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†アルヴス アトリエ オンライン†  作者: ネコまっしぐら
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11/25

〜間話劇〜

ー防衛戦 前日城内ー


「……ふぅ」

何とか上手く話を纏める事が出来た私は、自室の執務机の椅子に深く腰掛けた。

普段は執務室にはあまり入らないジェラサード叔父様も苦笑いを浮かべながら、机を挟んで向かいにある来客用のソファーに座っている。

麻美が入れてくれた紅茶を飲みながら、少しの間、部屋を沈黙が支配する。



……カチャ


飲んでいた紅茶のカップを置くと、叔父様が話し始める「お疲れ様でした、美月王女」

「やめて下さいませ。王女なんて付けるのは」年甲斐もなく少し拗ねたように言うと、顔に深いシワを浮かべて叔父様が謝る。

別にそんなに怒った訳では当然無いのだけど、先程までの事を考えたら少し位は許してほしいものです。


「美月が見事に、彼を納得させてくれたから、私としては大変に助かったよ…いつもの事ながら、相手をその気にさせる演技は嫌だったかい?」

優しく問い掛けてくる叔父様に、今回はそんなに嫌なだった訳では無いけど、断られた時の事を考えると、いつもより緊張が多かっただけだと伝えた。

すると、「…ほぉ、珍しく気に入ったのかい?」何て言いだすから紙を丸めて投げつけて上げました!別に嫌いじゃ無いと言うだけですのに…



私は、真面目な王女の顔に切り替えて、叔父様に尋ねる。今回の件と、彼、アールヴ・スカンディナと言う人物について。

「彼はハーフエルフのようで、自分で言うには召喚士の力は殆どを失っており、肉弾戦の方が戦力になるかも等と冗談を言っておりました。」

「そして、美月のやり口を見破ったのも、手を重ねた後の一瞬の気の緩みが見えたから、と言っておりました。」


他にも冗談のような話しを色々して来たので、どの程度まで話を鵜呑みにしてよいかは分からないが…と付け加えて総評を括っていた。



人物評に定評のある叔父様がこんなに言い澱むのは珍しい。

それ程、彼は難しい人物という事かしら…

そうか、噂に聞くハーフエルフだから、あんなに綺麗な顔をしてたのね……それに本質を見抜く力を兼ね備えているなんて……少し興味がでちゃうわね。



その日は、叔父様とお互いの意見を話し合い、早めに寝てしまう事にしました。

国の将来に関わる一日だったから、思ったより疲れていたみたいで、すぐに眠気が襲って来て眠っていると、ついにその時は来てしまうのです……





ー カンカンカン 敵襲! 敵襲ー! ー



鳴り響く鐘の音と共に、周りが騒がしくなるのを感じて飛び起きる。

しばらくすると麻美が呼びに来たので、作戦室に向かうと叔父様と守軍の責任者である小太郎さんが待っていた。


すぐに状況確認し、彼を呼び寄せてもらう。



しばらくすると、彼、アールヴ・スカンディナが部屋に入って来る。私と叔父様の話を聞いた彼は、特に気負う事なく「いつでも行ける」と言って来た。

他人の、ましてや、種族すら違う者のために行動しようとする彼には、正直に少し尊敬の念を抱かずにはいれなかった。



お気を付けてと手を取った時の気持ちは、都合良く使おうなんて気持ちは全く無かった。

…どうして今回はこんな気持ちになるのかしら。





戦争は無事に人族の勝利で終わり、彼も無事に帰還してくれたので、お父様に無理を言って朝食会にも参加してもらったりもしたのだけれど、彼には喜ばれ無かったみたい。

妹の美咲とは仲直りできたみたいだし……妹にだけプレゼントなんて、私は何とも思われて無いって事かしら…




約束していた褒美の件も奮発しておいたのは、凄く喜んでもらえたみたいで良かった。


お別れもあっさりしてくるから、最後に気があるように抱きついたら……手を回して来ようとしてきたので逃げたのだけど、効果は抜群だったみたいね、ふふふ。



……これで、きっとまた会いに来てくれるはずよね?私の演技で落とさない人はいないんだから‼︎

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