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魔法少女のお姉ちゃんは変質者-SER.とりあえず殺しておくか。  作者: モコ田モコ助
第4章 マーゾック

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4.究極の必殺技。ビューティフル・プリンセス・デビュタント「届け、心の光!」


「ナグール様から『気をつけろ』と、申しつけられておりましたが、何ともですな」

 ケツ顎タキシード仮面様が残念な表情を浮かべている。仮面に隠れているけど、きっとそう思ってるに違いないッ!


 して――ネコだが。

 レッドの足元だけではない。

 ブルーの肩とか、妹の腕とか足元とか、あ、足元のネコ、そこから見上げるんじゃない! 妹の布きれが見えるだろうがお姉ちゃんにも見せてくださいおネコ様ぁー! 

 

 ……でも、すり足で足や体を動かしてもネコに被害は出ないだろう?

「可愛くて、足動かしたらネコが驚いて逃げよる。あかん、可愛くて!」

「くっ! 汚いわ! くっ! 汚いわ!」

「マジカルピンクでちゅよー。ネコちゃんカワイイでちゅねー」

 妹の方が可愛い……いや!


「お姉ちゃんのほうが可愛いよ。だからその胸で抱っこして――」

「みんなしっかりするニュ! 可愛いならボクがいるニュ! ど、どうしたニュ?」

 みんな、気まずそうに顔を背けてやるなよ。


 ほら、UMAの目に斜線が、ああっ! 顔全体がベタに塗られて、俯いてしまったぞ!

「お、おう、可愛そうに。お姉ちゃんの胸に飛び込んでおいで!」

「お姉ちゃんを見直したニュー!」

 胸に飛び込むUMA。


 ふふふ、弾丸リロード完了。

 そして、策を授けるッ!

「だったら、ここから必殺技を繰り出す。どうだ?」

「新必殺技はダメよ! 威力が分からない! ネコに被害が及ぶ可能性が高いわ!」

 ブルーだ。コイツは何かに付け否定からはいる困った子ちゃんだ。


「だったら、一つ前のキャスケットは?」

 妹は肯定からはいる。良い子だ。……キャスケットって、あれか、宝石箱開くヤツか?

「それでいこう! 先ずお姉ちゃんが率先して敵の気を反らしてやる。それ! マッハコーン!」

「鬼畜だニュー!」


 ドゴーン! ネクライマーの胸に着弾!


「ギニュァー!」

 ネクライマーが尻餅をついた。そしてUMAは明後日の方向へ飛んでいった。残弾0!


「今だ! 開け! ファイナル・キューティー・キャスケット!」

 レッドの手に、キラキラした宝石箱が出現。

 宝石箱が光を放ちながら開いていく。

 マジカルキューティの必殺技、発動!

「「「ハートフル・セラピー・レインボー・エクスプロージョン」」」

「あかん! 中止や中止!」

「どうしたレッド!?」

「宝石箱がぁッ!」

 見ると……口を開いた宝石箱にネコが入り込んでいた。さすがネコ。隙間チャンスを逃さない!


「くっ! なんて用意周到な!」

 ぬぬぬぬ、仕方ねぇ! 悪名はお姉ちゃん一人が背負う!

「全員、新必殺技の準備!」

「でもお姉ちゃん! ネコちゃんが!」

「それはお姉ちゃんに任せろ!」

「……お姉ちゃんを信じましょう」

 こういうとき、ブルーの冷徹さが役立つ。妹も、うんと可愛く頷いた。


「「「キューティ・プリンセス・ネックレス!」」」

 3人が片手を空に向かって上げる。天から3つの光の梯子(エンジェル・ラダー)が!

 キラキラの特殊効果粒子が3人の手にまとわりつく。で、その手で首回りを一回転なぞるとアラ不思議!

 キャラの色をしたネックレス装着!

 ビカリと全身が輝いた。なんかこっちにダメージが入る!


 3人が光を放つ。光のシルエットだ! なんか、こう、体のラインが見えるが、白いシルエットとなってて細部が分からない! チクショー!

 見る間に光が集束していく。妹たちに変化が! 二段変身(メタモルフォーゼ)か?

 妹だけに注目してるんだが、他の2人も同じ様なモンだろう。

 背中が光り、白い羽が生える。妹に翼! も、これが天使というものか!?


 残り2人にも羽が! ハーピーかサキュバスか?

 後、微妙に戦闘服が変化。服の先っぽが伸びたり、リボンが長くなったりと忙しい! 可愛いぞ妹よ!

 変身完了。いよいよ、最後の呪文か!


 はっ! そのまえにネコを何とかするんだった!

 お姉ちゃんも呪詛、もとい、呪文発動!


「マジカルキューティ! ブラック――」

 バシュバシュと掌から飛び出した光弾が弾道軌道を描き、その頂点で!

「――爆竹(クラッカー)!」

 パパラッ! パンパンパパパパン!


 大きな爆発音が連続で響く! 音だけで実害はない。

 大きな音に驚いたネコたちが一目散に逃げていく。ごめんねネコ。


「今よ!」

 三角形に並んだ妹とその他2人が腕を振るう。

「「「ビューティフル・プリンセス・デビュタント!」」」

 先頭に立つレッドの叫び声! なんで妹じゃないの? あ、目立つと集中放火されて命の危険があるからか。頑張れレッド!


「「「届け、心の光!」」」

 3人揃って腕をマーゾックに突きだす。


 ドドドン!

 赤と青とピンク、3つの光が射出され、それがマーブル(ドリル)状に混じり合い、螺旋を描く一本の太い光の柱となってマーゾックのケツに直撃! ドリルが直撃! そして貫通! 痛そう……


「ぞひょぉーん!」

 光が抜けた後に、赤さびの浮かんだドラム缶が転がっていた。黄色い三角地にアールの付いた黒い三角が黒丸を中心として3つ並んだシンボルマークが添付されたドラム缶が。何か燐光が漏れてるし。   


「ふふふ、羊じゃなかったようですな。思ったより歯ごたえのあるよき得物です」

「生きてたのか!」

「ダメージ喰らってませんからな」

 ビルの上のケツ顎髭タキシード仮面。上から目線で笑ってやがる。いつまでそうやって笑ってられるかな!


「それでは、またの機会に――」

 貴族ったらしい礼をかます、ケツ顎髭。頭を下げた。

「――ごきげんよ「隙あり!」ギャーッ!」

 南斗、もとい、なんと! 真空波を纏った空手チョップが、ケツ顎の胸を切り裂いた。


「お姉ちゃん、いつの間に!」

「チッ! 浅かったか!」

 かろうじてスエーバックしたケツ顎。掛かりが浅かった。服と皮を切り裂いただけで肉と骨には到達してない。


「ちょこざいな!」

「ほいさ!」

「ガフッ!」


 切り裂いた服の隙間に指を揃えた手刀を突き刺していた。脇腹だ。第2関節まで埋まったが、骨と内臓には届かない。

 瞬間移動的素早さで、後方へ逃れている。傷口からブシューって青っぽい液体を吹き出しながら。


「お姉ちゃんが出てくると、一気に血なまぐさくなるニュ」

 いつの間にかUMAが復活していた。

「青いから血じゃねぇんだよ! アニメ化されてもギリセーフなんだよ!」


「ク、ククク、羊ではなく狼でしたか。失敗を認めましょう」

 膝を付いて脇腹を押さえている顎ケツタキシード仮面様。血、もとい……謎の液体は止まったようだ。

 この距離で警戒されると奇襲は無理だ。

 それに、突き刺した指の爪がパッカリして血が出ている。突き刺した瞬間に爪を剥いたんだ。


「次に合うときが楽しみです。今度こそ、ごきげんよう」

 何の予備動作もなく姿を消した。上空に視線を向けるが何も見えない。どうやらマーゾック空間とやらへ飛び込んだみたいだ。


 いまのマジカルキューティ’Sでは、追うことができない。なんとかこっちに出てきてもらう方法はないか?


「おねーちゃーん!」

「はーい!」

 妹が呼んでる。後方伸身5回転半捻りで着地。うん、妹はネコより可愛い!

「お姉ちゃん、あ! 指から血が!」

「ほんまや! 爪が!」

「赤い血だったのね。安心したわ」

 はいはい、お姉ちゃんに対するみんなの立ち位置が、今の台詞で解りました。


「いや、こんなの――」

 怪我した手をブンと振る。すると、怪我なんかどこへやら。綺麗で健康的な指に戻りました。

「さすが闇の使徒痛いニュ! 肋骨の隙間から指を入れて心臓を掴まないで欲しいニュ!」


 とにかくッ!

 マジカルキューティは新しい殺戮兵器の試射、もとい……新必殺技を得て、地上最強の生物ネコを相手にしても戦えるようになった。大きな進展だ。


 マーゾックとの戦いは、第2(ステージ)を迎えたと言えよう、と言って締める!  



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