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朝露鬼譚-桜梅桃李-  作者: 猫祝 しわす
第2章 守りたい平凡な日常
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囲み取材(?)と日常

囲み取材(?)と日常

朝礼の鐘が鳴り響き、担任の教師が室内に入ってきた。

「こら、お前ら朝礼始まるぞ!! 自分の教室や、席に戻れ!!」

 ため息を着いて教師は人混みになってる集団を認めて声をあげる。

 教師が口にした「朝礼が始まる」という声が聞こえたためか結華(ゆうか)を囲んでいた人混みは慌てたかのように各々の教室や席の場所に戻るべく走りながら散っていく。

朝礼が終わったと同時に突っ伏した結華の後ろの席の女子は「……大変だったねー」と小声で声をかけてきた。

「あ、(じゅん)ちゃん、さっきは、挨拶できなくてごめんねー。おはよう」

ゆっくりと起き上がり、振り返って結華は挨拶をする。

「救急車が出動した事件の真相とやらが気になった輩に、友情が負けたわ」

 肩を竦めつつ結華に声をかけた純である。

「で、大丈夫なの?」

 純は結華をみて「今日は、休んでた方が良かったんじゃないの?」と心配気に聞いていた。

「ばあちゃん、一応、目を覚ましたし、そんなに深刻ではなかったよ」

 結華は慌てて説明した。

「……年寄りでしかも倒れてたから、気が動転して救急車を呼んだからこんな大事になっちゃった」

 結華は頬を掻きながら、苦笑いして説明をしていた。

「まぁ、……あんたが大丈夫って言うんなら大丈夫なんだろうけど無理は禁物よ?」

 純は「細かいことはお昼聞くから」と結華に優しく声かけた後、1限目の授業の準備を始めていた。



✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼

 


昼食時間になり、人に囲まれるより先に純と昼食の為に教室を出た。

「昼休み速攻で根掘り葉掘りの囲み取材にならなくて良かったねー」

「あれは、もーいやー」

 純の言葉に結華は首を横に振って拒否する。

「純ちゃんお昼連れ出してくれてありがとー。すっごい助かったー」

「報酬は、クッキー2枚位でよろしく」

 ニヤリと笑いながら純は結華に交渉していた。

「あんたの作るお菓子は美味しいんだよね」

 笑いながら言う純に結華は「純ちゃんの為なら2枚と言わずいっぱい作ってくるよ」と頷く。

「やりぃ〜」

 大袈裟に喜ぶ純はお弁当を広げていくのと同時に結華もお弁当を広げた。

「……そういえば、お弁当は、自分で作ったん?」

「……いや、婆ちゃんが事前にお願いしてくれたお世話してくれる人が作ってくれたよ」

 結華は純の質問に曖昧に説明していく中で純は、何となく察したように細かく聞くことはなかった。

「ひとりじゃないなら安心だね。最近、色々と物騒だし心配してたけど」

 純は結華を見つめた。

「……なんかあったの?」

「……うーん。行方不明者がちらほら出てるらしいのよね。荒らされ方を見てると事件性あるものとか何とかって……ニュース見てないの」

 結華の言葉に純はびっくりした表情で声をあげた。

「……見る暇なかったような、あったような?」

 純の言葉に、結華は考えて曖昧に答えていた。

「まぁ、いいや。何よりひとりじゃないってことはわかったから安心だわ」

「……お世話してくれる人いなかったら泣いてたよ」

 純の言葉に結華は本音を零していたのであった。

結華の弱音の言葉に純は驚いた顔をして軽く笑ってうんうんと笑ってうなづいていた。

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