最終話
長い間ありがとうございました!(°▽°)
あれから数年ー…。
僕はこの年、3人目の子供を産んでいた。
「母様!学校に行ってまいります!」
「はい、行ってらっしゃい。」
そう言って送り出したのは今年で7歳になる長男のアトラスだ。イモーテルに連れられて馬車に乗り込む姿を見ると「大きくなったなぁ。」という思いと「そんなに年をとったのか。」という気持ちが入り混じる。馬車が発車し、その姿が見えなくなるまで見送ると3人目の子供、長女ベリーの様子を見る。すやすやと眠る姿に安堵し頭を撫でているとクイクイッと僕のスラックスが引っ張られた。ふと見ると可愛らしい顔立ちの次男バークが「かぁしゃま…あそぼ?」と言ってくる。
三兄妹の中で1番可愛らしい容姿の次男にニコッと微笑みかけたが、騙されそうになってハッとする。
この子は隔世遺伝なのか僕の母親にそっくりな容姿をしており、僕みたいな平凡な容姿ではなく誰もが女の子と見間違える程の整った顔立ちをしている。むしろ長女のベリーの方がサンバックに似て凛々しい顔をしているくらいだ。
何故、僕がバークを見て溜息を吐きたくなるかというとその体力が底無しでそれに永遠と付き合わされるのである。母親が何、言ってるんだ!と思われるかもしれないが、どんな子供だって遊んで疲れれば休んだり寝たりして体力を回復させる、しかしバークはこちらが無理矢理休ませなければずっと遊んでいられるのだ。度々、僕が水分補給などで休ませるが、少ししたらすぐに庭に飛び出して行く。
流石に3人目を産んで体力的にしんどくなった僕はバークに友達を作らせ、その友達と遊ばせようと計画した。しかし、バークの極端な人見知りによってその計画は玉砕する。
しかし、ありがたいことにこの家にはお手伝いさんがいるのでベリーの面倒を見てもらえ、だいぶ助かっている部分もある。ただバークに関しては常に僕が相手をしなければならないらしく日々、体力面で難儀している。
今日も早々に庭に飛び出したバークに「かぁしゃまー!」と叫ばれた。
あぁ…もう少し休ませて…。
僕の休息はまだまだ先のようだ。
番外編をアルファポリスにて執筆中です。R18のストーリーもそちらにございます。ご興味ある方はそちらをご覧になって下さい( ´∀`)