ではありますが、限りなく上級に近いのです。
これを中級と同じ値段で売りますと、普通の中級が品質詐欺になりますので、特別品として倍の値段で売り出します。
上級は中級の5倍の価格なので、それでもだいぶお安いのです。
つまり買い取り価格も倍の大銀貨1枚と致しますので、大銀貨15枚が買取価格となります。
でも大銀貨だけあっても仕方ないですよね?金貨1枚、大銀貨4枚、銀貨10枚でどうでしょう?」
タチバナさんが新しく金色に輝くコイン1枚を置き、大銀貨3枚回収して、銀貨を10枚にして置く。
「おおぅ、さっすがセンバ商会!信用ってのはこうやって出来るんだよ!」
ばぁちゃんがコインを僕の前にずいずいとスライドさせてくる。
「?これ、ばぁちゃんのだよ?」
「違うよ、あれはユズリハが作ったポーションをアタシが預かってたヤツ。だから、絶対に価値のわかってなかったあのドワーフに売りたくなかったんだよ!!正真正銘これはユズリハが稼いだお金だよ」
「「は?!!」」
タチバナさんとカヤさんが同時に驚く。
「このポーション、ユズリハぼっちゃんがお作りになったので?!」
「おうよ!うちの孫はスゴいだろう!!」
ばぁちゃんが胸を張る。
「ええ、ええ!このお年でこれだけの品質を作り出すとは!素晴らしいです!ぜひとも我がセンバ商会でお売り下さい!いくらでも買い取りますよ!あ、出来たら下級ポーションもあれば嬉しいですが!」
ニッコニッコのタチバナさん。
「な、ユズリハ。人を見る目を養わないと簡単に騙されっからな、こんな風に」
ばぁちゃんがフエゴさんを残念な顔で見る。
「ええ、ええ。良く考えるべきです。お金は大事です」
タチバナさんもカヤさんも大きく頷いている。
「こんなチビでさえ、いきなりこんだけ稼ぐ…ぬおぉぉぉぉ…」
頭を抱えるフエゴさん。
うん。ばぁちゃんがいてくれて良かったと思うけど!フエゴさん、チビは余計だと思うよ!
ブル ほらな、女子供だっつって簡単に騙そうとするヤツらはいっぱい居るんだ。人を見る目を養わないと。
楓 アタクシ達が嫌な人間をユズリハに近付けさせるわけないじゃない!!
ムク うん、さっさと埋めちゃうよ!
侘助 氷で閉じ込めようね!
紅葉 ボッてするのよ、ボッて!!
ユズ 皆ーー!ありがとう!でもいきなり目の前の人が火だるまになったら怖いからね、一回相談してからにうてね?!
ブル うん、鉄壁の守りがあったね…
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