翼を授ける?
「エリクサーって、精霊達の栄養剤なの?」
「翼をさずける?」
「マジで?!これ飲んだら、わびすけ達に翼が生えるの?!ねぇ、ばぁちゃん!めっちゃあげて良い?!!」
「いや、ごめん、生えない、と思う?」
「疑問系なら、試して良い?!!」
「悪かった、暴走しそうだからやめとくれ!!!」
最終的には、ばぁちゃんに止められたからやめておく。
けど、翼が本当に生えるなら、あげたい!こっそりあげちゃう?
「メェ…?」『成長中だから、生やそうと思えばいけなくも…?』
「わん…?」『ユズリハ、もふもふより翼がいいの…?』
「んにゃ!」『仰向けで寝るのに邪魔よ!』
「あ、うん、ごめん、それは邪魔そうだね」
かえでに、あえなく却下された。
〝ねぇ、ねぇ!それ、分けてもらえないかしら!〞
ん??
「ユズリハ、なんか聞こえないかい?」
「ばぁちゃんにも聞こえた?」
〝ねぇ、ちょっと!そこのお子ちゃま精霊王分体達を引き連れてるエルフと、…あら、エルフじゃない?〞
「ものすごく不穏な事が聞こえたよ?!お子ちゃまで、分体ってなんだい?!!
誰だい?!姿を表しな!!」
ばぁちゃんが辺りに向かって大声を出す。
〝そうよね、人型の生物って、見えるものしか相手にしないものね?〞
そんな声が聞こえたと思ったら
「ここよ、こーこ!」
下から声がして、目を向けると
「リス?!!」
「しっぽ!しっぽがかわいい!!」
思わずしゃがんで掴もうとしてしまった僕に
ピシン!!
「ダメよ!いきなりレディに触ろうとするなんて失礼ね!!」
どんぐりがおでこに投げつけられた。
「ごめんなさい」
けっこう痛かった。
「えーっと?リス?アンタはなんなんだい?」
ばぁちゃんが尋ねると
「そうそう、あのね、貴女達が持ってるそのエリクサー、ちょっと分けて欲しいのよ!」
リスさんは、また新たなどんぐりを持ち、こっちに訴えてくる。
「いや、だから、なんで?」
僕も首をかしげてしまう。
「説明するより見た方が早いわ!着いてきて!
ってか分体!こんなに良いもの持ってる者に付いたのなら、ちゃんと案内してきなさいよ!本体をどうにかしなかったら、貴方達だって消滅でしょうに!!」
「「消滅?!!」」
リスさん!めっちゃヤバいこと言ってますけど?!!
「わん?」『そんなにヤバい?』
「にゃ!」『まだイケルでしょ!』
「メェ…」『ムク達が大きくならないの、そのせいとか…』
「そうよ、だから早く着いてきて!」
リスは走り出した。
って、ちっさいのが全速力で走って行ってしまって、早々に見失った。
「メェ!」『ムク達が案内するよ!』
ということで、ムク達に着いて行くと
そこには、
エルフの里のツリーハウスより大きな巨木が立っていた。
ムク ムクは仰向けに寝ないから、翼有ってもいいよ?生やす?生やす?なら、ユズリハ特性エリクサー飲ませてくれる?
侘助 わっふ?!なら、僕も!僕も!飲みたい!
ムク 侘助はヘソ天で寝るじゃん。
楓 キーーー!ムク!アタクシを差し置いて抜け駆けで貰おうなて、10年早いのにゃーー!!
ユズ いや、10年経ったら飲み放題とか、やらないからね?!
***************
お読み頂きありがとうございます!
よかったら、星をポチっとな★
評価やブックマーク、リアクションなどなど頂けると、泣いて喜びます。




