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†アルヴス アトリエ オンライン†  作者: ネコまっしぐら
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ギルドを出る前にクリシナさんから、さらに人を紹介される。

ギルドからの要請で、教会から来た神官の人だった。


簡単に挨拶を済ませて、3人編成で救助に向かう事になった。



ーーーガラガラ……パッカパカ……ガタゴト



俺は、馬車に乗っている。

素早く向かう為に、各自、馬で向かうのだと思っていたのに……


あの、マルク・シャーローン・ノード…

が、「俺は行くなら、もちろん馬車さっ!」とか言い出して、結局こちらが折れる羽目になったんだ。



……深く考えるのは止めておこう。


そして、同行してくれる事になった神官さんに話し掛ける。

彼はゲイルさんと言うらしく、本当は、今日ここに居るのは、アリシアさんの予定だった事や、あまり戦闘慣れしていないと言っていた。


アリシアさんが来れなかった理由は、明確に教えてもらえなかったので、少し不安だけど……



「おい、君!そこの少年」

「なんでしょう、ノードさん」

「マルク、様!で構わんぞ?なっはっはー」

「なんでしょう、ノード、さ、ん」


「……(この二人仲悪いなぁ)」


「少年!君は魔法士としてのLVはいくつなんだ?」

そこそこは高いんだろ?と、言われ別の答えで返す。

「……お二人に先に言っておきますね。」

「??」


「私の本来のジョブは召喚士です。」

俺は本と筆を召喚して見せる。

「「……はぁ?」」


「しっ、しかし、あなたはギルドに魔法士だと……」

神官のゲイルさんに、誤解が無いように説明した。

召喚士としての情報が広まると、ややこしい事に巻き込まれてしまう可能性が高く、装備が整っていない現状では、それらに対応が難しいので、登録を偽っている事。


ギルドや周りの人達へ、この力の事は黙っていて欲しい事や、向こうに着いたら力を使うであろう事を告げて、お願いする。



分かりました。と、重く頷いてくれたので、今はそれを信じるしか無いか……と、先にお礼を言っておいた。



「……なるほど、だから俺の助力に対しての態度がイマイチだったのか。」

ノードさんにも形だけは謝っておく。


彼は特に気にする様子も無く続ける。

「俺にも召喚士の知り合いがいるけど、そいつも相当な実力者だからなぁ……しかも、変わり者だしな…」

にやりとこちらを見てくるので、私は普通ですよ、手を振って視線を拒否しておいた。



その後には、失われた召喚士へのジョブルートや、LVなんかを聞かれたけど、その辺りは適当にはぐらかしておいた。

何を伝えて良いのか分からないしな。



俺が正体を教えたからなのかは、分からないけど、俺が誰かに聞きたくて、誰に聞けばいいか分からずに、聞きそびれていた情報を勝手に教えてくれる。


へぇ……なるほど、そうか。

ジョブチェンジのルートが選べないから、世界に召喚士が少ないのか。

条件がクリア出来ないから、レアジョブ扱いになったって事…か?



さすがに、上級職を習得しているだけあって、この人は色々な事に着いて知っているしみたいだ。

聞いた事にも、意外と丁寧に説明してくれるんだなこの人……

まぁ、話し方はあれだけどな。

現状の世界について、知識の少ない自分にとってはかなり有益な情報を貰えたし、ノードさんへの印象も変わってしまう。



……良い方への変化だし、別にいいかと思い直す。





ーーーガラガラガラ……ゴト


馬車が止まった。

意外と早かったなと思い、馬車を降りた。

他の二人も降りて来る。


辺りを見回して、懐かしく感じる。

昔はこの辺りで、良くLV上げを手伝ってもらってたなー、と仲間との記憶が蘇った。


……だけど、懐かしんでばかりいられ無い。

俺は二人と共にガザン洞窟の入り口へ急いだ。









ーーーーーーーーーーーー


「…お願い!もういいよ!……もうやめてよ。」

「達也……いやだよ、、おかしくなっちゃう……」


「「……」」


……何か聞こえる、

腕がだるい。


体の感覚が無い……

俺は何をしてるんだっけ?


……


…………


そうだ、守るんだ……ここ、

助け…来る? 守るんだ。


「……ヒールを」

勝手に口が開いて、言葉が出る。


「……ひっぐ……エルクは起きれないよ、ポーションも、もう……」

何の事か分からない。


でも、コイツらは行かせない。

コレハなんなんだっけ……

勝手に体が動く。 なにかを振り回している?


……疲れた


他人の体みたいだ…

もう、……いいか、よく……わからな…




……

……⁉︎


「いたぞ!」

「大いなる加護を!ミドルヒール!ミドルキュア!」


「はぁぁ!閃光雷撃!」

「達也を助けろ!アークエンジェル‼︎」



体が暖かい、声が聞こえた……

……もう、眠ってもいいか。


ーードサッ

達也は俺たちが到着したのと同時に倒れ込む。

回復は間に合ったと思うけど、モンスターの間を縫って近づき確認する。



……


ーートクッ

ーートクッ



どうやら、間に合ったみたいだ。


達也の奥を見ると、他のメンバー達がボロボロになって泣いていた。

群がっていた飛龍達は、俺の天使とノードさんの剣技で、次々と倒されて行っている。



脱出しても、問題無いと判断して、ゲイルさんに奥のメンバー達の回復を急いでもらう。



……⁉︎

「おい、まずいぞ少年!クリスタルドラゴンが出てきてる。数に囲まれると厄介だ!早く逃げるぞ‼︎」

ノードさんが叫ぶ。


確かにまずいな……

ただのワイバーンなら、適正50LV位だけど、上位種のクリスタルドラゴンは、LV80前後にもなってしまう。

基本職が多い、このパーティーじゃ、囲まれると全滅すらあり得る。



魔力欠乏で立てない二人は、ゲイルさんと背負っての脱出を試みる。

俺の召喚したアークエンジェルは、二体共やられたみたいで、俺のHPとMPが削られるのを感じたが、敵の殆どをノードさんが抑えてくれたお陰で……なんとか皆を逃す事が出来た。

着いて来てくれた事に心から感謝した。




…洞窟を抜けて安心したのか、最初は全員の生還を喜んだけど、達也の様子がおかしい……

意識は回復しているようなのに、声を掛けても反応しない。

いや、反応はあるけど、言葉になってない。


……嫌な感じがする。

取り敢えず、飛鳥が落ち着かせて、達也は眠ってしまった。


とにかく今は皆の無事を喜ぼう。





……俺はその日、ギルドに寄って報告をした。

詳細を聞ける状態では無かったので、簡易的な報告にはなったが、クリシナさんは全員無事に帰還できた事を、凄く喜んでくれた。



「マルクさま、今日はありがとうございました。報酬は明日にでも、持って行かせてもらいますね。」

俺は、しっかりとお礼を言って、約束の報酬を何処に持って行けば良いのか聞いたんだけど……


「様等とは堅苦しい、マルクさんと気さくに呼びたまえ!それに、友人からカネを巻き上げる趣味は無いのでな。気にするな、アールヴよ。」

何故か、友人に格上げされてるし、少年から呼び捨てになってる……

なんだか、貸しを作ると怖そうだったので、持っていくと言っても、聞いてもらえなかった。


去り際に楽しかったぞ、と言い残して行ってしまった……

嫌な奴……では無かったな。

去っていく、後ろ姿を見ながら考える。

第一印象だけで、好き嫌いを判断するのは良くないな、と反省した。






……今日は疲れたな。

宿に戻って、やるべき事の整理をする。

明日は、赤い盾のホームに寄って、達也の様子と状況を確認するつもりだ。

「達也…マシになってるといいんだけど……」


一人呟いても不安は取れない。

それに、アリシアさんの事もるし、考える事が一杯あるなと横になったら、そのまま眠ってしまった。





夢で祈る。

……どうか、最悪な事態なんか起きませんよに。

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