恭介
俺の頭はこんがらがったままだった。そうだ親父のくれたコーヒーでも飲んで少し落ち着こう。コーヒー豆の香りを噛みしめながらミルを引いた。
結局、答えは出なかった。ただ時間だけが過ぎていった。時計を見るともう10時を過ぎていた。
落ち着かかない俺は家を出て、行く先も決めず電車に乗った。ただ電車に揺られて、今は行き場のない気持ちを紛らわせていた。
結局、俺は見知らぬ駅で降りた。駅前をふらふら歩き、なんとなくパチンコ屋に入った。そもそもパチンコ屋なんて入ったことがない。よくわからないまま台に座り、お金を入れてスロットを打った。10分ほど打ったところで、ガコッ!と音が鳴り左下のランプが光った。なにが起きたんだ?と俺は思ったが、そのまま打ち続けていた。隣のお兄さんが肩を叩いてきた。
「あの~、GOGOランプ光ってますよ?」
「ランプ?あ、この左下のやつっスか?」
「そうそう」
「確かに光ってますね」
「ジャグラー打つの初めて?」
「そうっす」
「なるほどね。ペカッたら7をそろえるんだよ」
「ウっス、やってみます」
しかし、俺は全然7が揃えられなかった。お兄さんに声をかける。
「申し訳ないっすけど、7揃わないっス」
「最初は難しいよね」
お兄さんは7を見事3つ揃えてくれた。
「お、ビッグだ。おめでとう」
「ビッグ?」
「ジャグラーにはレギュラーボーナスとビッグボーナスの2つがあるんだよ」
「へえ~」
「ちなみに、レギュラーが約2000円、ビッグが約5000円に換金できるよ」
「まじっすか!?」
「マジマジ」
俺はびっくりしてしまった。ボーナスを消化し、急いで換金所へ向かった。本当に5000円に換金できた。店に戻り、お兄さんに声をかけた。
もうすぐ夏ですね。外仕事は夏は地獄です。しっかり睡眠とって、たくさん食べないと。




