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もふもふ至上主義ですが、なにか?  作者: 犬丸 大福
道中、ばぁちゃん無双。いや、孫もです

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適正価格

「ちなみに、ポーションは買い取ってくれるかい?」

ばぁちゃんがタチバナさんに尋ねる。


「もちろんでございます!ああ、ブルーメ様のポーション!!センバに持って帰りたい!でも海路で運んだら3週間はかかってしまう!しかも次の船は1ヶ月後、腐りますな!ええ、ええ!もし我がセンバ領に向かって頂けるならばセンバの船でお運びいたしますので、いくらでもご用命下さいませ!是非ともヒイラギ様とお会いいただきたい!


ですが今!お持ちで有るならば!こちらの大陸でも、ものすごーく需要が高まっておりますので、いくらでも買い取りいたします!」

グイグイ来るタチバナさん。


「おや、今ならポーションは高く売れるのかい?ちなみにいくらだい?」

ばぁちゃんはさっきのドワーフさんの所で売らなかったもんね。


「需要が高いのは下級ポーションなんです。こちらで銅貨3枚」

「安いね?」

「ええ。実は、15年ほど前でしょうか、獣人の街のすぐそばの森に魔獣が湧き出る洞窟が現れまして、〝ダンジョン〞と名付けられました。


獣人がこぞって入って行きます。一部の獣人は戦う事が大好きですからね。

しかも、肉が取れる、素材が取れると、今、獣人の街は好景気に沸いてます。

ですので、ドワーフ製の武器も需要が高まってますよ。


そのダンジョンは、入ってすぐは弱い魔獣ばかりでしてね、奥へ行くと階段があり、そこを降りて行くとまたフロアがあって魔獣が出る。それが下に行くほど魔獣が強くなりまして、もう実力試しのような案配です。

強い奴らはこぞって下を目指すんですが、子供の訓練にちょうど良いと、3階ぐらいまでは実力をつけるための訓練場のようになってまして。

そのまだ実力のない子達は毎日怪我をしてくるんでね、下級ポーションは出来るだけ安く、頑張ったお小遣いで手に入る値段にしています。販売価格は銅貨5枚。ですので買い取り価格は銅貨3枚です。

さすがに鉄貨までは下げられませんが。


その代わり、下層を目指す実力者向けの中級、上級ポーションは高い値段設定に。実力を見誤って無理をしないように。死んだら元も子もないですからね。

中級の買い取り価格は銀貨5枚、上級なら大銀貨5枚です」


「「はぁッ?!!!」」

ばぁちゃんとフエゴさんが大声をあげる。それにびっくりするタチバナさん。


「ほら見ろフエゴ!!やっぱりあのドワーフ、ぼったくりじゃないか!!!」

「ウソだろ…」

頭を抱えるフエゴさん。


「えっと、どうなさいました?」

困惑したタチバナさんが聞いてくる。


「これを見とくれ!」

ばぁちゃんがさっきのポーションの瓶を3つ出す。


「(…どっから出た?)いや、えーっと、拝見します。

…中級ポーションでしょうか。しかも、かなりの品質ですね。上級に限りなく近いですよ?これ、お売り頂けるので?!」


「だよね?!下級の上って言いやがった上に、3瓶まとめて銀貨5枚で買い取るとか言いやがったドワーフがいたんだよ!!」


「はぁッ?!悪徳商人ですよ、それ?!

中級買い取り銀貨5枚、1瓶で5本分はありますね?これ1瓶で銀貨25枚ですよ?

3瓶で75枚。つまり大銀貨7枚と銀貨5枚です。それを銀貨5枚?!大銀貨7枚分ぼったくるって、あり得ないですよ?!!」


驚愕に目を見開くフエゴさんに


「だよなぁ。でも店で売ってたもんは、普通で価格もそう高いもんじゃなかったんだよ。

フエゴ、やっぱお前、あのドワーフに嫌われてるんじゃないのか?」


ばぁちゃんが憐れみの視線を向ける。


「現実についていけない…」


やっぱり頭を抱えるフエゴさん。



ねぇ、ジュースのお代わりもらえないかな?


ブル ほら見なよ!いくら幼馴染みだってあんな目をしてるやつ、信じるんじゃないよ!

フエゴ あんな目、ったって、わかんねぇよ…

ユズ フエゴさんの精霊さんに聞けばいいのに!

フエゴ 精霊と会話…出来ねぇよ…


**********


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