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†アルヴス アトリエ オンライン†  作者: ネコまっしぐら
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17/25

〜間話劇〜

〜間話劇〜


「はぁっ…はぁ、はっ……」

私は後ろを頻繁に振り返りながら、日の入りにくい裏路地を走る。



……まてぇー

…………このアマぁ!


まだ声が聞こえてくるから、撒けてないって事だ。

……どうしよう。


もうすぐ、路地が終わって大通りに出ちゃう!


ーードンッ


「きやっ!」

「大丈夫ですか?」

優しそう男性の声が聞こえて来た。

…⁉︎

凄い綺麗!おとこ…の人だよね?エルフの方かな?


……しまった、そんな事考えてる場合じゃ無かった。

「すっ、すいません、すいません、すいません。」


変な謝り方をしながら、追ってを逃れるために走りさった……

多分、変な子だと思われたよね?


……はぁ、

でも、もう会う事も無いだろうし、それよりも「これ」を教会長様に届けないと!



頭を切り替えて、私は大通りの人混みを縫うよう走り抜けた。

そう言えば……あの後追い掛けてくる声が聞こえなかったけど、注目を浴びるのを気にしたのかしら?


そんな連中では無いと思うのだけど……




無事に教会に着いた私は、獣国ウルニアとシャーリア内で密かに行われている、人身売買に関する資料をジーザス教会長へ渡した。

それに、売られる娘のフリをして得た、敵のアジトや一味の情報等も付け加える。



「よくぞ成し遂げました、アリシアよ。これは私が、シャーサ王女にお渡しし、売買ルートの壊滅を進言しよう。」

「はいっ!教会長様、よろしくお願いします。」


私の出来ることはやったし……後はジーザス様とシャーサ王女にお任せするしか無いよね…。




……翌朝、教会に賊が侵入し、ゴロツキが訪ねて来たらしい。


幸い私は、里子に行った子供達を見回りに行って、好意に甘えてお泊りさせてもらったので、たまたま居なかった。

もし、私が見つかったら教会にも迷惑が掛かるし……



何故、私だと分かったのだろう?

何かヘマをしたのかな?

「私って意外とドジだからなぁ……」



自虐しても仕方がないので、しばらくは孤児院に身を隠させてもらおうと向かう。



……


「…えっ!?」

孤児院に着いた私は驚いた。



……既に【グリムズ】の一味が、私を待っていたから。

おかしい、手が早過ぎるよ。



泣きそうになって、

頭の中が真っ白になって行く……

誰か、誰か……助けて。






しばらく立ち尽くしていた私は、鈍くなった体を抱きしめながら、大通りを目立たないように歩いた。

今、頼れそうなのは、ギルドの受付をしているクリシナ位だ……。


迷惑を掛けてしまうけど、後で謝るしか無い。

ごめんなさい……


重い足取りで、ギルドに向かいながら考える。

こう見えて、私はLVが高い。

大した相手じゃなければ負けない……と思うけど……

でも、それも一対一なら。



囲まれたら……きっと、私じゃ逃げられ無い。




……そう思うと、余計に体が動かなくなって、街路樹の陰に隠れて辺りを見ていた。



「あのぉー」

「ひぃっ⁉︎」

アイツらに見つかった……そう思って飛び上がって変な声がでた。



あっ、少し前に会った人だ。

やっぱり綺麗だなぁ…と、思ってしまう。


何の用か聞いて見る。

私が怪しく見えたのと、変な人に追われてそうだったから、声を掛けてくれた。と、説明された。


……私に優しくするなんて、変な人?だな…

で、でも、優しい人を危険に巻き込む訳には行かない!

顔を見るのは恥ずかしかったけど、必死で断った。


逆に気を使わせてしまったみたいで、謝られてしまった。

でも、これで良かった……よね?




「やっと見つけたぞ、アリシア!」

今度こそ心臓が止まるかと思うほど、びっくりした!

……ついに見つかってしまった。全身の血の気が引いて行くのが分かった。



「お前が例の男かぁ……」

…な、なぜか、あの人も私の仲間だと思われてる!

ち、違うとハッキリ言わないと……


でも、その気持ちとは真逆に口が開かない。

どうしよう……なんとかしないと……



……か? ……けっ!


……あの人が何かを言っている。

きっと、後悔してるんだ……

私が暴れて隙を作ろう!

それで…きっと逃げられるよね?



小声で、私が隙をを作るから逃げてもらうように伝えると、

大丈夫ですよ。と、笑顔が帰ってきた……

こんな状況で笑えるなんて、この人って凄く度胸のある人なんだなぁ。



そんな事を思っていたら、奴らのアジトに着いてしまった……

もぅ、ここしか無い!

あの人だけでも逃げてもらう!


何故かそう思うと力が湧いてきて、覚悟を決めた。

一番強そうな奴からと、私の後ろに居た、坊主頭で刺青の男に拳をお見舞いする。

脇腹に入って、悶絶してるのに反撃しようとして来る!


何とか、掴まれるのを避ける。

そして、避けながら敵の顎めがけて下から掌底をくらわせる!


ふらふらの男にトドメで回し蹴りを使うと、泡を吹いて倒れてくれた。



……そう言えば、他の奴らから邪魔が入ら無かったような?と、横を見ると、魔法で二人同時に気絶させる、あの人が居た。

……凄い



私は、許される事では無い。と、分かってはいながらも、誠心誠意謝った。


それなのに、彼は気にする様子も無くて…

大通りまで道案内を頼まれたのだけど、自己紹介をして無いことに気づいて、慌てて名乗らせてもらったら、


何故かしら?キョトンとした表情をされてしまったのだけど……

何か変な事を言ってしまったのかと考えたけど、分からない。



でも、彼が突然言ったの。

…………「欲しい。」

「えっ⁈……」

「へ⁉︎」


まさか、いきなりあんな事を言われると思って無いし、どうしよう……心の準備が!


…………


さっ、流石に、すぐにそんなお願いは聞け無いし……

と、取り敢えず、お友達からで我慢してもらおう!


そ…そうしよう。



なんとか、絞り出すようにソレを伝えたら、は…恥ずかし過ぎて、思いっきり噛んじゃうし。

私ってば…最悪だぁ……。



でも、優しい彼は、宜しく…と、言ってくれたの。

だから、この時…私に出来る事は何でもしよう!

そう、私は決意したんだ。



その後は、大通りまで恥ずかしくて、あまり喋れなかったけど、??……何故かお礼を言われて、彼とは別れた。




……彼の名前は、アールヴ・スカンディナ様

……ネムの樹亭に泊まっているのかぁ…





次に会えるのは、いつになるのかなぁ……

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