↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
†アルヴス アトリエ オンライン†  作者: ネコまっしぐら
PR
15/25

14

14


…………どれくらい奥まで進んだだろう?

結構大きな沼地で、足元は悪いけど、結構進んだと思う。



何故か、やる気を出して先導してくれるアリシアさんに。申し訳なく思いながらも、後ろ姿を追い掛ける。



「……あっ!」

ついに見つかったのだろうか?

俺も横に並ぼうと少し急ぐ。



…あった、


……確かにあった…けど、怪しい。



何故か、薬草が群生してる部分だけ、妙に綺麗な空き地になってる……

これ、絶対罠だよね?


ネトゲプレイヤーとしての感が間違いないと訴えて来る。



「…アリシアさん、これは・・」

声を掛けようとした直前に、やりましたね!と、いい笑顔で薬草に向かう。


ヤバイ

ヤバイよ…



「っきゃぁぁあ!!?」

叫び声が上がるのと同時に、地面が沈みモンスターの唇が、ガマ口財布のようにアリシアさんを呑み込んだ。


!!


「うそだろ⁉︎くそっ、【ウィンドカッター】」

風の刃を叩きつけるも、オッシアナフロッグは"ぷるん"と震えただけだ。

ヤバイ、レジストされた!


慌てて、次に放つ魔法を考える。

火属性は中まで燃えるかもしれないし……



そう考えていると、オッシアナフロッグは地面に潜ろうと、勢いをつけ始める。


【アイスバーン‼︎】

瞬時にモンスターは凍りついた。



……良かった、何とか逃げられずに済んだ。

安堵はしたものの、呑気には出来ない。


「急いで助けないと……」



ただ、風魔法が効かないと、刃物武器を持っていない俺じゃ、ガマ口を開けない……



あっ!

気が動転していて気付くのが遅くなったが、急いで叫ぶ。


「リブロっ!ペンネッロ!オートクリエイト」

「ゲイン!!」


そうだ、魔法で解決する必要なんて無かった!アークエンジェルを召喚すると、ガマ口の最上部を斬り飛ばさせる。


マジックバックから縄を取り出して、アークエンジェルに持たせる。

「ゲイン!」


さらに光の精霊を召喚して、ロープの反対を持ち、オッシアナフロッグの口に突入した。



凄い匂いだったけど、光や精霊のお陰で視界は問題無い。


どこだ

……どこに…………いたっ!!



飲み込まれた土や泥と一緒になっているアリシアさんを発見し、直ぐに引き上げてもらう。

マジックバッグから水を取り出し、彼女に振りかける。


……っ…ぐはっ!……げほ…げほっ…



……良かった。

気が付いたみたいだ。




「…はぁ、はぁ……すみませんでひた」

起き上がり、自分の身体を抱きしめながら震えるアリシアさんは、何とか言葉を絞り出し謝る。



「俺の方こそ、罠かもと思ったのに、直ぐに止めれなくて、アリシアさんを危険な目に……」

「良いところを見せようとした罰ですね」無理に笑う彼女は、まだ震えていた。


モンスターの消化液で、服は所々破れていて目のやり場に困るし、彼女を何とか落ち着けてあげたくて……



俺はアリシアさんを抱きしめていた。



⁉︎


最初はびっくりしていたが、次第に俺の胸に顔を埋めて、泣いていた。



……


帰りはマジックバックから取り出した、野宿用のシーツをマント代わりに使ってもらう。


かえり際に、自生の薬草も発見でき、クエストも呆気なく達成できた……


アリシアさんは、帰りの間ずっと謝りっぱなしだった。

そして、馬に乗る前に質問される。


「召喚士様なのですか?」と、

俺は、正直に全部話した。

転生の話はしなかったけど……いや、信じてもらえるか分からないしね。



ぽつり、ありがとうございましたと言われ、シャーリアへと戻った。



お互いに疲れていたので、クエストの報告は明日の昼にギルド前でという事にして、その日は直ぐに解散した。



俺は、【ネムの樹亭】の大風呂に入って、早々に眠りについた。




……



んっ…………うわっ!!?

昨日の呑み込まれるシーンを夢に見て目覚めた。


……最悪だなっ

愚痴を零しながら用意を済ませ、ぶらぶらとギルド方面に歩く。



……?

何の気なしに通り沿いの店を見ていると、店の看板に、でっかくMの文字が掲げられたベーカリーショップを見つけた。



「こっ……これは!」

見ると無性に食べたくなり、ふと考えた。


そうだ!この前のお礼に、お昼ご飯でもどうですか作戦で行こうと。



その後、もう少し時間を潰して、ギルド前に着くと彼女は待っていた。

いつもの神官服で、とても似合ってる。

あの綺麗な青色の髪は、昨日の胃液攻撃から守られていたようだ……ほっ。

……軽く神様に感謝だ。



「お待たせしました。」と、声を掛けると、照れくさそうに「昨日はすみませんでした。」と言う彼女を押しとどめて、報告に行きましょうと笑う。

多分、イケメンに映ってるはず…だ。


その前に、昨日貸したマント代わりのシーツを「綺麗に洗ったので、臭くない…と思います」と消え入りそう声で、言いながら返してくれる。


……むしろ、良い匂いになった気が……




2人でギルドカウンターまで行くと、クリシナさんが迎えようとするのを、イオナさんが割り込んで来た。

「いらっしゃいませー!昨日はどうでした?クエストはクリアで……ぶえっ!」

「申し訳ありません。この子は見た目の良い方を見つけると、おかしくなる癖が……」


ふんぎゃーと抵抗するも、クリシナさんには勝てず受付を譲る。


「昨日は戻られなかったので、大丈夫かと心配しました」

笑顔でそう告げてくるクリシナさんには、大人の女性と言う印象を感じた。



色々あってね、とクリシナさんと会話をするアリシアさんにクエストの報告を任せ、俺はクエストの張り紙を見に行く。


クエスト用紙は変わって無いけど、字が読めない……

絵が付いてるから、内容の分かるものもあるけどなぁ



そう思って見ていると、恐竜の卵を運ぶ絵の張り紙があった。

そう言えば、だいぶ昔にゲームでやった事あるクエストだと懐かしんでいると、カウンターに呼ばれる。



「クエストは完了ですか?」

と、声を掛けると、クリシナさんが何かを取り出した。


「こちらはクエストの報酬で、50万gです。そして、こちらのシルバータグもお渡ししますね。」

そう言い、俺のアイロンタグとシルバータグを取り替える。



「アリシアから活躍は聞きましたし、それだけの魔法がお使いになれるのであれば、シルバーでも問題無いかと判断しました。」

と、理由を説明してくれた。



ランクアップして悪い気はしないので、素直にお礼を言って受け取る。



軽く話しをして、ギルドを後にした。




ーーーーギルド前ーーーーー


「……では、私はこれで」

「あっ、あの~もし良ければ、昨日のお礼にランチとか、どうでしょうか?」

だいぶ微妙だが、何とか誘えた!


「…………お礼をされる様な事は何も…」


「いやいや、心配してくれた優しい気持ちとか、色々と気配りできる所とか、お礼する部分は山程ありますよ⁉︎」


「……ふふっ、なんか嬉しいです。では、お言葉に甘えても良いですか?」

「もちろんですよ!」……「ただ、行きたい店があるんですが、良いですか?」


笑いながら、もちろんと言ってもらえ、俺は行きに見つけたMの店に行く。

どうやら、店主がマリーシャさんと言う人であんな看板になったそう……だが、ほんとかな?


やはり、例のバーガーサンドとポテトの薄切りを揚げた物にフレッシュドリンクが付く、定番のやつだった。

久々の感じに涙が出そうだったよ……




今日はだいぶ元気になっていたので、報酬も半分にと言ったら怒られた…

なので、また食事にと言うと、少し俯いて「ハイッ」と言ってくれた。



お互いに色々と気になっていた事を話していたら、夕方前になってしまったので、何処に行けば会えるか聞いてみたら、街の中心より少し東側に行った所にある神殿に居る、との情報をゲットした!



俺が召喚士だって事も誰にも言って無いって言ってたし、ほんとに良い子だな……と、考えながら宿に戻っていると、【ネムの樹亭】からイオナさんが飛び出して来た!


「アールヴさん!大変ですっ!赤い盾の皆さんが‼︎」

「えっ?」

落ち着いてもらい話を聞く……どうやら飛龍の卵採取のクエストに行って行方不明になったらしい。



皆の顔が過ぎり、俺は即答する。

「救出に向かいます!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。