第3話
「おーいそこの黒いローブ着たやつー」
ん?なんか聞こえるような…周りには誰もいないよな?
「何で横を見てんだよ!下だよ。し!た!」
下?ああ
「お前か?さっきから俺を呼んでるのは」
「そうだよ。やっと見てくれた…っとこの位置だと話しにくいな。あらよっと」
そう言うと彼は「飛行」を使った。実は「飛行」は中々難しい技で使える人は魔道師試験で上級をとれるやつでもそんなにいないのだ。
「ふう、さて自己紹介をしようか。君の名前は?」
「ちょっとー、先に話しかけてきたのはそっちでしょー?先にそっちが自己紹介してよ」
「それもそっか。俺の名前はアルベル・メッリ。アルベルと呼んでくれ」
「俺の名前はリン。ニベール・カイル・リンだ」
「私の名前はナミス・リイル。リイルって呼んで」
「君たち魔道師試験合格した?」
「そりゃもちろん、特級で」
「おー、それじゃ俺と一緒だな。これからよろしく!」
そう言うと手を出して来た。
「おう。こっちこそよろしく!」
こちらも手を出し、握手を交わした。
「よかったねリン。友達ができて」
「え?友達いなかったの?」
「ああ。魔道書なしで上位魔法が使えるから、そのせいで恨まれたりしていて友達ができなかったんだ」
ほーとアルベルは言い、そして考え込んだ。そして
「あのさリン、このあと時間ある?」
「ああ、全然ある」
「それじゃあ、魔法の手合わせしようよ。審判はリイルさんにやってもらって」
「はーいやるやる!」
「おいリイル、そんな簡単に決めるな」
「いいじゃんリン。せっかく友達からのお誘いなのにさぁ」
「まあそれもそうか。わかった。アルベル、場所はどうする?」
「場所はもう決めてるんだ。ちょっとついて来てくれ」
そう言うとまっすぐ飛んで行った。僕とリイルはアルベルについていく。結構遠くまで行き、森の中へ入った。
「ここならちょうど良いだろ。さてルールだが」
「はいはーい。ルールは私に決めさせてくださーい」
「はぁ。アルベル、いいか?」
「もちろん」
「ルールは、相手の殺害を禁止。審判の私がそこまで!と言うとすぐさま魔法を解除する事。以上!あとは好きなように戦っちゃって!」
「OK」
そう言うとアルベルは魔道書を開いた。
「俺はいつでもOK」
「こっちも準備完了」
「それでは!試合…開始!」
試合が開始されるとアルベルがさっそく魔法を使う。
「水魔法 海王の咆哮!」
え?ちょっと待って?そんな上位魔法聞いてないって。くそ、ガチでやらねぇときついな。
「炎魔法 煉獄の大炎!」
水を蒸発させるほどの炎でなんとか耐えたが、
「さっすが!でもまだまだ行くぞ!風魔法 竜の乱風!」
なんだ?あいつの魔道書は?4つの色が入っているなんて。いやいや今はあいつの魔法を返さないと。
「くそっ、氷魔法 氷の大盾!」
ふう、なんとか止め
「土魔法 土人形<般若>」
ええ?なにその怖い人形。流石にヤバイ、ヤバイってぇ!
「はあ!水魔法 水流の斬撃」
「リン…何?その眼」
使わざるを得なかった。俺の本気、「青く変化する眼」を。リイルが驚いていた。口を開いて。
「それが君の本気かい?ならまだまだ行くよぉ!炎魔法 神の大火」
「ふう、草魔法 大自然の右手<怒り>」
アルベルの打った炎魔法に向かって草魔法の大きな手をぶつけにいった。
「どうしたリン?やけになったか?苦手属性の草魔法をぶつけてくるなんて」
「そう言ってられるのも今のうちさ」
「どういうことだい?」
「こういうことだよ!」
草魔法の手はアルベルの炎魔法を受けつつ燃え尽きる前にアルベルを握った。
「ぐあぁぁぁ」
「審判。試合を終わらせろ」
「はっ!そこまで!勝者ニベール・カイル・リン!」
俺は草魔法を解いた。アルベルは火傷と骨折で動けそうになかったので治癒魔法を使った。
「治癒魔法 完全回復」
アルベルの火傷と骨折は一瞬で治り、すぐにばっと立ち上がった。
「いやーリン、負けたよ。あんな方法で攻めてめくる何てね」
「ふう。お前、結構強いな。お前の魔道書何なんだ?」
「ああ、これ?4元素、火、水、土、風の魔法の使える魔道書なんだ」
「そんな魔道書聞いたこともない!」
「確かにな。下手したら俺の白魔道書も珍しいかもな」
そんなことはないよとアルベルは言う。しかし、昔よく種類の違う本を読んでいたのだが、そんなものは一度も聞いたことはなかった。
「さて、リン。こっちも質問させて?」
「ん、ああ良いぞ」
「君のその眼、何なんだい?」
「これか?これが発現したのは確か七年前だな。発現して研究してると、最初は魔力が向上すると思っていたのだが、実は魔力が体から涌き出ているようだとわかった。それ以来本気で戦うときのみ発現させるようにしている。ちなみにメリー姉もこの技を使えるぞ」
「うそ!知らなかった。今日帰ったら聞いてみよーっと」
「ちなみにメリー姉が発現したのは三年前だぞ」
「へぇーそうなんだ」
アルベルはまた少し考え込んで、口を開いた。
「リン。言いたくなかったら言わないで良いんだが、君、何か隠してない?」




